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  • 11 年前
東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水が地下のトンネルから海に流れ出すのを防ぐため、トンネル内の汚染水の一部を凍らせて氷の壁を作り、止水する作業が進められていますが、凍結を始めてからおよそ1か月半がたった今も十分に凍らず、止水できていないことがわかりました。
福島第一原発の2号機と3号機では、メルトダウンした燃料を冷やした汚染水の一部、およそ1万1000トンが、「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルに流れ込み、ここから海に流れ出している可能性が指摘されています。
東京電力は、このうち2号機の汚染水を止水するため、トレンチの入り口の部分に地上から配管を打ち込み、冷却用の液体を流し込んで汚染水の一部を凍らせ、氷の壁を作る作業を進めています。
ところが、内部の温度を測ったところ、ことし4月末から凍結を始めたにもかかわらず、いまだに一部が凍っていないことがわかりました。
トレンチ内にある構造物が障害となって、均等に汚染水を冷やすことができないことに加え、トレンチの中で汚染水が常に流れていることが原因と見られていて、東京電力は、汚染水の流れを抑えたり、凍結用の配管を増やしたりして、改善を図ることにしています。
東京電力では、今月中に2号機のトレンチの止水を終え、来月から、中にたまった汚染水を取り除く計画でしたが、計画通りに氷の壁が完成するかどうかは、不透明な状況だとしています。
また、3号機でも同じ作業が進められていて、東京電力は今年度中にトレンチ内の汚染水をすべて取り除く計画ですが、全体のスケジュールへの影響は今のところないとしています。

06月17日 19時55分

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