いま集団的自衛権を考える②

  • 10 年前
NHKスペシャル いま集団的自衛権を考える

いま、「集団的自衛権」をめぐる議論が熱を帯び始めている。歴代政権は憲法9条との関係で、武力行使を日本が直接攻撃を受けた場合に限って認め、集団的自衛権は“行使はできない”という憲法解釈を踏襲してきたが、安倍総理大臣は、憲法解釈を変更して“行使を容認”することに意欲をみせる。安倍総理大臣は、北朝鮮による核やミサイルの開発、中国の軍事力増強や海洋進出など、日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増していることを“行使容認”を目指す理由にあげる。しかし安倍総理大臣の方針に対しては、野党だけでなく、連立与党の公明党からも、「国民の理解は得られない」「憲法規範が揺らぐ」といった慎重や反対の声があがっている。戦後日本の安全保障政策の大転換ともいえるこの問題に、私たちはどう向き合えばいいのか?番組では、集団的自衛権の行使は必要か否か?憲法解釈の変更によって行使を容認することの是非は?そしてスタートした与党協議の焦点などのテーマについて考える。全国で取材した市民の声や各党へのインタビューなどのVTRもまじえ、政府の代表、憲法や安全保障の専門家6人が、1時間半にわたって徹底討論、生放送で伝える。