子どもの学力イチバンの国 / フィンランドの教育
  • 11 年前
世界65の国と地域の子ども47万人が受けるという世界一のテストPISA。PISAは単純な知識だけでなく、考え、問題を解決していく能力をテストしているのだという。日本はこのテストで順位が低下し、「ゆとり教育」見直しのきっかけの1つとなった。そしてこのテストで1位の国はフィンランドである。

相棒シリーズで鑑識官役を演じた六角が学力世界一のフィンランドに潜入。実際に街の人にテスト問題を出題した後、教育現場であるセッポ学校を訪れた。
フィンランドの学校の授業風景を見せ何の授業を受けているのかを出題。正解は作文の授業で、創作作文という特殊な作文の授業をしていた。
発想力がアップするというアヤトウス・カルッタの「思考の地図」について解説。目で見たものから次々に発想し、それを樹形上に広げていく発想法であると説明。
フィンランドの学校の授業を伝える。先生は生徒に説明のない写真を渡し、生徒達に物語を作らせるという授業を行っていた。その授業に六角も参加。
フィンランドの学校の授業を伝える。フィンランドの学校では電子黒板が導入され、生徒達が体感的に授業に参加できる仕組みになっていた。フィンランドではGDPのうち教育予算に割く比率が日本の1.7倍もあるのだという。
フィンランドの学校の授業を伝える。地理の授業においても思考の地図を用いて積極的に生徒に考えさせる授業を行っていた。
スタジオでフィンランドの教育現場まで取材にいった六角は「生徒が自分の意見を論理的に発言していた。」とコメント。鈴木は「日本の教育は自由な発送をどんどん消していく。」とコメント。
フィンランドの教育で培われる発想力は経済成長にも繋がる。ロヴィオ社は世界中の子供達の間で大人気のアングリーバードというゲームを開発していた。このゲームの宇宙版にはNASAが制作に協力していた。ロヴィオ社の開発チームが思考の地図をもとにゲームを企画する模様を伝えた。フィンランドではこのような企業が数々生まれここ20年でGDPは1.6倍となっている。
VTRを見終えて鈴木は普段からフィンランドの教育現場で学ばれている思考の地図を行っているとして、自身が新番組を考えるまでの経緯を思考の地図が書かれたフリップをもとに解説。
フィンランドも昔も詰め込み型の教育が主流であったが、20年前ソビエト連邦崩壊を受け、深刻な経済危機に陥った。その時、当時の教育大臣であるオッリペッカ・ヘイノネンさんが教育再生を訴え今のスタイルになったのだという。
六角はフィンランドの元小学校教師メルヴィ・ヴァレさんのもとを訪れた。メルヴィさんは教育再生を受け、手作りの人形を用いて子供たちの考える力を引き出してきたのだという。
フィンランドでは子供たちが自分で考える力を養うのは学校だけでなく、家庭にもあるという。
フィンランドで「ミクシ」とはどういった意味かという問題を出題。正解は「なぜ?」という意味である。
フィンランドでは家庭でも親が子に積極的に「なぜ?」と問いかけることで考える力を養わせていた。また学校でもディスカッションを行う際に、積極的に教師が生徒に「なぜ?」と問いかけるようにしていた。
スタジオで尾木が「なぜ?と問われると論理力が養われる。論理力がつくとプレゼン力やコミュニケーション力といった本当の力というものが身につく。」とコメント。
スタジオで鈴木は「(日本は)空気が読めない奴はダメと思いすぎている。あえて空気を読まないで発言することも大事。」とコメント。
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