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  • yesterday
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00:00I've been back now.
00:12I'm sorry.
00:14I didn't want to touch my sad memories,
00:21but I didn't want to come here.
00:27でも、風に背中を押されるように、どうしてもここへ向かってしまって…
00:38もしかしたらこれが、金剛の庭の者が背負っている使命なんでしょうか?
00:51そうですね、イカルン。私も、みんなと一緒に授業を受けていた日々が懐かしいです。
01:02でも、今回は大事な任務で来てますから、ワイノン様がエーグル討伐の日取りを決めたので、私も天空の末裔として…
01:15うん。イカルンの言う通り。ちょっとだけなら、他のことを考える時間は作ってもいいよね。
01:27ご先祖の皆様、少しだけお待ちください。
01:32受定で過ごした日々を、少しの間だけ振り返りたいと思います。
01:39あの日、アナイクス先生はここで、あの授業をしてくれました。
01:50その時のことは、今でも昨日のことのように覚えています。
01:57以上が、皆さんが受定で受ける最後の授業です。
02:03皆さんはこれから、それぞれの道を歩むことになるでしょう。
02:08ここで得た知識をどれだけ活かせるかは、各自の施策次第です。
02:15最後に一つだけ忠告しておきます。
02:18この先で不名誉な行いに及んだ際には、七賢人の一人、アナクサゴラスの弟子だと、決して名乗らないようにしてください。
02:31アナイクス先生、時間割を確認したんだけど、まだ他の授業があるよね。
02:37何かの間違いなんじゃ。
02:40まず、私のことは、アナクサゴラス教授と呼ぶよう。
02:46次に少し補足しておくと、先ほどの最後の授業と、私が担当する最後の授業のことです。
02:56今日から私は、古代錬金術の研究に専念するため、教育活動を全て中止します。
03:05ああ、なるほど。
03:07つまり、教授が言いたいのは、他の先生たちの授業は授業とは呼べないってことだね。
03:15小賢しいことばかり言う。
03:18エリシオンのファイの原点。
03:21言うべきことは以上。でも。
03:30待ってください、教授。
03:34授定の授業規範には、教師が最後の授業の終わりに、学生と卒業後の理想を語り合い、正しい道へと導くべし、と書かれています。
03:49こんな大切なことをやらないまま、授業を終わらせたりしませんよね、教授。
03:58教員助手のヒアンシー様は、本当にアナイクス先生の天敵のようですね。
04:08いいでしょう。
04:13ヒアンシーにあたっての希望ということで、形式的に一通り行うとしましょう。
04:20ちょうど表現欲が旺盛な学生もいることですし、まずは、あなたから語ってもらいましょうか。
04:28エリシオンのファイの。
04:31さあ、質問です。あなたの理想は何ですか?
04:37僕?
04:40うーん、理想というほどではないけど、唯一やりたいことがあるとすれば、周りの大切な人たちを守ることかな。
04:51なるほど。あなたは英雄になりたいと、くだらないにも程がありますね。
04:58次。
05:00えっと、英雄なんて一言の…。
05:05え?
05:07キャストリス、先ほどからずいぶんと楽しそうにしていますね。
05:12次は、あなたが皆さんに自分の理想を語ってください。
05:17え?
05:18私は…。
05:22私の理想は曖昧で…。
05:26もしかしたら…。
05:29あまり意味をなさないかもしれません。
05:32あまり意味をなさないかもしれません。
05:33アナクサゴラス教授。
05:36この世界が、死の苦しみから解放され…。
05:41生きているすべての人が、甘美な静寂を享受できるようにしたい。
05:48それが、私の願いです。
05:53甘い。
05:55甘すぎて、そのおとぎ話に涙を流したくなるほどです。
06:00これだから、あの陳腐な規範には従いたくなかったんですよ。
06:05どうせ、つまらない答えしか返ってきませんから。
06:09ヒヤシンシア。
06:12提案者である以上、最後を締めくくるのはあなたです。
06:17あなたの理想を、皆さんと共有してください。
06:22その答えがどれほど優れたものか、楽しみにしています。
06:27やっぱり私に回ってきましたか。
06:32はい。
06:34でも大丈夫。
06:36ちゃんと準備してきましたから。
06:40私の理想は、英雄序寺師の最後、空白のページを埋めることです。
06:49空白のページ?
