大阪府警が違法な取り調べ 男性が告訴へ

  • 14 年前
大阪府警が捜査する事件で、捜査員が逮捕していない男性に暴言を浴びせるなどの違法な取り調べがあったとして、男性がこの捜査員を刑事告訴することがわかった。

 この問題は、先月、大阪・摂津市で財布を落とした女性が、拾った何者かから嫌がらせを受けた事件の捜査で、大阪府内の30歳代の男性が事情聴取されたもの。男性は現在も逮捕されていないが、取り調べの様子をICレコーダーに記録していた。

 刑事「お前、警察なめたらあかんぞ。殴るぞ。手を出さないと思ったら大違いやぞ」「なんか言え、お前」

 男性「やめてください」

 男性の弁護士によると、取り調べは約7時間続き、2人の捜査員が繰り返し暴言を浴びせたほか、いすをけり上げるなどの暴力行為もあったという。このため、男性は違法な捜査が行われたとして、公務員職権乱用罪などで、近く大阪地検に告訴状を提出する。

 大阪府警は「監督対象行為に該当する取り調べが行われたか否かについては、現在、調査中である」とコメントしている。