00:00お、でかい先生。久しぶりだね。
00:03ええ、やっと給料が入りまして。
00:08立本の駄菓子のクオリティは素晴らしい。
00:11変装してでも買いに来る価値はありますね。
00:14やめてください!
00:16いいから来いって。
00:18私、これから不認先の学校へ行かないと。
00:22お前、先生なんだ。
00:24俺ら頭悪いから補修してよ。
00:27では、車ナンパの正しい手順を補修しましょう。
00:30補修その1、車は美しく着飾るべし。
00:34ぬるぬるラッキーガー。
00:36車がリボンまみれに。
00:38その2はありません。
00:40大丈夫ですか?
00:42ありがとうございました。
00:44ぬる。
00:45素敵な方。
00:46この御恩は一生忘れません。
00:49ところで、
00:51くぬぎが丘中学への行き方をご存知ですか?
00:57次回予告
01:00青春サツマツ!
01:27次回予告
01:30青春サツマツ!
01:33次回予告
01:36青春サツマツ!
01:39次回予告
01:42青春サツマツ!
01:45次回予告
01:48青春サツマツ!
01:51次回予告
01:54青春サツマツ!
01:57次回予告
02:00青春サツマツ!
02:03次回予告
02:06青春サツマツ!
02:09次回予告
02:12青春サツマツ!
02:15次回予告
02:18青春サツマツ!
02:22青春サツマツ!
02:26次回予告
02:30ああ、今日から来た。
02:32外国語の臨時講師を紹介する。
02:35イリーナイエラヴィッチと申します。
02:38皆さんよろしく。
02:40すっげー美人。
02:42おっぱいやべーなー。
02:44って、なぜベッタベタなの?
02:47イラッチするわー。
02:50本格的な外国語に触れさせたいとの学校の意向だ。
02:54英語の半分は彼女の受け持ちで文句ないな。
02:58仕方ありませんね。
03:00なんかすごい先生来たね。
03:03しかもコロ先生にすごくこうやるっぽいし。
03:06うん。でもこれは暗殺のヒントになるかもよ。
03:11タコ型生物のコロ先生が人間の女の人にベタベタされても戸惑うだけだ。
03:17いつも独特の顔色を見せるコロ先生が戸惑うときはどんな顔だ?
03:27いや普通にベルベルじゃないか。
03:29なんのひねりもない顔だね。
03:31うん。人間もありなんだ。
03:36はー。見れば見るほど素敵ですよ。
03:39そのセイロガンみたいなつぶらな瞳。
03:42曖昧な関節。私、虜になってしまいそう。
03:46いやー恥ずかしい。
03:48騙されないでコロ先生。
03:50そこがツボな女なんていないから。
03:53僕らはそこまで鈍くない。
03:55この時期にこのクラスにやってくる先生。
03:59結構な確率で、ただ者じゃない。
04:06色々と接近の手段は用意してたけど、
04:09まさか色仕掛けが通じるとは思わなかったわ。
04:17イリーナ・イエラビッチ。職業殺し屋。
04:22美貌に加え、実に十カ国語を操る対話能力を持ち、
04:27いかなる国のターゲットも魅了し、
04:30ガードの堅い標的も至近距離から絶やすく殺す。
04:34潜入と接近を高度にこなす暗殺者。
04:39だが、ただの殺し屋を学校で雇うのはさすがに問題だ。
04:44表向きのため、教師の仕事もやってもらうぞ。
04:50私はプロよ。授業なんてやる間もなく仕事は終わるわ。
05:06カラ先生!カラ先生!
05:10カラスマ先生から聞きましたわ!
05:13すっごく足がお早いんですって?
05:15いや、それほどでもないですね。
05:18お願いがあるの。一度本場のベトナムコーヒーを飲んでみたくて、
05:23私が英語を教えている間に買ってきてくださらない?
05:27お安い御用です。ベトナムにいい店を知ってますか?
05:32うっ!
05:39で、えっと、イリーナ先生。
05:42授業始まるし、教室戻ります。
05:46授業?はあ。各自適当に自習でもしてなさい。
05:53それと、ファーストネームで気やすく呼ぶのやめてくれる?
05:58あのタコの前以外では先生を演じるつもりもないし。
06:02イエラビッチお姉さまと呼びなさい。
06:08で、どうすんの?ビッチ姉さん。
06:10略すな!
06:11あんた殺し屋なんでしょ?
06:13クラス総係で殺せないモンスター。
06:16ビッチ姉さん一人でやれんの?
