逮捕の大阪地検検事、10日間の拘置決定
  • 14 年前
 厚労省・村木厚子元局長が無罪判決を受けた偽の証明書発行事件に絡み、証拠品を改ざんしたとして大阪地検特捜部の主任検事・前田恒彦容疑者(43)が逮捕された事件で、前田容疑者の10日間の拘置が認められた。

 22日の前田容疑者は、いったん大阪地検に身柄を移されて拘置尋問を受け、10日間の拘置が認められた。来月1日までは大阪拘置所に身柄を置かれ、取り調べを受けることになる。

 最高検の調べに対し、前田容疑者は「データはパソコンをいじっているうちに誤って変わってしまった」と容疑を否認し、あくまでも自分一人のミスだということを強調しているという。

 一方、組織ぐるみの可能性が浮上した大阪地検だが、現在のトップである小林検事正は22日、出勤前に記者に囲まれたが、質問に答えることなく足早に車に乗り込んだ。また、改ざんの報告を受けたとされる当時の特捜部長の京都地検・大坪弘道次席検事は取材に対し、「コメントは差し控える。事情聴取は受けていない」とした上で、「元上司として捜査の対象になっているのはわかっている。今後、聴取されることになるだろう」と話している。

 大阪地検に対しては、村木元局長への判決が近づいたころから抗議の電話が続いているということで、関係者からは特捜部の体制縮小などを心配する声が上がっている。