06:52なかなか興味深い表現ですね、教員助手。
06:56もう少し詳しく説明してくれますか。
07:01樹体で学んでいる間、オンパロスの英雄序寺師をくまなく読み込んで、その画一性に気づきました。
07:10序寺師の多くは、英雄の偉業で締めくくられていますが、
07:16彼らが切り開いた時代に、どのような人々が生き、どれほどの困難を乗り越えねばならなかったのか、
07:25それらについては、ほとんど語られていません。
07:29つまり、あなたは歴史に刻まれた英雄よりも、隅にいる普通の人々に注目したいと。
07:41はい。もしかしたら、生まれと関係しているのかもしれませんね。
07:48私の先祖である、妖雷の騎士、セネウス様は、
07:53長層を掲げて、天空に挑み、
07:57今日まで続く、火を追う時代を切り開いた人物なんです。
08:03天空の末裔はみんな、彼女の物語を聞いて育ちます。
08:09セネウス様の偉大さは、疑いようがありませんが、
08:14その存在は、あまりに大きく、一つの時代を丸ごと埋め尽くすほどでした。
08:21妖雷の騎士の家族、
08:26盟友、仲間、対戦の生存者や犠牲者たち。
08:31焚火のそばで、彼らの物語に思いを馳せても、
08:37その詳細は、すでに失われ、
08:41セネウス、という名前だけが残されていることに気づくのです。
08:46そうして、いつの間にか、彼女の光はエーグルと同じくらい眩しくなって、
08:54大地はすべて、覆い隠してしまいました。
08:57でも、私は、英雄たちがいる時代に生まれてよかったと思っています。
09:05ご先祖様たちには、悲しい過去しかありませんけど、
09:12私には、守るべき未来があります。
09:15私のやりたいことは、英雄たちの後に立ち、
09:22黄金の波が世界を神聖へと押し上げた際、
09:26自分のすべてを尽くして、溺れかけている普通の人々を癒すことです。
09:32空に戻るのではなく、大地に足をつけて、
09:39人々と一緒に歩みたい。
09:42それが、私の願いなんです。
09:46そうすることで、創世の詩編が綴られる時、
09:50その空白の1ページに、
09:53普通の人々についての注釈を残すことができると、
09:58そう信じています。
10:07あの頃は、本当に気まじめで、
10:11思い出すと、ちょっと恥ずかしいくらいですね。
10:15でも今、私の思いは変わらないまま。
10:20本当に、英雄たちの後に立って、
10:23理想を実現するチャンスが訪れました。
10:27ん?
10:28ヒアンシー?
10:30タンタン、どうしてここに?
10:33また樹体でお前と会うとはな。
10:36ファイノンからは、
10:37エーグル討伐のための準備をしていると聞いていたが、
10:40もしかして…
10:44はい、タンタンの考えてる通りです。
10:47エーグルの天上の都市国家へ行くには、
10:50天空の末裔が血脈の儀式を通じ、
10:54ご先祖様の魂を呼び出して、
10:57祝福を受ける必要があります。
11:00そうすることで初めて、
11:02地上の生命が空へと続く、
11:05最高の教科を作り出すことができるのです。
11:08そして、
11:10私が最初に訪れるべき先祖様の魂は、
11:14ちょうど、
11:16この樹体にとどまっています。
11:18最高の教科は、
11:20エーグルの火種の入手に必要不可欠だ。
11:23それほど重要な儀式をたった一人で行うのは、
11:26少し無謀ではないか?
11:27大丈夫ですよ。
11:31イカロンが守ってくれますから。
11:33ね?
11:38いいかいいか。
11:40ところで、タンタンはどうしてここに?
11:44もしかして、何か探し物ですか?
