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  • 7/1/2025

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Transcript
00:00赤毛 Вам?
00:11腹部をナイフで一差し
00:13これが致命傷か?
00:15死亡推定時刻は昨夜の10時から
00:18午前0時の間だそうです
00:20被害者の福山小一郎さん
00:22この間もテレビで
00:24財布の中にはいつも100万円が入ってるって
00:26豪語してましたよ
00:28自分は現金主義だって。
00:30まあ財布にはいつも100万ぐらいは入れてますね。
00:33財布は?
00:34見当たりません。
00:38せーの。
00:42財布が見つかりました。
00:44庭の植え込みの陰に捨ててありました。
00:47中身は?
00:48空です。
00:51あ、はい。福山先生のお財布です。
00:55家政婦さんは住み込みですか通いですか通いですそれで今朝伺った時玄関の鍵は開いていて福山先生は執筆に集中されると食べることも寝ることもお風呂も戸締まりもおろそかで私危ないですからってご注意してたんですでもその度に先生は旦那様のうっすっ!
01:21スピッシュなのわからんのお前!今度しゃべったら殺すぞ!
01:27私もう怖くて怖くて。
01:30警部殿。
01:33どうも、どうも。
01:36匿名係にわざわざお越しいただかなくてももう目星はつきましたけどね。
01:41ほう。
01:42金目当ての強盗。少なくとも現金100万円が奪われていたようです。
01:47戸締まりもいい加減だったようで。
01:51はい。
01:52聞き込み行くぞ。
01:53はい。
01:54どうも。
01:55どうも。
01:56どうも。
01:57なるほど。
02:06しかし、一体結末はどうなっているのか。
02:10結末ですか?
02:12運命の来たる日の結末ですよ。
02:14えっ。
02:15あの。
02:16福山先生はお手書きで書き上げられた原稿はいつもこちらにしまっておられましたが。
02:26失礼。
02:29何もありません。
02:34でも昨日はまだ私が帰るときにもお書きになっておられましたが。
02:38何の原稿なんす。
02:40近来まるに見るとびっきりの波乱に富んだミステリーですよ。
02:44タイトルは運命の来たる日。
02:47その結末が書かれているはずの最終回の原稿が持ち去られています。
02:51犯人がお金と一緒に原稿まで持ち去った。
02:55そうとしか思えませんね。
03:00殺害された福山光一郎さんは月刊誌、ジャパンミステリーに運命の来たる日を一年にわたって連載中でした。
03:15殺害された福山光一郎さんは月刊誌、ジャパンミステリーに運命の来たる日を一年にわたって連載中でした。
03:2814歳の少女がコンビニの帰り道、何者かに殺害され、その犯人を名乗る人物、アンノウンから警察に挑戦状が届きます。
03:39アンノウン、使命不詳ですか。
03:42そうです。主人公は捜査一家のロー刑事。正義感に燃え執念の捜査を続けるのですが、同じ手口で連続殺人が起こり、アンノウンの魔の手はロー刑事の仲間や身内にまで及び、彼を苦境に立たせます。
03:57やがてロー刑事は心身に傷を負いながらも、アンノウンの潜むカルト集団を突き止め、単身乗り込み、ある人物を指差し、叫びます。
04:10アンノウンはお前だ!
04:16最終回へ続く。
04:18まあ、よくある手っちは手ですけどもね。
04:21その最終回の掲載後、発売前に、こんなことに。
04:27風京さんなら、犯人のアンノウンが誰かぐらい推理できそうですね。
04:32それは買いかぶりですよ。第一、ミステリーの味わい方として、犯人探しに終始するのは間違っています。
04:42運命の来る日は、人間の業をえぐり出す文学小説でもあるのですからね。
04:49人間業の究極は殺しですからね。
04:54お待たせしました。
04:57ジャパンミステリー編集部福山光一郎先生の担当の森川と申します。
05:04福山光一郎先生は、ご存じのようにミステリー界の第一人者です。
05:10この20年ヒットを連発している大御所で極めて扱いにくい作家として出版界では有名でもあります。
05:24申し訳ありません。
05:28あれはひどい屈辱でした。
05:30屈辱とは?
