(神奈川)認知症の妻殺害 夫に懲役3年 2016年10月17日

  • 8 年前
認知症の妻殺害 夫に懲役3年

ことし5月、神奈川県藤沢市の老人ホームで、認知症だった当時84歳の妻を殺害したとして殺人の罪に問われた83歳の夫について横浜地方裁判所は「将来を悲観し、
妻と心中しようとしたもので動機は短絡的だ」などとして懲役3年の判決を言い渡しました。
ことし5月、藤沢市の介護付き老人ホームで夫婦で入居している幸田榮二郎被告(83)が認知症だった妻の冴子さん(当時84)の首をロープで絞めるなどして
殺害したとして殺人の罪に問われています。
裁判員裁判で審理された17日の判決で、横浜地方裁判所の三浦透裁判長は「被告は事件の1週間ほど前に転んで頭を打つなど体に衰えを感じ、将来を悲観して被害者と
心中しようとした。しかし、被告の状況は差し迫った状態とは言えず、動機は短絡的だ」などと指摘し懲役5年の求刑に対して、懲役3年の判決を言い渡しました。
そして裁判長から裁判員と裁判官からの言葉として「長年連れ添った奥さんを殺害してしまった責任をきちんと受け止めてください。
自分だけで抱えずにまわりにもっと相談してもっと頼ってください。
そして奥さんを供養してほしい」などと読み上げられました。
これに対し、被告は「はい」と答え、深々と頭を下げました。
2016年10月17日 17時15分

幸田榮二郎 幸田冴子 夫婦

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