ふるさと自慢の一杯をシリーズでお伝えします。
世界的なスターも愛する新潟・佐渡市の酒蔵では、米選びから始めて自分好みのお酒を造ることができます。
このぜいたくな取り組みを取材しました。
新潟・佐渡島で、特別なお酒が遊び心から生まれた。
佐渡市は、トキが自然に放され、新潟の観光地としても知られる。
自然豊かなこの土地にあるのは、明治5年(1872年)創業の老舗「北雪酒造」。
俳優のロバート・デ・ニーロさん(66)は、北雪ファンの1人で、彼が経営に参加する有名日本料理レストラン「NOBU」で扱う日本酒は、すべて北雪のもの。
そんな世界からも注目を集める北雪酒造が、2010年から本格的に取り組むのが、さまざまな客の要望を受け入れるフルオーダー酒、その名も「俺(おれ)の酒」。
北雪酒造の羽豆史郎(はず・ふみお)社長は「参加型の酒造りというんでしょうかね。もちろん、オンリーワンの酒。こういうものを消費者の方と一緒に造り上げていきたい」と語った。
俺の酒は、造る前にまず米の種類、甘さ、アルコールの強さなど、客の好みをくわしく聞く。
北雪酒造の中村康夫さんは、あるオーダーについて、「カラッとしたキレ味のいい辛口。そして生で飲みたい。そういった非常にアバウトな要望を、わたしどもの今まで培った技術で、お客さんの期待に応えていく」と語った。
俺の酒のポイントは、ビーカーのように見える特別なタンク。
これは、「俺の酒」の専用タンクで、従来の日本酒造りに使われるものと比べ、30分の1のサイズになっている。
小さいがゆえに、ちょっとした温度変化が大きな味の差につながり、管理が難しいが、客のさまざまな要望に応えるのに適している。
「カラッとしたキレのよい」という今回のオーダーは、米を通常よりたくさん削ることなどで実現した。
もちろん、中身だけでなく、ラベルもオリジナルのものを作ることができる。
値段は720ml入りが1本1,575円(24本から注文可能)で、出来上がりまで3カ月かかる。
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