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  • 2014/1/9
震災影響とみられる倒産 東北は増加
東日本大震災の影響とみられる去年の企業の倒産件数は、全国的には2年連続の減少となったものの、東北地方に限ってみると逆に増加したことが民間の調査で分かりました。
信用調査会社の東京商工リサーチの調査によりますと、東日本大震災の影響とみられる去年1年間の企業の倒産件数は全国で329件にとどまり、前の年を33%近く下回りました。
これで、震災関連の企業の倒産は、震災が起きた平成23年の倒産件数と比べて全国的には2年連続で減少したことになります。
その一方で、東北地方に限ってみると、去年1年間の震災関連の倒産件数は79件と前の年よりも7%近く増え、再び増加に転じたことが分かりました。
東北で倒産が増加したのは、▽食品加工業や小売業で原発事故の風評被害とみられる販売不振が続いたことや、▽取引先が減ったことなどで、事業の継続を諦める製造業が出ていることなどが主な要因として挙げられています。
信用調査会社は、「震災から3年近くがたち、被災地で本格的に事業を再開しようという企業が増えている一方で、再開しても顧客や取引先とのつながりが元のように戻らず事業がうまくいかないというケースも見られる」と話しています。

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