(江口徹)福岡 飯塚市議会が資産公開“廃止” 2015年12月18日

  • 8 年前
飯塚市議会が資産公開“廃止”

2015年12月18日(金) 21時56分

福岡県の飯塚市議会はきょう、市議の資産公開を廃止する条例案を可決しました。

「閲覧者が少なく、経費の無駄だ」としています。

「徹底した情報公開」。

政治信条をそう掲げる飯塚市の江口徹議員ですが、市議会に提案した条例案は、全く別のものでした。

飯塚市議会はきょう、市議の資産公開を廃止する市の政治倫理条例の改正案を、自民などの保守系と民主党系市議の賛成多数で可決しました。

●「資産公開廃止」を提案・江口徹飯塚市議

「この5年間、ほとんどゼロか、1です。合計4名の閲覧者しかおられません。実際に有効に働かない制度に関して、それを継続して、それに税金を使うのは、
厳しい言葉で言うと、『無駄』と言えると思っています」

●松本記者

「飯塚市議会の資産公開の閲覧者が、ほとんどいなかったのは事実です。ただ、年間にかかる費用は、48万円あまり。条例の廃止を提案した江口市議は、
『経費の無駄』、『役目を終えた』と何度も強調しましたが、果たして、そうなのでしょうか」

資産公開は、市長、副市長など特別職と議員の収入や預貯金、所有する不動産の評価額などを毎年、公開する制度です。

今後は、疑問があれば、審査会に請求することになります。

議員活動の透明性を図るため、資産公開は、国会で93年に施行されて以降、知事や市町村長、政令市の市議などに義務づけられ、地方議会にも広がっています。

飯塚市では、国に先駆けて86年に制定されました。

全国の政令市を除く739の市や区の中で、資産公開制度があるのは「43」にとどまっていますが、総務省は、議会が資産公開を廃止するのは「聞いたことがない」
としていて、極めて異例ということです。

斉藤守史 市長

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