プレイヤーにスキップメインコンテンツにスキップ
  • 2 週間前
2014年09月27日

カテゴリ

📺
テレビ
トランスクリプション
00:04映画 クエキ列車
00:07主人公 北町カンタは19歳
00:10日雇い労働で生計を立てている
00:15劣等感とやり場のない怒りを抱え
00:17生きる日々が描かれる
00:19本当にすいません
00:21少女の野郎
00:23山田氏の専門学生の分際で
00:25一発の若者気取りの精神を犯しやがって
00:30原作を書いた小説家
00:32西村健太 47歳
00:35中卒2度の逮捕歴
00:38今時稀なブライ派作家である
00:432011年芥川賞を受賞した際の会見は
00:46話題を読んだ
00:48今回受賞の数字を受けて
00:50いろんな方に対策をされますか
00:52いや誰も
00:56普段僕は本当誰とも喋らないんですよ
00:59もう友達も一人もいないですし
01:03受賞作区役列車は四小説
01:06主人公北町カンタは
01:08父の性犯罪が原因で一家離散し
01:11不当の冷凍倉庫で日雇い仕事をして暮らしている
01:17冷たいビンビールを一本だけ飲み
01:20あとは一杯200円なりの二級のコップ酒に切り替え
01:25量があって腹にも溜まる肉野菜炒めと
01:28もつ煮込みを口に運びながら
01:31黙々とアルコールを胃に流し込んでいく
01:37友もなく女もいない彼にとり
01:41これは唯一自らの心が慰められる
01:45今の生活の中で得難いひとときでもあった
01:51ホリエモンも実は北町カンタに強く共感する愛読者
01:55の一人だ
01:59モテない具合とか
02:03女の子と一緒に野球見に行って切れて帰ってくるとか
02:08割と僕もそういうところがあったんで
02:11なんていうのかな一番かけないんですよねああいうことが
02:16自分の弱い部分とか
02:18ダメな部分とかをあんまり出したくない
02:20第三者的にダメなキャラクターを描くのではなく
02:25その一人称としてダメなキャラクターを描いていく
02:29っていう人は珍しいんで貴重なんじゃないですかね
02:34この愛すべきろくでなしの区役が
02:36芥川賞につながったかと思うと愉快でたまらない
02:41詩小説が実は最高に巧妙に仕組まれた
02:45ただならぬフィクションであると証明したような作品
02:50何事も身近な他人のせいにするそのダメっぷりだが
02:54随所に自己偽画化が施してあり笑える
03:00大衆の濃すぎる作品だが
03:03この作者のどうせ俺はといった開き直りは
03:06手先の器用さを超えた人間のある
03:09ジェニーになるものを感じさせてくれる
03:13社会の底辺を描いてきた西村が
03:16執筆中にずっと聞いているのは
03:20シティ派ポップスだった?
