20120419 夏の電力ほんとに足りない? 需給予測を独自検証

  • 12 年前
MBS毎日放送・VOICE「特命調査班マル調」より。

政府が発表した関西電力管内のこの夏の需給予測では、おととしのような猛暑の場合18.4%不足し、去年並の場合は5.5%電力不足になるとしている。
(関西電力が政府に提出した数字)
政府はこの数字をもとに、電力が足りなくなるので原発の再稼働は必要だとしている。
では果たしてこの夏の電力は足りるのか、足りないのか、緊急検証した。

政府の需給予測に異を唱える専門家、飯田哲也氏は、大阪府市エネルギー戦略会議の座長も務めている。この冬の関西電力管内の電力需給は、関西電力が足りないと予測したのに対し、飯田氏は足りると予測。実際には飯田氏の予測がほぼ的中した。
ではこの夏はどうか。政府・関電の予測では、供給力が2631万kwで5.5%足りないとしているが、飯田氏の予測では2946万kwと5.8%余るとしている。
この違いはどこから来るのか。大きく分けて、(1)揚水発電 (2)電力融通の2つがある。