11:48そうだ。
11:50タイタンに関する神話や研究の資料を探し、
11:53できる限り記録をつけているところだ。
11:55これらの記録は請求列車に戻った際、
11:58アーカイブの貴重な資料になるからな。
12:01あ、そうでした。
12:03すべてがうまくいって、
12:05エーグルを撃つことができたら、
12:07タンタンとグレータンはお家に帰るんでしたね。
12:11ああ。
12:13ただ、
12:14本当に、天外の世界の近畿を破れるなら、
12:18の話だから。
12:20正直、
12:21そう簡単には行かない予感がするんだ。
12:24フフ。
12:26タンタンにも隠された予言の力があったんですか?
12:31いや、そうじゃない。
12:34先日の元老院との話がきっかけで、
12:37すべての真実性を疑うようになっただけだ。
12:39私もチンプンカンプンです。イカルン。
12:45私もチンプンカンプンです。イカルン。
12:49気にしないでくれ。
12:51今はまだ、分からないことが多すぎる。
12:55分かりました。
12:56でも、せっかくこうして会えたことですし、
13:00しばらく一緒に行動しませんか?
13:03俺も同じことを考えていたところだ。
13:06今の呪呈は、どこに危険が潜んでいるか分からない。
13:10人数が多いに越したことはないだろう。
13:12さすがは列車の護衛。頼りになりますね。
13:19では、行きましょうか。
13:24これが…
13:25はい。
13:26これが天空の一族の生物、虹の箱です。
13:32一族の教えによれば、天空の末裔が再びエーグルに挑む準備ができたとき、
13:39挑戦に先立って、虹の箱を使って先祖様たちの魂を呼び覚まし、
13:45その祝福を受けなければなりません。
13:49そうして初めて、選ばれし天空の子が、
13:53再び空へと昇ることができるのです。
13:57力不足の者が無駄死にしないようにするための仕組みなのか?
14:04とても慎重で賢いやり方でしょう?
14:07では、ここにご先祖様の魂が眠っているようなので、
14:12今から呼び覚ましますね。
14:16ああ。
14:22私は金光の庭の冷やし石屋。
14:27火を追う使命を受け継ぎし、天空の末裔。
14:32ついに、一族の運命を実現する時が来ました。
14:36私は神託に示された英雄たちと共に、
14:43再び天空へ赴き、火種を手に入れます。
14:48ご先祖様、どうか、私たちに豊かな祝福をお与えください。
14:55火を追う旅は、間もなく円満な結末を迎えようとしています。
15:03そして、エーグルの火種を手に入れることが、
15:07英雄たちに飾れた最後の試練なんです。
15:10円満な結末?
15:14冷やしんしや、
15:17君はずいぶんと若いようだ。
15:19それに、
15:21タイタンと当たり合えるほどの戦士にも見えない。
15:25そんな君に祝福を授けたとしても、
15:29かえって呪いとなり、
15:31若い命を奪うことになるかもしれない。
15:35今の君はまず、
15:38そうならないことを私に示す必要がある。
15:43千年前、
15:45天空を征服したセネオス様は、
15:48伝説と意志を残し、
15:50天空のタイタンの火種を入手する使命を、
15:54彼女の子孫である、
15:56あなたや、私に託しました。
15:59確かに、私は聖士ではありませんが、
16:02千年にわたって、
16:05血筋に流れてきたこの使命からは、
16:08決して逃れるつもりはありません。
16:11それに、
16:13私は一人ではありません。
16:16この世界で、
16:18最も強く、
16:20最もしぶとい英雄たちが、
16:22仲間にいます。
16:24多くの英雄を排出している、
16:27現代のオンパロスにおいて、
16:28天空の子だけが、
16:31エーグルにまつわる重石を背負う必要は、
16:34ありませんからね。
16:36ふぅ…
16:37私には、
16:40治癒の力があります。
16:42その力で、
16:44空の裂け目や、
16:45人々の傷を癒していきたい。
16:48そして、
16:50自分なりに、
16:51天空の末裔の使命を解釈し、
16:54自分なりの方法で、
16:56千年にわたる一族の祝願を、
16:58叶えたいのです。
17:01はぁ…