05:32運命の来る日は、早本出版社ではなく、うちの川並出版で連載するはずだったんです。
05:40編集者ごとにかぶれが!
05:43申し訳ありません!
05:45申し訳ありません!
05:47申し訳ありません!
05:50ほら。
05:53君は確か、早本出版の?
05:56はい。月刊ジャパンミステリーの森川です。
05:59よろしく。
06:00運命の来る日の連載は、君のところでしょう。
06:03本当ですか?
06:05ちょっと待ってください!先生!今さらさっ!
06:07うるさい!
06:11ひょっとして、福山光一郎さんの激鈴に触れた原因は、
06:14福山光一郎さんの激凛に触れた原因は川上さんではそうです川上さんです
06:23誰ですか
06:24運命の来る日の登場人物ですよあれは傑作ミステリーですしかし
06:32いかんせん登場人物が多すぎます普通ならコンビニの店員と表記すればいい早くにも名前が付けられています
06:41あれでは混乱する読者もいるでしょうその上川上という名前の人物が途中2人も出てきますからね
06:51だけどそれ小説の中の話でしょ だから問題なんです
06:58事件には何の関係もない川上さんがしかも2人も出てくるんですよ
07:03絶対に福山先生のケアレスミスですもういいですか忙しんで暇か?
07:21ああ?おお福山光一郎今日は一日世間はこの事件で大騒ぎだけどあんたもその口か?
07:33ええ実は福山さんの作品を読んだのは運命の来る日が初めてで今更ですが他の作品を勉強中です
07:41やっぱり暇だね面白いか?そこそこ
07:46ファンはみんな最終回が読めなくて時段だ踏んでるんだろうね
07:53出版社も頭を抱えてるだろうよ
07:56それはどうでしょうね
07:58非業の最後を遂げたミステリー作家の過去の作品を復刻再販するという動きもあるようですよ
08:05ええ?じゃあ会社はウハウハじゃないの?
08:08不況にあえぐ出版会には救いの殺しになったってか?
08:13おや?課長は出版会の誰かが福山光一郎を殺害したとでも?
08:19冗談だよ小説にあるまいし現実の殺しにはもっとドロドロした何かがあると思うよ
08:26確かに
08:28次回作運命の来る日は事実をもとにした完全なフィクションを書くしかしこの完全なフィクションが完結したとき失われた事実が炙り出されるだろう
08:42何だそれ?
08:43福山光一郎が最近聞こうしたエッセイの一文です
08:47うんフィクションが完結した時失われた事実が炙り出されるだろうどういう意味でしょうねもう10年以上前に福山先生のお座敷には何度か呼ばれたことがありました福山さんは下流界でも相当浮き縄を流されたようですねええでもわざとそんなふうに装ってたのかもってなぜそう思われるのですか?
09:14先生のペンダコの硬さと大きさですそのお方がどういうお方かは手を見れば分かるそれが私の心情先生はああ見えてすごい硬いお方ででもそれが面白くないと思われたのか福山光一郎という女好きで豪傑でちょっと困った物描き像を演出してたのかなってあ
09:42私たらいらのおしゃべり忘れてくださいね
09:48福山さんは大学在籍中に分断デビューしましたが当初は純文学で極めて難解なものを書かれていました そうなんですね
10:00小説は売れず結婚と就職を機に筆を折り20代30代はごく普通のサラリーマン生活で窒息しかけていたとご本人が随分前のエッセイに
10:13そんなこと書かれたら奥様立場がありませんねえで君の方は調べはつきましたかええにらんだとおり福山さんがサラリーマン時代にとんでもない事件が今から22年前福山さんが44歳の時一人娘のしおりさん当時14歳が殺害されましたしおり?
10:37
10:40自宅近くのコンビニの帰り道で
10:45犯人は十何歳の少年でした
10:48金目当てで襲い騒がれて慌てて口を塞ぎ窒息死させた
10:53逮捕当時少年も相当後悔したようで素直に犯行事況
10:58彼は親にネグレクトされ裁判では上場借料が認められ少年院に入院
11:04当時の少年法により少年への名前も住所も一切公表されることなく2年後福山さん夫婦は離婚
11:13運命の来る日で最初に殺害されるのも14歳の少女です名前はしおり
11:21えっ?亡くなった娘さんと同じ名前?
