宮城 運送会社社長 脱税で有罪判決 2016年06月08日

  • 8 年前
運送会社社長 脱税で有罪判決

2016年06月08日 19時27分

震災のがれきの運搬などで売り上げを伸ばした石巻市の会社社長が法人税など4700万円あまりを脱税したとして法人税法違反の罪に問われていた裁判で、仙台地方裁判所は「いずれ仕事が減るのに備えて利益を確保しようとした身勝手なものだ」として執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
石巻市広渕の高梨組建設運輸と社長の高梨弘幸被告(51)は、震災直後の平成23年4月からおととし3月にかけて、がれきの運搬や中古車販売で得た所得を実際よりもおよそ2億円少なく申告し、法人税など4700万円あまりを脱税したとして法人税法違反の罪に問われました。
きょうの判決で仙台地方裁判所の小池健治裁判官は「東日本大震災後、売り上げが増大したことから、いずれ仕事が減るのに備えて利益を確保しようとした身勝手なものだ」と指摘しました。
一方、「今後しっかりと態勢を整え再発を防止する旨を述べている」などとして、会社に罰金1200万円、社長に懲役1年執行猶予3年の判決を言い渡しました。