17:04今の言葉には、
17:05確かな強靭さがあり、
17:07決して上辺だけではない、
17:09心の奥深くに根付いたものだった。
17:12若き天空の末裔、
17:16ヒヤシンシアよ、
17:18私の祝福を受け取ってくれ。
17:22翼を得て、
17:25最高度強化を渡り、
17:27再び空へと舞い戻れるよう、
17:30祈っているぞ。
17:31信じてくださり、
17:33ありがとうございます。
17:35クリスプス様。
17:37必ずや、
17:39ご期待に応えてみせます。
17:41よくやった、ヒヤシン。
17:43ありがとうございます。
17:45ご先祖様たちは、
17:46みんな、気概のある方ばかりなので、
17:49前々から説得するのは、
17:51簡単じゃないだろう。
17:53なって思ってたんです。
17:54なので、
17:55実際にお会いしたときに、
17:56何を話して、
17:57どう振る舞えばいいのか、
17:59何度も何度も、
18:00心の中で、
18:01予行演習してきたんです。
18:03その努力は、
18:04無駄ではなかったようだな。
18:06はい。
18:08次に会いに行く、
18:09ご先祖様の英霊を、
18:10何度も何度も、
18:12心の中で、
18:13予行演習してきたんです。
18:16その努力は、
18:17無駄ではなかったようだな。
18:19はい。
18:21次に会いに行く、
18:22ご先祖様の英霊は、
18:24創世の過信に留まっているらしいです。
18:27儀式は順番に行わないといけないので、
18:31私はもう行かなきゃなのですが、
18:34タンタンもよかったら、
18:35一緒に奥平馬へ戻りませんか?
18:39創世の過信か。
18:42そこに行くなら、
18:43俺から一つ提案がある。
18:45え?
18:47覚えているか?
18:48少し前に、
18:49ファジェイナの司祭が使う、
18:51霊水の秘術を習うよう、
18:53俺に勧めてくれただろう。
18:55言われた通り、
18:56合間に練習を続けていたら、
18:58多少の成果があってな。
19:00今では、
19:01霊水を持っていれば、
19:02過信までの通路を作れるようになった。
19:04もちろん覚えてますよ。
19:05今までコツコツやってたんですね。
19:06さすが、タンタンです。
19:07オンパロスの水は、
19:09俺の故郷の水より、
19:10なんというか、
19:11もっと自由奔放な感じだ。
19:12そのせいで少し手こずっていたが、
19:13幸い徐々にコツを掴めてきている。
19:14神話によると、
19:16マジェイナは、
19:17捉えどころのない性格らしいですからね。
19:20それじゃあ、
19:21タンタンの勉強の成果を、
19:22披露してもらいましょうか。
19:24秘術で作った一時的な霊水の門は、
19:28霊水の門ほど安定しない。
19:30おそらく、
19:31一人しか通せないだろう。
19:33それと、
19:34ファジェイナの衣装は、
19:35そのせいで少し手こずっていたが、
19:36幸い徐々にコツを掴めてきている。
19:38神話によると、
19:39マジェイナは、
19:40捉えどころのない性格らしいですからね。
19:42それじゃあ、
19:43ダンタンの勉強の成果を、
19:44披露してもらいましょうか。
19:46秘術で作った一時的な霊水の門は、
19:48霊水の門ほど安定しない。
19:50おそらく、
19:51一人しか通せないだろう。
19:53ファジェイナの司祭たちの設計によると、
19:56霊水の門の入り口は、
19:58すなわち出口になっている。
20:00先祖の魂と会った後は、
20:02また門を通って戻ってくるといい。
20:04イカルンと一緒に待っている。
20:10わかりました。
20:11それじゃあ、お願いしますね。
20:13タンタン。
20:17その凶乱の舞踏の下、
20:20宴の喧騒が世界の鼓動を覆う。
20:26霊水よ、門を洗わせ。
20:33着いちゃいました。
20:34本当に不思議。
20:37タンタンってやっぱり、
20:39影の実力者みたいですね。
20:41でも、快適さで言えば、
20:45霊水の門の方が、
20:47めまいが軽い気がします。
20:49トリビーさんも?