11:25福山さんの奥さん?いや元奥さんは今どちらに?
11:28亡くなっていました
11:29病死です
11:30それより?
11:31気になるのはしおりという名前です
11:34福山光一郎さんの著作を読んでみましたが見えてきたものがあります
11:39マイルールです
11:41マイルール?
11:43冠城君、人は一生のうちに何度他者に名前を付けますかね
11:48はい、子供、ペット、孫
11:54いわゆる数えることです
11:56しかし小説家は何十何百何千という名前を登場人物に付けます
12:01たかが名前
12:03されど名前です
12:04名前はそれだけでその人物のキャラクターを奉公付けることもあり
12:08実に頭の痛い作業です
12:11中には締め切り破りの口実に
12:14いい名前が思いつかないなどと言い出す小説家もいるそうですよ
12:19ええ
12:20あの、じらさないでください
12:22福山光一郎さんのマイルール
12:24登場人物の名前の付け方のルールです
12:28例えばこれ
12:30福山光一郎初のミリオンセラー
12:34死神のアルゴリズムの登場人物の名字はすべて
12:37関ヶ原の合戦の西軍の武将でした
12:40戦国時代の武将
12:42ええ
12:43こちら
12:44殺しの甘くかぐわしい香りは
12:47銀座の高級クラブのホステスさんたちの名前で構成
12:51で、この薔薇の棘と毒は
12:55登場人物がすべて
12:57早本出版の社員名簿でした
13:00ちょっといい加減すぎません?
13:02まあ、でもそういうルール決めておけば
13:04名前付けんの悩まずり済みますね
13:06はい、その通り
13:07でも、右京さん
13:08よくそんなマイルール見つけましたね
13:09これも
13:10読書のひそかな楽しみです
13:13福山光一郎さんご自身も
13:15出版後、ペッセイやインタビューで
13:17マイルールを明かしたりもしていました
13:20ちなみにこの消えた殺人者とカナリアのマイルールは
13:23長野県の地方都市の町名と駅名です
13:27乗り鉄喜びそうですね
13:29事実、マイルールが明かされて
13:31福山が聖地巡礼でこの地に押しかけ
13:34新聞にも載ったようですね
13:36小説家というよりも、もはやイベント?
13:39福山たちの間では、次なる
13:41マイルールは何かを推理するサイトまで立ち上がっていましてね
13:45ミステリー好きの人たちって何でも推理するんですね
13:48問題は、運命の来たる日のマイルールは何か
13:53手がかりは
13:55二人出てくる、川上さん
13:58お見事
13:59現実でも小説でも、14歳の少女が殺害され
14:03被害者の名前はどちらもしおり
14:05犯人は少年Aとアンノーン
14:09どちらも使命不詳
14:12この小説は、22年前の事件に基づいて書かれている
14:16ええ
14:17事実をもとにした完全なフィクションが完結したとき
14:22失われた事実が、炙り出されるだろう
14:27福山光一郎
14:31ああ、昨日からニュースで持ちきりの、その捜査ですか
14:37しかし、何で少年院に
14:40ニュースでは金目当ての強盗だと言ってたようですが
14:43ええ、その線もあるのですが
14:46我々は、22年前の福山さんの一人娘の殺害事件が
14:51深く関係しているのではないかと考えています
14:55当時、14歳の福山詩織さんを殺害した17歳の少年Aこと、野間口健一は、逮捕後に裁判を経て、こちらの少年院に入院しましたよね。
15:07どこからそんな事を
15:09実は私、元法務省の役人でして、そこまで調べやついているんですが
15:14法務省の元役人なら、少年法の趣旨はご存知でしょう
15:20少年院は、非公少年を罰する場所ではない
15:25彼らを保護し、再教育して、後世を助ける場所だ
15:29重々、承知しています
15:32その上で野間口君は今どこに?