06:19ガーキが。大人にはね、大人のやり方があるのよ。
06:24塩田渚ってあんたよね?
06:26うん。
06:37後で教員室にいらっしゃい。
06:39あんたが調べたやつの情報、聞いてみたいわ。
06:43その他も、有力な情報を持ってる子は話しに来なさい。
06:48いいことしてあげるわよ。
06:50女子には男だって貸してあげるし。
06:53技術も人脈も全てあるのがプロの仕事よ。
06:57ガキは外野でおとなしく拝んでなさい。
07:00あ、そうそう。
07:01あと、少しでも私の暗殺の邪魔したら、殺すわよ。
07:08気絶するほど上手いキス。
07:10従えてきた強そうな男たち。
07:13殺すという言葉の重み、彼女がプロの殺し屋なのだと実感した。
07:20でも、同時にクラスの大半が感じたことは、この先生は嫌いだ。
07:34未知の生物を殺す仕事は初めてだけど、準備は万端。
07:41坊やに情報も喋らせたしね。
07:45触手一本なら破壊できた人はいるけど、その程度じゃコロ先生は余裕でした。
07:52多分、全ての触手を同時に壊すくらいじゃないと、とどめを刺す前に逃げられます。
07:58あと、闇打ちするならタバコやめたほうがいいよ。
08:03コロ先生鼻ないのに鼻いいから。
08:08その程度なら今回のプラに支障はないよ。
08:12私はイリーナ・イエラビッチ。
08:14あらゆる状況で暗殺をしてきたプロ中のプロよ。
08:18ビッチ姉さん、授業してくれよ。
08:20そうだよ、ビッチ姉さん。
08:22一応ここじゃ先生なんだろう、ビッチ姉さん。
08:25ビッチビッチ、うるさいわね!
08:27まず正確な発音が違う!
08:30あんたら日本人はBとVの区別もつかないのね。
08:34正しいVの発音を教えてあげるわ。
08:37まず、歯で舌唇を軽く噛む。
08:40そうそう。
08:42そのまま一時間過ごしてれば静かでいいわ。
08:45何なんだこの授業。
08:49怪しい三人組を呼び込んだそうだな。
08:52そんな計画は聞いてないぞ。
08:54腕利きのプロたちよ。
08:57口は硬いし、私に惚れて無償で手足になってくれる。
09:02仕込みは完了。
09:04今日やるわ。
09:06いいな先生。
09:08ご所望していたインドのチャイです。
09:11わぁ、ありがとうコロ先生。
09:13午後にティータイムに欲しかったの。
09:16それでね、コロ先生、お話があるの。
09:195時間目、倉庫まで来てくれない?
09:22お話?
09:23ええ、いいですとも。
09:255時間目ですね。
09:27いや、困っちゃいました。
09:29こちらチャイでした。
09:32おいおい、マジか。
09:34二人で倉庫に敷け込んでくぜ。
09:37なんかがっかりだな。
09:39コロ先生、あんな見え見えの女に引っかかって。
09:43カラスマ先生。
09:45私たち、あの人のこと好きになれません。
09:49すまない。
09:50プロの彼女に一任しろとの国の指示でな。
09:54私たち、彼女に一任しろとの国の指示でな。
09:59だが、わずか一日で全ての準備を整える敵は、
10:04殺し屋として一流なのは確かだろう。
10:07それでイリーナ先生、話とは?
10:11潜入暗殺はターゲットに応じた柔軟さが要る。
10:16相手は未知の生物。
10:19怪しまれる前に一気にやるのが定策。
10:22私、いつも特別な人好きになるの。
10:26その身体とその力、特別に溢れるあなたに一目惚れ。
10:32そんな私は変な女だと思いますか?
10:36強引でもいい。
10:38私に注意を向けさせて、大事なことも気づかせない。
10:43この倉庫は一晩で開放する。
10:46あなたを殺す狩り場にターゲットする。
10:52いけない人、殺せんぜ。
10:55いや、いけませんよ、こんな場所で。
10:58馬鹿な男。
11:01さようなら。
11:03全部脱ぐから、一分待ってて。
11:07焦らないで。一分で全部終わるから。
11:11せい!
11:13せい!
11:15せい!
11:17実弾と本物の銃。
11:20M61、M134、M249。
11:26速度も威力も段違いの実弾を撒き散らす。
11:30この変な弾の出番はまずないの。
11:33だって、この弾幕で死なない奴なんていないのよ。
11:37全弾撃ち終わるまであと、3分。
11:42残念ですが、イリーナ先生。
11:45私に鉛の弾は効かないのです。
11:48体内で溶けてしまうのでね。
11:52そして私の顔をよく見てください。
11:56目が!