20:54隣にいるのも?
20:56ああ、わかりました。
20:59きっとあの方ですね。
21:01もう行っちゃうの、フェルちゃん。
21:06せっかく奥平間に帰ってきたんだっち。
21:10もう少し休んで行ったら?
21:12いろいろと、
21:13昔のことも話したいな。
21:17いいって、トリビー姉さん。
21:19放浪生活には慣れてるし、
21:21逆にこういう賑やかな大都会にいる方が落ち着かないよ。
21:25それに、
21:28あんたの自慢の弟子から、
21:30超難しい任務も受けてるしね。
21:33フェルちゃん、
21:35あまりファイちゃんを責めないであげて。
21:38まだあんなに若いのに、
21:40ライラちゃんが残ちた責任も、
21:43全部背負ってるんだから。
21:45それに、ファイちゃんは適当に人に頼み事をする人じゃないち、
21:50フェルちゃんにお願いしたのもきっと、
21:53それがフェルちゃんに誓ってきないことだからだよ。
21:57トリビー姉さんはあいつに甘々だね。
22:01羨ましいな。
22:04私ももっと若ければ、
22:07誰かに代わってもらえたのかな。
22:10まあ、フェルちゃんったら。
22:14冗談冗談。
22:16分かってるって。
22:17旧姓の坊やには、
22:19確かに人を信頼させる何かがある。
22:22昔のアグライアみたいにね。
22:25じゃあ、そろそろ行こっかな。
22:28そうだ、トリビー姉さん。
22:30行く前に渡したいものがあるんだった。
22:33ああ、わざわざありがとう。
22:37でも、中には何が入ってるの?
22:41それもゲームの一環だよ。
22:44中身が知りたいなら、夜に開けてみて。
22:51プレゼントなのに謎なぞなの?
22:54うん。
22:56ん?誰か来たみたい。
22:58トリビー様。
23:00それと、そちらの身のこなしが軽やかな方は、
23:04サフェル様ですか?
23:07はじめまして。
23:09根高の庭のヒアシンシアと申します。
23:12どうぞ、ヒアンシーとお呼びください。
23:15ちっ、なんて明るいヨーラ。目がチカチカする。
23:20ゴホン、はじめまして。
23:23桃色のお嬢さん。
23:25あたしはセファリア。
23:27とっくに滅びた都市国家。
23:29ドロスの出身だよ。
23:31あとは、歴史の本とか電気とかにあるから、
23:34いちいち紹介しなくていいよね。
23:36それより、さっき根高の庭っていた?ってことは…。
23:42はい、お察しの通りです。
23:46私は天空の一族の末裔で、
23:49天空の神剣を継ぐ、黄金エイです。
23:53あれは、人は見かけによらないものだね。
23:57セネオスの子孫はもっとこう、えっと、でかくてごつい感じかと。
24:03フェルちゃん、ヒアンシーちゃんを甘く見たらダメだよ。
24:08この子は医療の専門家で、オンパロス銃を探しても、
24:12ヒアンシーちゃんよりすごいお医者さんは見つからないんだから。
24:17安心してください、サフェル様。
24:20千年前のセネオス様のように、戦いが得意なわけではありませんが、
24:25天空の末裔の使命だけは、必ず果たして見せます。
24:31あはは、使命とかそんな固いこと言わなくていいよ。
24:38それより、まずは自分を大事にすることを覚えたほうがいいね。
24:43全力で頑張るのもいいけど、たまには手を抜かなくちゃ。
24:48よく見たら、なかなか可愛い顔してるし。
24:52エーグルの爪で傷がついたら、もったいないんじゃないかな。
24:56ベルちゃん、いつの間にそんなからかい方を覚えたの?