15:36彼は順調に更生し、周囲の協力も得て、今は立派に社会復帰をしています。
15:43教えるわけにはいきませんよ。
15:49楓ちゃん…こんな不要じゃダメ!
15:53百合恵、もうダメだ...もう終わりだ...
15:56必殺した
15:58なんでよ、しっかりして、賢ちゃん!
16:01かっ…忘れるの?
16:06全部忘れて
16:11最後に一つだけ
16:14Do you have any time to come here?
16:20Yes.
16:25Yes.
16:28If you've spent 20 years of time,
16:33you can't find a way to get here.
16:39二年前に来られましたよすさましい執念で裏を取りたいとあのうちの娘うちの娘を殺したのは少年への名前はここに入院していた目を見てください
17:06野間口健一ですよね福山さん 今どこにいるんですか教えてくださいお願いします
17:15テレビで見る偉そうな作家とは全然違ってました 答えすることはできないんですよ
17:25法務教官の反応から福山光一郎さんは少年 a の名前が野間口健一だと確信したと考えられます
17:36野間口健一の今の居所をどうしても知りたいのですがねぇ
17:43お願いです
17:44ここは痛みさんを頼るしかないか もう匿名係
17:50個人的興味で捜査医科を便利使いしないでいただきたい
17:54だいたい原稿を目当てに人殺しなんてあるわけないでしょ あれは金を狙った強盗の仕業なんすから
18:02そこまで断言されるということは何か新しい進展でも
18:06ええもう 目撃情報も聞き込みも今のところ成果なしです
18:11もしかしたら内部の人間 通いの家政婦の反応
18:15バカお前黙ってろ 大体ね
18:18バカ
18:20だいたいその野間口健一っていう少年 a が福山さん殺しの犯人なら動機は何です?
18:2722年前の復讐が動機なら殺すのは福山さんで殺されるのは少年 a でしょ?
18:34逆でしょうか逆
18:36なるほど
18:38なるほど
18:39なるほど
18:40なるほど
18:41なるほど
18:46えっ
18:48少年 a こと野間口健一は少年院を退院後 料理店の皿洗いから始めて
18:54フレンチの料理人に
18:5610年前結婚して 名字を野間口から妻の姓の村上に変えました
19:01今の住民票の住所はこの先です
19:05まさか伊丹さんたちが協力してくれるとは思いませんでした
19:10よく言いますよ
19:11気になるように暗示をかけたのは右京さんのもんでしょ
19:16株根君
19:20川上さんです
19:21えっ
19:28ここにも川上さん
19:30元少年への村上さんの住む街に2人の
19:342人の川上?
19:37最初の川上さんが登場する前
19:39その直前の登場人物の苗字は
19:42トヨタさんです
19:43トヨタ
19:48あっ
19:49ありました
19:50トヨタ
19:52トヨタさんの前に出てくる登場人物は
19:55南浦さん
19:56はい
19:57ありました
20:02南浦
20:04お客さん
20:05もしかして
20:06これがマイルール
20:08もしも我々の追尾が正しいなら
20:11カブライクか
20:13ここからは
20:14運命の来る日を遡って
20:15登場人物の名前と表札を確認してください
20:18僕はここから先を確認します
20:20はい
20:21次回作
20:22運命の来る日は
20:23事実を元にした
20:24完全なフィクション
20:25次回作
20:26運命の来る日は
20:28事実を元にした
20:29完全なフィクション
20:30次回作
20:31運命の来る日は
20:32事実を元にした
20:33完全なフィクションを描く
20:40しかし
20:41この完全なフィクションが完成した時
20:42失われた事実が
20:43炙り出されるだ
20:44次回作
20:45運命の来る日は
20:46次回作
20:47運命の来る日は
20:48次回作
20:49運命の来る日は
20:50事実を元にした
20:51完全なフィクションを描く
20:53しかし
20:55この完全なフィクションが完成した時
20:58失われた事実が
21:01炙り出されるだろう
21:03アノウンは
21:07全ての名字が辿れました
21:23真っ直ぐ北へ
21:25
21:26井の柱線の西英国駅に着きました
21:29僕の方も全てたどれました
21:32真っ直ぐ南へ
21:34そして今
21:35アノウンの表札の前に
21:38村上健一さんの
21:40家の前に
21:49村上健一さんですね
21:51運命の来る日について
21:55お尋ねしたい事が
21:58なんで逃げたのか
22:07話していただけませんか
22:09村上さん
22:10だんまりですか
22:14村上さん
22:16では僕から
22:19は?
