東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故のあと、福島県沿岸部の医療機関で続く看護師不足の解消につなげようと、首都圏から看護師などを招いて、福島の医療現場を見てもらう見学ツアーが行われました。
このツアーは福島県病院協会が企画したもので、13日は、首都圏から招いた20代から50代までの看護師の男女4人が、福島第一原発からおよそ25キロの場所にある広野町の病院を訪れました。4人は、去年、前橋市の病院から赴任してきた看護師の案内で病院内を見て回り、ベッドに空きがあっても看護師がいないため、患者を受け入れることができない現状などについて説明を受けました。この病院では、原発事故による避難で、33人いた看護師と准看護師が一時、5人にまで減りましたが、現在は全国の病院から派遣されている20人ほどの助けで業務を続けているということです。
昨年度、ツアーに参加した20人のうち、6人が福島県内の医療機関に就職を決めたということで、県や病院協会では、こうした取り組みを通じて看護師不足の解消を図っていきたいとしています。
横浜市から参加した22歳の女性看護師は、「住民が安心して町に戻ってくるためにも医療機関の充実が欠かせないと感じました」と話していました。
病院の高野己保事務長は、「慢性的な人材不足が続いているので将来的に町に定着して働いてくれる人材を確保したい」と話していました。
02月13日 20時07分
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