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  • 9 年前
小1女児殺害 無期懲役を求刑 弁護側は無罪主張

栃木県の旧今市市、今の日光市で小学1年生の女の子が連れ去られて殺害された事件の裁判員裁判で、検察は「被告の自白の内容は具体的で高い信用性があり、幼い命を情け容赦なく奪った犯行は残虐極まりない」として無期懲役を求刑しました。一方、弁護側は「自白の内容には矛盾があり、信用できない」と述べ、改めて無罪を主張しました。

平成17年、小学1年生だった吉田有希ちゃん(当時7)を殺害した罪などに問われている勝又拓哉被告(33)は、逮捕・起訴の段階で殺害を認めていましたが、裁判では無罪を主張しています。

22日の裁判で、検察は争点となっている自白の信用性について「被告の自白の内容は犯人でなければ到底話せない内容で、具体的で迫真性があり、高い信用性がある」と主張しました。そのうえで、「幼い女の子の命を情け容赦なく奪った犯行は残虐極まりなく、極めて強い殺意があった。被告はいったん自白したあと否認に転じ、不合理な弁解に終始しており、反省の態度が全くない」として無期懲役を求刑しました。
また、有希ちゃんの父親と祖母は、代理人が代読する形で「被告は不合理な弁解や保身に徹し、反省や謝罪がない。更生は困難で、罪を背負い続けることを望み、無期懲役が相当」とする意見を述べました。

一方、弁護側は最終弁論で、「検察側の証拠は自白を除くと、ないに等しい。現場や刺し傷などの遺体の状況と自白の内容には矛盾があり、自白は信用できない」などと述べ、改めて無罪を主張しました。そして、勝又被告は「私は吉田有希ちゃんを殺していません」と述べ、最後に泣きながら「ここまで弁護してくれてありがとうございます」と弁護士に頭を下げました。

裁判は22日で審理を終え、判決は今月31日に言い渡される予定です。

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