22:20運命の来る日の
22:22登場人物名のマイルール
22:25それは西英福駅の住宅街の
22:28家の表札でした
22:30小説の中で一番最初に登場する人物は
22:4214歳の少女の遺体を発見するコンビニの店員
22:46名前は徳良
22:48そして
22:49西英福駅南側の
22:51ターミナル広場で
22:52最初に目に飛び込んでくるのは
22:55徳良クリニックの看板
22:57全ての名字がたどれました
22:59真っ直ぐ北へ
23:00
23:01井の頭線の
23:02西英福駅に着きました
23:05これは一体何を意味するのか
23:07以降
23:08登場人物の名前は登場順に
23:11徳良クリニックから南へ
23:13表札をたどってつけられていました
23:16まるで
23:17読者をある場所へ誘うように
23:20そして最終回
23:22小説の冒頭に出てくるはずの犯人
23:25アンノーンの名前は
23:27そのルールにのっとると
23:29村上健一さん
23:31あなたの家の表札です
23:35このマイルールの恐ろしいところ
23:38それは
23:39今のあなたの名前だけでなく
23:40今いる場所も
23:41暴露していることです
23:44ただでさえ
23:45彼の不安には
23:46マイルールを推理して楽しむ読者が多い
23:50福山さんが最終回を書き上げた後
23:52もしこのマイルールを世間が知れば
23:55聖地巡礼よろしく
23:56あなたの住む街に押しかけ
23:58多くの不安が
23:59あなたの家にたどり着く
24:02その頃合いを見計らい
24:04小説に登場する被害者のしおりという名前は
24:0822年前実際殺害された
24:11一人娘のしおりさんの名前だと
24:14福山さんが言及すれば
24:16そんな
24:17彼の意図は確実に読者に伝わるでしょう
24:21この小説は福山さんのあなたへの復讐です
24:26それはあなたが22年間積み上げてきた今の生活と
24:30ここから先の未来を破滅させることを意味します
24:35だから福山さんを殺して
24:38合同の仕業に見せかけて
24:40自分の名前の出てくる最終回の原稿を奪った
24:44村上健一さん
24:46あなたは
24:47運命の来る日の連載を読んでいましたか
24:51いえ
24:52読んでいません
24:53本堂ですか
24:54本堂ですか
24:55日本でいません
25:04あなたの家の近くの防犯カメラ映像です
25:07毎月25日前後のものを集めました
25:1125日
25:1325日は
25:15月刊ジャパンミステリーの発売日です
25:18これは福山光一郎さんご本人です
25:24ご本人が運命の来る日を
25:27あなたの目に留まるように
25:29いや、どうやっても目を背けられないように
25:32仕組んだんですよ
25:37村上さん
25:42呼んでいました
25:45いました
25:59作家はかつて
26:01自分が手にかけた少女の父親
26:07そしてあなたは
26:09一年にわたる連載の途中から
26:11登場人物の名前の全てが
26:14近所の表札であることに気づいた
26:22あっ
26:23けんちゃん
26:26それが真っ直ぐ
26:27けんちゃん
26:28自分の家に近づいてくるのに
26:31気づいた
26:33福山さんは
26:34ペンであなたをいたぶり続けた
26:39そして連載は
26:41今、あなたの名前が出てくる
26:44最終回を残すのみとなった
26:48あなたは
26:49極限まで追い詰められて
26:52福山光一郎さんの自宅に押しかけ
26:58彼と争い
27:00殺し
27:01最終回の原稿を奪った
27:05はい
27:06それで
27:08それでってなんだよ
27:10福山光一郎さんの殺害を認めるんですね
27:14はい
27:15認めます
27:18最終回の原稿はどうしましたか
27:21どこかに捨てました
27:23どこかに捨てました
27:33自分の名前が出るのを阻むための犯行なのに
27:37肝心の原稿はどこかに捨てた
27:39そんな中途半端な隠滅の仕方がありますかね
27:43そのことが少し気になりましてね
27:47奥さんはご主人の有り場へ被調されてるとか
27:53はい
27:55事件の日
27:57主人はずっと家にいました
27:59あの小説のせいで体調を崩して
28:01お店も開けられず閉じこもっていて
28:05気分転換に連れ出そうとしたら
28:09あなたが
28:11なるほど
28:14しかし
28:16近親者での証言はアリバイにはならない
28:20ちなみに奥さんは
28:22ご主人の過去の犯罪をお存じでした?
