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起業のヒント集~ココイチ創業者・宗次徳二氏

起業のヒント集
11 か月前|109 視聴
日本で最大のカレーチェーン店といえば、文句なしで「ココイチ(CoCo壱番屋)」です。カレーチェーン店は他にもいくつかありますが、店舗数や売上規模の面でココイチは断トツのナンバー1です。牛丼やファミレス業界のように数社がトップを競い合っているのでなく、「1強」状態になっているのがカレー外食業の特徴だといえます。

ココイチの店舗数は、全国に1300。海外にも150以上あり、ギネスからも「店舗数で世界一のカレーチェーン」として認定されています。

■創業者・宗次徳二氏
ココイチを立ち上げたのは、宗次徳二(むねつぐ・とくじ)さん。そして、妻の直美さんです。創業は1978年になります。

<過酷な生い立ち>
宗次徳二さんは、極めて過酷な幼少年期を過ごした人です。

経営者紹介の動画サイト「賢者グローバル」のインタビューや、宗次さん自身の著書「CoCo壱番屋 答えはすべてお客様の声にあり」(日経ビジネス人文庫)などによると、まず、宗次さんは自分の生みの親を全く知りません。生まれてすぐに児童養護施設(兵庫・尼崎)に預けられたからです。

3歳まで施設で育った後、養子に迎え入れられます。しかし、受け入れ先の家の養父がギャンブル狂でした。生活保護で得たお金をすべて賭けごとにつぎ込み、毎日の食べ物に困る極貧生活を強いられます。

家賃が払えずにアパートを追い出され、廃屋を転々とする日々。電気や水道のない場所でひたすら空腹と闘っていたといいます。養父からの虐待もあったようです。

こうした逆境の中でもたくましく育ち、高校に入学。そして、入学手続きのときに自分の戸籍謄本を見て、はじめて自分が養子だと気づいたといいます。

アルバイトで稼ぎながら高校を卒業すると、不動産会社に就職。そこから"逆転"の人生が始まります。

■喫茶店からカレー屋さんへ
宗次さんが独立したのは24歳のとき。不動産会社のサラリーマンとしての経験を生かし、不動産仲介業として独り立ちしました。

それから間もなく、料理が得意な妻の直美さんと一緒に喫茶店を開業します。

最初は店を手伝うだけのつもりだったそうですが、接客をするなかで「飲食業こそ天職だ!」と直感。すぐに不動産業から撤退し、喫茶店経営に専念します。

その喫茶店から発展したのが、カレー屋「ココイチ」です。直美さんが家で作っていたカレーを喫茶店のメニューに加えたところ好評だったため、カレー専門店として新たなスタートを切ったのです。

そこから、2号店、3号店へと展開。個人事業から「壱番屋」という法人組織になり、目まぐるしい成長を遂げます。

■ひたすら「お客さんの声」に従う
宗次さんいわく、ココイチの快進撃を支えたのは「お客様第一主義」です。

宗次さんは経営コンサルタントなどの指導を受けたことは一度もなく、ただひたすら「お客様の声を聞き続けた」そうです。この姿勢は、いくら店舗数が増えていも変わりませんでした。

その具体例が、来店者へのアンケートはがきです。すべての店の全席にアンケートはがきを置き、本社に直接届くようにしました。

宗次さんは毎朝4時45分に出社すると、会社の掃除を自分でやった後にすぐそのハガキを全て読むという日課を続けました。そして、その声にこたえるために次々と対応策を実行に移していったといいます。

はがきの郵送代だけでも多いときは年間2500万円の支出だったそうですが、決してやめることはありませんでした。今でもココイチのテーブルには必ずハガキがあります。

■従業員が独立してオーナーに
なお、宗次さんが「お客様第一」というとき、そのお客様には従業員や取引先など全ての関係者を含むそうです。要するに「人」を大切にするということですね。

このうち従業員については、社員として働いた後にフランチャイズ店のオーナーとして独立させるというパターンを確立させます。これが会社の成長のけん引役となりました。

2000年に株式公開を果たすと、その2年後に53歳の若さで引退しました。世襲はせず、社内で育ってきた後継者にバトンタッチしました。

■真似できない偉大さ
逆境をはねのけ、大成功した宗次さん。いくら不幸な境遇であっても、世の中を羨んだり、だれかを憎んだりすることなく、ひたむきに努力を続けた姿勢に感動させられます。

成功した後も原点を忘れず、謙虚であり続けたところも凄いですね。

ご本人は「自称・三流経営者」と謙遜してらっしゃいますが、まさに人間として超一流でしょう。ある意味「神がかっている」ともいえます。

こんな立派な生き方は真似はできませんが、宗次さんが絶えず実践してこられたという「早起き」くらいは見倣いたいです。

そして、どうせ起業するなら自分が「これが天職」と思えるような業種を選ぶことが、絶対的に大切だと感じました。

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