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  • 12 年前
富岡町で国の本格除染開始
町の全域が原発事故の避難区域に指定されている富岡町で国による本格的な除染が8日から始まりました。
全域が原発事故の避難区域に指定されている富岡町では、今後の帰還に向け、住民の生活圏を国が直轄で除染することになっていて、当初の計画から4か月遅れて、8日から本格的な除染が始まりました。
8日は、居住制限区域にあたる小浜地区の寺で委託業者が、放射性物質が付着した落ち葉を集めたり、立木の枝打ちをしたりしました。檀家の人たちが墓参りに訪れる3月の彼岸ごろまでに墓地や本堂などでも除染が行われる予定だということです。
矢内隆久副住職は「少しでも放射線量が下がって安心して墓参りに来てもらえるようになってほしい」と話していました。
富岡町では、9割近い面積を占める居住制限区域と避難指示解除準備区域を対象に、国が、
▼全世帯にあたるおよそ4500世帯の住宅と
▼道路や農地などおよそ2800ヘクタールを除染する計画です。一方で、環境省は、大量の除染廃棄物を保管する仮置き場の確保が難航しているなどとして、完了時期を当初の計画からおよそ3年遅れの平成28年度末としているほか、放射線量が最も高い帰還困難区域については、現在も除染の計画がないなど、遅れが指摘されています。
環境省の佐藤幸寿環境技官は「効果的な除染でできるだけ放射線量をさげていきたい」と話しています。
01月08日 19時23分

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