28:26はい
28:28結婚するときに打ち明けられました
28:31主人は少年院で生まれ変わったんです
28:35真面目に更生したんです
28:38しかし
28:41村上さんは福山さん殺しを認めた
28:44なぜ?
28:46きっと
28:4822年前の報いだと
28:51諦めたんだと思います
28:54少年院を出て社会復帰を果たしても
28:57小遺族の怒りや憎しみは少しも変わらないことをあの日思い知って
29:04あの人は?
29:06でも主人は潔白なんです
29:10なのに自分を潔白だと抵抗する力すら
29:14あの小説が主人から奪ってしまったんです
29:19待ってください
29:23あの人は?
29:251カ月くらい前
29:28福山光一郎さんが
29:31店に来ました
29:32最終回を残すばかりのそのタイミングで?
29:39はい
29:40美味い店だ
29:55Good.
29:57I'll show you what I'm going to do.
30:02I'll show you what I'm going to do.
30:08It's a good one.
30:14I'll show you what I'm going to do.
30:19I'll show you what I'm going to do.
30:29I'm going to kill you.
30:44I'm going to kill you.
30:49The end of the movie is about to die.
30:56It's time for me.
31:00話題は結構です。どうかお帰りください。
31:07ゆり。
31:13今、弁護士さんを探しています。あの小説の連載を差し止められないか、相談しています。
31:25I'm sorry.
31:28The first time you killed him was this.
31:33Twenty years ago,
31:36I was in a letter of a sentence.
31:39You had no name or name or name.
31:44That was a letter of the attorney.
31:47I'm not a letter of the attorney.
31:51It's not a case.
31:54I'm sorry, I'm sorry!
31:59I'm sorry, I'm sorry!
32:02I'm sorry!
32:04I'm sorry!
32:08I'm sorry for the crime scene
32:11I'm sorry for the crime scene
32:19That's right
32:24That's right
32:27That's right
32:28That's right
32:30I'll let you know
32:31I will be together
32:34I will be together
32:39Please, please, please
32:45That night
32:49The husband was
32:51I asked him to leave
32:54He was married
32:55He was dead
32:56He was dead
32:57He was dead
32:58He was dead
32:59He's dead
33:01He was dead
33:02He was dead
33:05He was dead
33:06He was dead
33:08He died
33:09He's dead
33:11He told me
33:12He told me
33:13The end of the day
33:43I was trained and trained for him, and I knew that he was a family member.
33:50I knew that he was you.
33:54What's that?
33:58What are you doing?
