18年前、米軍低空飛行訓練で高知のダム湖墜落

  • 12 年前
20120819バンキシャ

米軍低空飛行訓練。
高知県大川村では1994年10月に海軍戦闘機がダム湖に墜落した。
オスプレイを監視する団体のパトリシアリーハン代表は「どこであろうと そんなこと(訓練)をゆるしてはいけません」と言った。

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米軍機による爆撃訓練問題

1994年10月14日、アメリカ海軍空母インディペンデンス (CV-62)所属の艦載機A-6イントルーダーが、通称オレンジルートと呼ばれる和歌山県南部から高知県東洋町を通り、そのまま四国山脈を飛んで愛媛県に抜け、瀬戸内の岩国基地に帰還する非公式の航空路において、時速約800キロで低空飛行訓練中にダム湖面に墜落。搭乗員2名は死亡した。1994年当時は、北朝鮮核問題が大きく取りざたされており、アメリカは北朝鮮のインフラの骨幹であるダム水路式水力発電所群や、豊渓里や寧辺核施設など山岳地帯に点在する核兵器関連施設への空爆による核兵器問題の解決することも検討していたことから、アメリカ軍は朝鮮有事に備え、オレンジルートを活用した訓練を実施していた。墜落した機も、早明浦ダムを攻撃訓練の目標にしていたと言われている。
米軍機は、現在も数ヶ月に一度の頻度でオレンジルート周辺の発電所やダムなどに、急降下や超低空飛行、電子戦、対地ミサイルや誘導爆弾の照準をつける訓練をたびたび敢行している。しかし、この事故は一歩間違えればダム堤体に激突した可能性もあり、最悪の場合ダム決壊などの重大事故を引き起こす恐れもあった。またダム湖に墜落したことで、四国の水がめが汚染された可能性もある。

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