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  • 2014/6/29
東京電力福島第一原子力発電所の汚染水対策の柱の1つとされる「地下水バイパス」で、井戸からの水のくみ上げが始まってから2か月あまりがたちましたが、これまでのところ明らかな効果は確認されておらず、東京電力は、「効果の検証には数か月程度の時間がかかる」としています。
福島第一原発の「地下水バイパス」は、建屋に流れ込む前の地下水をくみ上げて海に放出するもので、東京電力は、これまでに7回の放出を行い、あわせて8600トンあまりの地下水を海に流しました。
建屋への地下水の流入量が減っているかどうかを確認するため、東京電力では、建屋の近くに掘った井戸で、地下水の水位を調べています。
しかし、東京電力によりますと、水位は、雨が降るたびに大幅な変化を繰り返しているものの、本格的なくみ上げを始めた4月上旬から6月中旬までの2か月あまりの間で、水位の明らかな低下など効果は確認できていないということです。
東京電力は、地下水バイパスによって1日におよそ400トン増える汚染水のうち、数十トンから100トン程度を減らすことができると見込んでいますが、東京電力は、「地下水位の傾向を長期的にみていく必要があり、効果の検証には数か月程度の時間がかかる」としています。

06月28日 14時46分

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