34:01It's called 《運命の来る日》
34:04The first time he contacted me,
34:08川波出版でした。
34:10運命の来る日は早本出版社ではなく、うちの川波出版で連載するはずだったんです。
34:17つまり福山光一郎さんが少年Aの名前と居所を突き止めたのは2年前。
34:24福山さんがあなたを訪ねたのも2年前です。
34:292年前に来られましたよ。
34:33凄ましい執念で裏を取りたいだ。
34:3720年以上も消えない被害者家族の思いに捕たされて。
34:43あなたは含む規定に違反して村上健一さんの情報を福山さんに教えてしまった。
34:48いや違う。
34:50私は名前も住所も教えちゃいない。
34:55結婚して奥さんの名字になって小さな料理店を開いているとだけ。
35:00探し出すにはそれで十分ですよ。
35:03小さな料理店のオーナーシェフ。
35:06年齢は17歳プラス22年。
35:09旧姓は野間口。
35:10結婚して名字が変わった男。
35:12そして福山さんは復讐の連載を始めた。
35:16小説に出てくる被害者の名前はしおり。
35:19年齢は14。
35:20あなた、あの連載読んでましたよね。
35:23あなたはすぐ気づいた。
35:29福山さんが何か恐ろしいことを始めている。
35:33自分はもうすぐ定年だ。
35:37定年を前に少年の個人情報を漏らしたことが明るみに出たら法務教官として長年勤め上げてきた自分の人生が台無しになる。
35:48連載が進むたびにあなたは不安に苛まれて怖かった安納の名前は村上君かもしれないいや言ってもたってもいられこんなことは許されないダンパンに行ったんだお願いします心配いらんよ。
36:17三上さん。
36:21私は彼を殺そうって言うんじゃない。
36:27ただ小説を書いただけだ。
36:33完全なフィクションだ。
36:38私が持ってるのはナイフでも拳銃でも毒薬でもない。
36:56ただのペンだ。
37:00そのペンが人を殺すんです。
37:04村上君の人生を殺すんです。
37:08村上君行くぞ!
37:12三上さん。
37:14三上さん。
37:16話しなさい。
37:20あなたが心配してるのはあなたが心配してるのは彼のことじゃなくて自分のことかな。
37:35本当に心配なんよ。
37:37三上さん。
37:38本当に心配なんよ。
37:39三上さん。
37:41三上さん。
37:43話しなさい。
37:45止めろ。
37:47止めろ。
37:51止めろ。
37:53止めろ。
37:55止めろ。
38:25最後の最後になんて奪った原稿はどうしましたかやはり燃やしましたか家に押入れの奥に隠してあります
38:55なぜです アンコウの動かぬ証拠になるのに
39:01家に帰って こっそり呼んだら
39:10これは燃やしちゃいけない
39:15どうしても私は 燃やせずに 燃やせずに
39:25あなたが。
39:37つひいては
39:41The unknown is...
39:48You!
40:11No! No!
40:13No! No!
40:27Son...
40:28Son!
40:41Ah!
40:43Ah!
40:45Ah!
40:47Ah!
40:49Ah!
40:51Ah!
41:11Ah!
41:15Ah!
41:25Ah!
41:31Siuri!
41:37Siuri!
41:41詩織!
41:46詩織!
41:49何度か聞かれた訳問答え?
41:58証述通り、運命の来る日の最終回の原稿が報酬され、もちろん配読しました。
42:07で?
42:08やっぱあれか、アンノーンは村上賢一だったか?
42:13いいえ、アンノーンは最後までアンノーンと表記されていました。
42:17What?
42:47読みます今月号の月刊ジャパンミステリー結末わかってる小説読むほど暇じゃねえからなでも福山さんは何で案の運を案の運のままで終わらせたんでしょうペンで人を殺すために書き始め書き進めるうちにペンで人を殺してはならないという思いに至った
43:17のかもしれませんねペンは剣より強しというか
43:25実際のところ
43:29ペンで人を殺せると思うか 私を殺せると思う
43:3422年という歳月で少年 a は後世を果たし彼には 彼を守りたい家族までいた
43:44この人の罪を 私も一緒に
43:49一生生を生ます 福山さんの憎しみは小説運命の来る日を生み
43:57長い葛藤と執筆の末 小説はその憎しみすら飲み込んでやがて
44:05別次元に昇華させた だから福山さんは
44:10最後の最後に 憎しみよりももっと強いもの
44:15そう 安寧の祈りを最終回に込めたのだと僕は思いますよ
44:23ご視聴ありがとうございました
44:31ユータ 川男に引っ張られたんだよ
44:33川男 川に住む妖怪のことですか
44:36あの子 ちょっと変わってるの
44:384ヶ月前にも1人亡くなったしね
44:40トラブルが続きますね
44:41おじさん 妖怪ハンター?
44:44似たような仕事ですよ
44:45ご視聴ありがとうございました

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