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フランスは、新型の仏伊共同開発地対空ミサイルASTER 30 B1 NTの初試射に成功したと、フランス国防相セバスチャン・ルコルニュ氏が発表しました。

このミサイルは、2026年に運用開始が予定されている次世代地対空防衛システム「SAMP/T New Generation」に組み込まれる予定です。

この最新の対空ミサイルシステムは、フランスの防空の柱の一つとなる予定です。さらに、ASTER 30 B1 NTは2027年からイタリア海軍のホライズン級防空駆逐艦に、2030年からはフランス海軍の同型艦にも搭載される予定です。

試射では、2つの空中標的が発射され、防空システムにとって困難な状況をシミュレートしました。一方の標的は敵の戦闘機、もう一方は保護する必要のある友軍機でした。ASTER 30 B1 NTは、短距離ミサイルや弾道ミサイル(最大射程1500 km)の迎撃に対応できるよう設計されており、これらの脅威に対処する能力を実証しました。

この新型ミサイルは、ロシアの極超音速ミサイル3M22ジルコンおよびKh-47M2キンジャールなど、現代の脅威に対する対抗手段と見なされています。ASTER 30 B1 NTは高度なアルゴリズムを搭載しており、偽の標的と実際の標的を識別することができ、防御の効率を向上させます。

ミサイル開発を担当するMBDA社は、ASTERファミリーがこれまでに250回以上の成功した発射を行っており、その中にはウクライナや紅海での実戦運用も含まれていると発表しました。9月には、フランスはSAMP/T NGシステム7基の追加生産に関する新たな契約を締結し、2035年までに12基の戦闘準備が整った複合システムを配備する計画を進めています。また、2027年までにさらに4基のシステムを発注する予定です。

ASTER 30 B1 NTは、ヨーロッパの防空戦略の重要な要素であり、グローバルな新たな脅威に効果的に対抗することが期待されています。

出典と画像: mil.in.ua | X @SebLecornu






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