“死の宣告”と闘う女性たち~名誉殺人の闇~

  • 9 年前
“死の宣告”と闘う女性たち~名誉殺人の闇~
http://jcc.jp/news/9428825/

男性優位の考え方が特に強いパキスタンの地方では命の危険にさらされている女性たちがいる。
ある二十歳の女性は実の父親から左頬を銃で撃たれた。
家族が選んだ相手との結婚を拒んだためだった。
また、駆け落ちした後、殴り殺された女性もいる。
親に逆らって結婚したり、未婚で男性と関係を持ったりした女性たちは一家の名誉を汚したとして死を宣告され、人里離れた土地に埋められている。
去年だけでも900人以上が犠牲となった。
“名誉殺人”と呼ばれる慣習。
名誉殺人の慣習が残る地方では長年、人権団体によって撲滅活動が続けられてきた。
しかし、男性優位の考え方が特に強い農村部で女性の権利を認めさせることは容易ではない。
名誉殺人は中東や南アジアを中心に世界25ヶ国以上で行われている。
国連の報告では毎年5000人の犠牲者がいるという。
名誉殺人は地域社会から命じられて行われる例も少なくない。
地主や有力者で構成される“ジルガ”と呼ばれる集会。
警察の管轄が及びにくい農村部ではこの“ジルガ”が名誉殺人を命じることがある。
女性、第一発見者、人権団体代表、名誉殺人で妻を失った男性、ジルガ長老、幹部のコメント。
パキスタン・パンジャブ州の映像。