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  • 2014/7/1
東京電力福島第一原子力発電所で去年8月、タンクの汚染水300トンが漏れたトラブルで、東京電力は、漏れた汚染水に含まれる放射性物質のうち、環境への影響が大きいとされるストロンチウムについては、8割程度を回収できたとする報告書をまとめました。
このトラブルは、去年8月、福島第一原発にある高濃度の汚染水をためたタンクで継ぎ目の隙間から、およそ300トンが漏れたものです。
東京電力は30日、トラブルの経緯や影響などをまとめた報告書を原子力規制庁に提出しました。
報告書では、このトラブルで漏れ出た汚染水に含まれる放射性物質のうち、環境への影響が大きいとされ、もっとも濃度が高かったストロンチウムがあわせて45兆ベクレル流出したとしています。
東京電力によりますと、ストロンチウムは土の中にとどまりやすい性質を持ち、汚染水が染みこんだ土壌を集めたことで、8割程度にあたる37兆ベクレルが回収できたとしています。
東京電力は、残りのおよそ2割については、土の回収が難しい設備の下などに、今もとどまっているとみていて、地下水などを通じてストロンチウムが海に流れ出たおそれは低いとしています。
一方、このタンクから100メートルほど海側には、「地下水バイパス」で、水をくみ上げている井戸があり、一部の井戸からは海への放水を判断する値を上回る放射性トリチウムが検出されていて、東京電力は、引き続き関連を調べることにしています。

07月01日 10時30分

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