25:02ナイアちゃんが昔言ってたこと、ちゃんと覚えてたんだね。
25:08あ、私、任務があるから先に行くね。
25:13ヒアンシーちゃん、成功になってるよ。
25:16もし何か困ったことがあったら、救世の坊やを盾にすればいいから。
25:21じゃねー。
25:23サフェル様って、正価値な人なんですね。
25:27昔からあーだから、あんまり気にちないで。
25:31とにかく、ベルちゃんが奥平間に戻ってきてくれて、本当によかった。
25:38ところで、ヒアンシーちゃんは使命を果たすためにここに来たんだよね。
25:44あたちもちょうどベルちゃんからもらったプレゼントをちまいに行きたいから、
25:50創世の貸しの方はヒアンシーちゃんに譲るね。
25:56私は、神託に示された英雄たちと共に、再び天空へ赴き、火種を手に入れます。
26:06ご先祖様、どうか私たちに、豊かな祝福をお与えください。
26:14あなたが、徳良将軍、ですね。
26:19黄金戦争では、一族を率いて奥平間と同盟を結び、クレムノス軍の進行を防いだと聞いています。
26:29そのおかげで、天空の一族は、聖都での居場所を手に入れることができました。
26:36同じオーンパロスの支柱でありながら、天空の宿命に決着がつくのが、千年も後だとはな。
26:47万物を覆う天空が落ちれば、世界が潰されてしまいます。
26:53なので、アグライア様があえて、火を覆う旅の最後に残したのです。
27:00残念ながら、アグライア様は、つい最近、私たちのそばを離れました。
27:08ですが、あなたのおっしゃる通り、彼女は、今でもオウゴンエイたちを導き続けています。
27:17はい、あなたの直筆も含め、我が一族に関する資料は、すべて記憶しています。
27:25では、私がトリスビアスの一人から予言をいただいたことは?
27:32もちろん存じています。
27:35虹の架け橋の先で、天空の子が新婚を作ろうだろう、ですね。
27:42ただ、残念なことに、この予言を解読できた者は、まだいません。
27:49あなたなら、それが現実になる日を拝めるかもな。
27:56予言があなたに優しい運命をもたらすよう、祈っておこう。
28:02ありがとうございます、徳良将軍。
28:07ただ、予言がどのような運命をもたらそうと、私はそれと向き合うつもりです。
28:15何事も万事を尽くしてこそ、得られる笑顔がある。
28:21そうですよね。
28:23はっは、よくぞ言った。
28:26できることなら、もう少し話していたかったな。
28:32では、冷やしんしや。
28:35私からの祝福だ。
28:37初めて見たときは、少し心配だったが。
28:42君の信念を聞いて、心が動いた。
28:46いずれ天空の神が何者かにとって変わるなら、
28:51あなたのような、楽観的で優しいものであってほしいものだ。
28:58将軍に認めていただいたことは、私にとってかけがえのない宝物です。
29:05どうか、安らかにお眠りください。
29:09こちらは、大切に使わせていただきます。
29:14戸倉将軍。
29:19資料に書かれているイメージと違い、とてもお優しい方でしたね。
29:25そろそろ、辞典に戻らないと、
29:28ダンタンやイカルンに心配をかけてはいけませんからね。
29:40戻ったか?無事に済んだか?
29:43はい、とても順調でしたよ。
29:46タンタンの霊水の秘術が、とても役に立ちました。
29:51そうか。
29:53先祖の魂と何を話していたのか、よかったら教えてくれないか。
29:58あ…
30:00どうしたんですか、タンタン?
30:03いや、順調だったようで何よりだ。
30:07ただ、話にあった予言が気になってな。
30:13虹の架け橋の先で、天空の子が新婚を作ろうだろう。
30:18なんとなくだが、この短い自分から少し、悲しみのようなものが感じられるんだ。
30:27タンタンが干渉的になってるだけじゃないですか。
30:30トリノン様は毎日たくさんの予言を解読していて、これもそのうちの一つにすぎません。
30:40あまり気にしないほうがいいですよ。
30:43ああ、そうだといいが。
30:47そんな思い詰めた顔をしないでください、タンタン。
30:52さらさら行きましょうか。
30:54ご先祖様を訪ねる旅を締めくくるために。
30:58少し遠出をしないといけませんからね。
31:01どこに行くんだ?