11:57よ、ついに!
11:58いけませんよ、こんな場所で。
12:01いけませんよ、こんな場所で。
12:04いけませんよ、こんな場所で。
12:07いけませんよ、こんな場所で。
12:10ついに!
12:11いいえ、どれか2つは鼻の穴です。
12:13まきあわせ!
12:15昨日までは倉庫になかった金属の匂い。
12:19成人男性の華麗臭。
12:21その違和感に鼻が思わず開いてしまう。
12:26鼻ないのに、鼻いいから。
12:29罠にかかったフリをすれば簡単に暗殺者を炙り出せます。
12:34要するにあなたは、
12:36プロとして暗殺の常識に囚われすぎた。
12:40私の生徒たちの方がよほど柔軟で手強い暗殺をしますよ。
12:45そして知っていますか?
12:48私の暗殺者への報復は、
12:51精霊だということ。
12:56何?
12:57女性の次は悲鳴とヌルヌル音だ。
13:00いやー!
13:07めっちゃ必要にヌルヌルされてるぞ!
13:10行ってみようぜ!
13:14コロ先生!
13:15おっぱいは!?
13:16いやー、もう少し楽しみたかったですが、
13:20皆さんとの授業の方が楽しみですから。
13:23な、中で何があったんですか?
13:28ビッチ姉さんが健康的で劣等な服にされている!
13:32まさか、わずか一歩であんなことされるなんて。
13:37肩と腰のこびをほぐされて、
13:40お尻と小顔とリンパがマッサージされて、
13:44早く着替えさせられて、
13:47その上まさか、
13:49シャクシャとヌルヌルであんなことを。
13:52どんなことだ!
13:54コロ先生、何したの?
13:56さあね、大人には大人の手入れがありますから。
13:59悪い大人の顔だ!
14:01さあ、教室に戻りますよ。
14:03はーい。
14:05許せない。こんな無様な失敗初めてだわ。
14:10この屈辱は、プロとして必ず返す!
14:21あのタコ、プロの仕事があの程度でネタ切れなんて思わないでよね。
14:26機材も一から調達しなきゃ。
14:28ああもう、なんでWi-Fi入んないのよ、このボロコシャン!
14:32必死だね、ビッチ姉さん。
14:35あんなことされちゃ、プライドズタズタだろうね。
14:38先生。
14:40何よ。
14:41授業してくれないなら、コロ先生と交代してくれませんか?
14:45俺ら今年受験なんで。
14:47はっ、あの凶悪生物に教わりたいの?
14:51地球の危機と受験を比べられるなんて。
14:54ガキは平和でいいわね。
14:57それに聞けばあんたたちE組って、この学校の落ちこぼれだそうじゃないの。
15:03勉強なんて今更しても意味ないでしょ。
15:06そうだ、じゃあこうしましょう。
15:09私が暗殺に成功したら、一人五百万円分けてあげる。
15:13無駄な勉強するよりずっと有益でしょ。
15:17だから、黙って私に従い…
15:20出てけよ。
15:23出てけ!
15:24コロ先生!
15:25変わってろ!
15:26何をあんたたちつまんないで!
15:28殺すわよ!
15:29ちょうどだ!
15:30見てろ!
15:31どうだどうだ!
15:32恐竜なんていらない!
15:33そこ!
15:37何なのよ、あのガキども!
15:39こんないい女と同じ空間にいられるのよ!
15:42ありがたいと思わないわけ!
15:44ありがたくないから、軽く学級報告をさせてください。
15:48彼らにちゃんと謝ってこい。
15:50このままここで暗殺を続けたいならな。
15:53なんで!
15:54私は先生なんて経験ないのよ!
15:57暗殺だけに集中させてよ!
