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  • 9 years ago
「なぁ~あの子可愛くない?」中学3年生市中陸上大会。野球部の活動も終わり、何となく高校入試に向けての勉強をし始めた1978年初秋の頃だった。
「ん~黒のユニフォームがいかにも速そうだね。」女子100m決勝。僕は「Y中」と書かれた黒いユニフォームの女の子にくぎ付けになった。
「なぁ~何ていう子?」〇夫に聞くと、「ちょっと待ってな・・・あ、Y中の〇〇T子ってなっているな。間違いない。」
ふたりで話しているうちに、砲声が鳴り響いた。綺麗に整ったフォームから繰り出される彼女の足の回転は、他の誰も寄せ付けず断トツの1位優勝だった。「へー早いなぁ~最高だな!」思わず僕は叫んだ。そしてあこがれ、一瞬のうちに恋をした。あのまったく表情1つ変えずに、疾風のように駆け抜ける妖精のような彼女の横顔に。

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