31:03最後の目的地は、モーディス様の故郷、クレムノスです。
31:09着きました。ここです。
31:14クレムノス。
31:16モーディス様、毎日のように一人で暗黒の塩に立ち向かって、彼が少し心配ですね。
31:27そういえばこの前、彼が雷鳴で知らせてくれた、フレイムスティーラーに警戒するようにと。
31:34ということは、まだ暗黒の塩の狂気には飲まれてないということですね。
31:42でも、私たちがここに来たのは重要な使命を果たすため。
31:48彼の戦場に介入するのは避けたほうがいいでしょうか。
31:53ああ、そうだ。
31:56あそこです。私の祖母があそこで眠ってます。
32:01祖母?
32:03はい。
32:05祖母の名前はヒアシンディアといって、かつて根高の庭を代表してクレムノス祭典に参加したことのある戦士です。
32:15彼女は祭典で最後まで勝ち続け、あと一歩で天空のこのために平和の制約を勝ち取ることができたのですが。
32:27祭典での詳しいことは私もよく知らず、あれは栄光ある血統だったと本で読んだくらいですが、栄光ある血統の裏にあったのはただの悲壮な結末でした。
32:43祭典が終わって間もない頃、祖母は怪我の状態が悪化し異境の地で亡くなったんです。
32:59無限の晩は、そんな彼女の意思に応えてクレムノス人が残したもので。
33:05そのことがきっかけで、戦争の陰に覆われて崩れかけていた根高の庭は間もなく解体されました。
33:14彼女と死闘を繰り広げていたクレムノスの勇士は?
33:18ケラウトルス様です。
33:21大事な家族を奪われたにも関わらず、お前は彼の命を救ったんだな。
33:28深手を負った彼が倒れ、血が止めどなく流れているのを見て、正直言葉にできない複雑な気持ちになりました。
33:39ですが、彼がトリアン様を守るために重い一撃を受けたと聞いて、雑念は全てきれいに消えたんです。
33:50ファイノ王様の言葉を借りるなら、彼はきっとより良い人になったんだろうって。
33:58人を許すことができるのは、十分に強い心を持っている人間だけだ。
34:04お前はどこも先祖に劣っていない。
34:07ふふふ。
34:10ますます口が上手になりましたね。
34:13タンタン。
34:14祖母の最後の日記には、こうありました。
34:19いつか天空の末裔が使命に呼ばれた時は、ぜひ旅立ちの知らせを残った魂に伝えて欲しい、と。
34:30もし、自分を呼び覚ました人物が誰よりも可愛がってた孫娘だと知ったら、どんな反応をするんでしょうか。
34:42私は、神託に示された英雄たちと共に、再び天空へ赴き、火種を手に入れます。
34:52ご先祖様、どうか私たちに豊かな祝福をお与えください。
35:01おばあさま、私です。あなたの冷やシンシアです。
35:08おばあさま、覚えてますか。
35:11私が8歳になってすぐ、お父様と一緒に、初めて天空の祭礼に連れて行ってくれたことは、
35:20あの時、私は4つある装飾品の中から、1つを選ぶように言われました。
35:28尊さを象徴する、烈日の冠。
35:33力を象徴する、雷雨の腕輪。
35:38知恵を象徴する、氷雪の指輪。
35:42それから、優しさを象徴する、美好のペンダント。
35:48その中から、私が何を選んだのか、まだ覚えていますか。
35:55あの時、あなたが唱えた未熟な祈りは、あのパッとしないペンダントに、微かな光を呼び寄せた。
36:07はい。おばあさまは、ずいぶんと驚いてましたよね。
36:12過去数百年、一族の中で、私と同じ選択をした子は、一人もいない、って。
36:22冷やしんしや。
36:25私は、あなたが臆病な子だと思ってたわ。
36:31戦闘や武芸への興味が薄く、性格の方も、一族特有の力強さが見られなかったからね。
36:41でも、それでいいと、私は自分に言い聞かせてた。
36:46私のハチドリが前を向いて、善意の中で一生を過ごせるのなら、決して不幸なことではないって。
36:55だからこそ、エーグルの火種にまつわる重荷を、あなたが背負うことになるなんて、一度も想像したことがなかった。
37:07安心してください、おばあさま。
37:11私の考えでは、天空のこの血筋を定義できるのは、波外れた力だけではなく、世界を作る天父も同様です。
37:23今から千年前、神を恐れぬ英雄を世界が必要とした時、
37:30セネオス様が名乗りをあげて、日老いの時代が始まりました。
37:36ですが、それが終わろうとしている今、満身創痍のこの世界が切に願っているのは、癒しです。
37:46なんて素敵な空戦でしょうか。
37:49千年にわたる英雄の女子子が、天空によって始まり、天空によって結ばれる。
37:57うふふふ、相変わらず楽観的だね。
38:02子供の頃と変わってない。
38:05心を決めたのなら、その神殿を最後まで貫くんだよ、冷やしんしや。
38:12私の祝福とともに、天空に帰り、救済を迎えるこの世界を見下ろしてみるといい。
38:21ありがとうございます、おばあさま。
38:26それと、何度もごめんなさい。
38:29最後にもう一つお願いがあります。
38:33聞かせて、冷やしんしや。
38:36まだ時間はあるはずだから。
38:39お別れをする前に、もう一度、あの頃のように、天空の英雄の伝説を聞かせてくれませんか?
