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  • 11 年前
東京電力福島第一原発の事故のあと、牧草から国の基準を超える放射性物質が検出されたため利用ができなくなっていた、福島県郡山市の放牧場が、除染を終えたとして、11日、事故後初めて、牛の放牧が再開されました。
放牧が再開されたのは、財団法人が郡山市熱海町で運営する、「畜産振興センター」の放牧場です。
センターでは震災前、地元の畜産農家から幼い牛を年間30頭ほどを預かり、乳牛などに育てる業務を行っていましたが、原発の事故のあと、牧草から国の基準を超える放射性物質が検出されるなどしたため、利用を自粛していました。
その後、放牧場の表面の土を入れ替える除染を行ったうえで、新たに牧草を育てた結果、全体の半分にあたる7.9ヘクタールで、放射性物質が基準を下回ったことが確認され、原発事故初めて再開にこぎつけました。
しかし、本来、放牧が始まる時期より3か月ほど遅れたため、11日に放牧された牛は、わずか3頭にとどまりました。
職員に促されて牛舎から出された牛は、広い放牧場を走り回ったり、思い思いに草をはんだりしていました。
放牧場を管理している、畜産振興事務所の鈴木京一所長は、「震災前に比べるとまだまだ頭数は少ないが、預かった以上、責任をもって管理にあたり、健康で立派な牛に育てていきたい」と話していました。

08月11日 22時15分
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