16:01仕方ない。
16:02ついてこい。
16:05バヌアツ、ニューヘブルディーズ諸島の一つ、リロマンゴと…
16:09何してんのよ、あいつ。
16:11テスト問題を作ってくれたんだよ。
16:13どうやら、推揚6時間目の高齢らしい。
16:18なんだかやけに時間がかかってるわね。
16:21マンハ20なんだから問題作りぐらいすぐでしょうね。
16:25一人一人問題が違うんだ。
16:29苦手教科や得意教科に合わせて、
16:32クラス全員の全問題を作り分けている。
16:36千葉君は空間図形なのか。
16:38少し高度なひっかけ問題を出してみますか。
16:41高度な知能とスピードを持ち、
16:44地球を滅ぼす危険生物。
16:47そんなやつの教師の仕事は、
16:49完璧に近い。
16:54生徒たちも見てみろ。
16:56遊んでるだけじゃな。
16:58動く目標に正確にナイフを当てる。
17:01動く目標に正確にナイフを当てる。
17:04動く目標に正確にナイフを当てる。
17:07正確にナイフを当てるためのトレーニング。
17:10俺が教えた暗殺バドミントンだ。
17:14ターゲットと教師。
17:16アサシンと生徒。
17:18あの怪物のせいで生まれたこの奇妙な教室では、
17:22誰もが二つの立場を両立している。
17:25お前はプロであることを強調するが、
17:28もし暗殺者と教師を両立できないなら、
17:32ここではプロとして最も劣るということだ。
17:38大丈夫?
17:41ここに留まって奴を狙うつもりなら、
17:44見下した目で生徒を見るだ。
17:47くっ。
18:06You are incredible in bed.
18:08Repeat.
18:11ほら。
18:13You are incredible in bed.
18:16アメリカでとあるビップを暗殺した時、
18:19まずそいつのボディーガードに色仕掛けて接近したわ。
18:23その時彼が私に言った言葉よ。
18:26意味は、
18:28ベッドでの君はすごいよ。
18:31中学生になんて文章読ませんだよ。
18:34外国語を短い時間で習得するには、
18:37その国の恋人を作るのが手っ取り早いとよく言われるわ。
18:41相手の気持ちをよく知りたいから、
18:44必死で言葉を理解しようとするのね。
18:47私は仕事上、必要な時、
18:50そのやり方で新たな言語を身につけてきた。
18:53だから私の授業では、
18:55外国人のくどき方を教えてあげる。
18:58プロの暗殺者直伝の仲良くなる会話のコツ。
19:03身につければ、
19:04実際に外国人と会った時に必ず役に立つわ。
19:08外国人。
19:10受験に必要な勉強なんて、
19:12あのタコに教わりなさい。
19:14私が教えてあげられるのは、
19:16あくまで実践的な会話術だけ。
19:19もし、それでもあんたたちが私を先生と思えなかったら、
19:23その時は暗殺を諦めて出て行くわ。
19:27そ、それなら文句ないでしょ?
19:31あと、悪かったわよ。
19:33いろいろ。
19:36何ビクビクしてんのさ。
19:38さっきまで殺すとか言ってたくせに。
19:41なんか、普通に先生になっちゃったな。
19:44もうビッチ姉さんなんて呼べないね。
19:47あんたたち、分かってくれたのね。
19:51考えてみれば、
19:52先生に向かって失礼な呼び方だったよね。
19:55うん、呼び方変えないとね。
19:58じゃあ、ビッチ先生で。
20:00えっと、せっかくだからビッチから離れてみない?
20:05ほら、気安くファーストネームで呼んでくれて構わないの。
20:08でもな、すっかりビッチで固定されちゃったし。
20:12うん、イリーナ先生よりビッチ先生の方がしっくりくるよ。
20:17そんなわけでよろしく、ビッチ先生。
20:20授業始めようぜ、ビッチ先生。
20:23やっぱり嫌いよ、あんたたち。
20:26すっかり馴染んでますね。
20:29まあ、一応な。
20:32俺は舐めてんじゃないわよ!
20:34このクソガキども!
20:37ありがとうございます、カラスマ先生。
20:40やはり生徒には、生の外国人と会話をさせてあげたい。
20:45差し詰め、世界中を渡り歩いた殺し屋などは最適ですね。
20:51こいつ、ここまで見越した上で…
20:54さて、頭を使いましたから…
20:57こいつはE組の教師になった理由を堅くなに語らない。
21:01だが、暗殺のために理想的な環境を整えるほど、
21:06学ぶために理想的な環境に誘導されてしまっている。
21:11みなが踊らされているようだ。
21:14このモンスターの主張は、
21:17みなが踊らされているようだ。
21:19このモンスターの触手の上で。
21:47赤い残像
21:50革の鞄
21:53ノートとペンを
21:56さあ歩き出そう
22:01書いても書いても
22:04綺麗にならない
22:07選んだ絵の具に
22:10罪はない
22:13昨日の夜中に
22:16見た流れ星
22:19また覚えている
22:23I was waiting for
22:27Hello shooting star
22:29Hello shooting star again
22:32待っていたよ夢を見る
22:35あの子はずっと
22:38ここにいるの
22:41ああ ああ
22:44あの日のまま
22:47ああ ああ
22:50また光って