38:52はぁ…。
38:55それじゃあ耳を澄ませて、私の最愛のハチドリさん。
39:01これで、本当に最後だから。
39:05千年にわたるタイタンとの戦いにより、世界は限りなく荒廃し、続く百年に及ぶ黄金戦争で、都市国家は疲弊と混乱に覆われた。
39:24だが、ついに、人間の怒りが一本の槍となって現れ、
39:33旧姓の神託を覆い隠していた、エンジンと戦火を突き破った。
39:41槍を握っていたのは、天章を作り上げたとされる神、エーグル。
39:48その存在は、ライデンを操り、額にカクカクたる太陽を乗せた、百年の神長であった。
39:57だが、エーグルは、その九十九の目をニカドリーに奪われ、
40:04残った一つの目で、半旗を翻した相手。
40:08自らの祝福を与えた、新婚の末裔を睨むことになる。
40:15それは、天空の黄金影である、揚来の騎士、セネオス、その人であった。
40:24彼女は、黄昏の時に右翼をまとい、禁域である新婚の目に踏み入った。
40:31彼女の左側には、獅子の首を持つ烈術の翼、ソラビスが随伴し、
40:39その方向とともに放たれる神化は、世を焼き尽くすほどだと言われている。
40:47また、右側には馬の体を持つ聖月の羽、ルネビスが伴い、
40:54その優美な歪めの一歩一歩は、星空を蹴り、天空を震わせたと言う。
41:02そうして、一人と二頭は、天空の主に宣誓し、神の火種を手に入れると誓った。
41:14怒ったタイタンは、方向を上げる度に雷を落とし、身を傾ける度に嵐を巻き起こし、
41:23流れ出た血までもが煮えた雨となって降り注ぎ、夜に灼熱の本流をもたらした。
41:33戦いの最後、烈術の翼がタイタンの右翼に火をつけ、
41:40聖月の羽がタイタンの身体を封じる中、
41:46翼を折られ、全身に傷を負った天空の英雄が、力を振り絞って槍を掲げ、
41:56夜を睨む、最後の目を貫いた。
42:00その後、タイタンの身体は崩れ落ち、同時に草球も布のように裂け、
42:09天空は、神と共に落ち始めた。
42:14人々は動揺し、恐怖に怯えながらも祈り続けた。
42:21そして、天空の英雄は、再び立ち上がる。
42:27将来の騎士セネオス、世界で初めて神を殺した黄金英は、
42:34勇ましい翼獣と共に、崩れ落ちるエーグルの身体へと駆け、
42:41その身をタイタンと同化させた後、再び天を支える柱となった。
42:50最後、彼女は、こう言い残したという。
42:57我らの子孫が、いずれ祝福を受け、最高の教科を通って天空へと帰り、
43:05創世の神託の終点で、
43:08私の手から、この火種を受け取るだろう。
43:14と。
43:17ご視聴ありがとうございました。

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