03:23何にも苦にならないし
03:25なんかこうリズムが取れるって言うんですかね
03:30何に稲垣さんの聞かないでやるよりも
03:34はかどります
03:36不思議な
03:38本当に不思議な性質って言うんですかね
03:41西村はなんと
03:43プリスマスキャロルが
03:47稲垣純一の30年来の大ファンなのだという
03:53ちょっと意外
04:00稲垣純一は西村の短編小説の中にも登場する
04:04同棲中の彼女がファンという設定だ
04:09彼女は食器洗いとか風呂掃除の際などに
04:13必ず音楽を推すというのか
04:16要素というのか
04:19まずそれをかけてからでなければ
04:21取り掛かろうとしない習慣があり
04:24よほど気に入っているのか
04:26その選曲は大抵の場合
04:29稲垣純一に限られていた
04:36西村は稲垣のコンサートやディナーショーがあれば
04:39欠かさず足を運んでいる
04:43東京・新宿のライブ会場の外にいたのは
04:46大勢の稲垣ファンの女性たち
04:52ことあるごとに稲垣好きを公言している西村は
04:55ファンの間でも一目置かれる存在だ
05:13西村は中学2年の時
05:15テレビでたまたま見た稲垣に一目惚れしたという
05:23ここでも女性ファンが熱烈歓迎
05:27ここでも女性ファンが熱烈歓迎
05:32失礼します
05:35西村です
05:36どうもごめんなさい
05:39お疲れ様です
05:45いつ以来なんですかね
05:49去年の
05:51暮れのディナーショーの時にちょっと
05:54楽屋に伺って
05:56それ以来です
05:57そうです
05:587ヶ月ぶりで
06:03おかわりがないです
06:04健太さんはどうですかおかわりがないです
06:06いや少し太ったぐらいね
06:07どうですか
06:10今日よろしくお願いします
06:11よろしくお願いします
06:15緊張しました
06:19ちょっと別格な感じになる
06:20中に違うんですよね
06:22誰と会っても緊張しないですけどね
06:24やっぱりいまだに
06:26稲垣さんと
06:28ピートたけしさんと
06:30あとまあ石原俊太郎さんと
06:32この3人にはやっぱり
06:33ドッキドキになりますね
06:38シティ派ボーカリストと
06:39ブライ派作家がぶっちゃけトーク
06:42ドラマティック電話
06:44ドラマティック電話
06:44実は
06:45あんまりありゃしない
06:49そんなに
06:49イラッとすることも
06:50やっぱり
06:51イラッとはしないんですけど
06:53難しいなーって思いながら
06:56愛ゆえに
06:57毒を吐かずにはいられない
07:00詩がくだらないんですよ
07:01よく聞くと
07:03詩がもうめちゃくちゃ
07:04とか稲垣さんが歌うと
07:06全然
07:07詩が
07:09意味がもう
07:10全部違ってくる感じなんですよね
07:121、2、僕は
07:13あんま好きじゃないんですよ
07:144は2曲以外全て好きです
07:17そうですか
07:18ハモるところ
07:19声がかぶるとか
07:21あれがないですね
07:22ああ
07:22あれはそのままSK
07:24SK
07:27稲垣もびっくり
07:29布団から生まれる小説とは
07:31これですよね
07:32はぁー
07:35まばやい
07:37二人夢を
07:39すずったら
07:42僕が
07:43今夜明けましたら
07:45なんだ
07:46シャイッチ
07:55僕はあの
07:56稲垣さんの曲っていうのは
07:58はい
07:58小説が書き上がって
07:59下来になって
08:00構成をするときに
08:01書けるんです
08:02延々かけてやってても
08:05全然こう
08:05飽きないっていうんですかね
08:07はぁそうですか
08:07一切邪魔にならないんです
08:09はぁー
08:10これなんでそうなのかと
08:11ずっと考えてたんですけど
08:12やっぱり声なんですよね
08:14うん
08:15稲垣さんの独特の声
08:17声が邪魔にならないという言い方をして
08:19すごい失礼なことになるんですけど
08:22これは他の歌い手の方にはまずない現象で
08:27ではここで
08:28芥川賞作家西村健太による
08:31詩小説的稲垣純一郎
08:33いってみましょう
08:36西村が最初に恋に落ちたのは
08:38デビュー曲
08:39雨のリグレット
08:43運送業を営む裕福な家に生まれた西村
08:48ところが小学5年生の時
08:50父親が事件を起こし逮捕される
08:53生活は一変した
08:56母子家庭だったんですが
08:57母が風呂入ってるときは狙い目で
09:00財布から
09:01毎日のように200円200円
09:03小銭に限って盗み
09:05そういうお金を貯めまして
09:07当時これ700円
09:09あ、レコード
09:11はい、買いました
09:12あぁそうですか
09:14ありがとうございます
09:15まあこれも今考えると
09:16もう30年前の曲で
09:18今ちょっと聴いても
09:19全然古びてないっていうところが
09:21当時やっぱりラジオですか?
09:23最初聞いた
09:24いや最初はテレビだったんです
09:25いきなりだったんですよ
09:27いきなりビジュアル込みで
09:29しかもあのこの
09:30ドラムを叩きながらこう
09:32マイクがこう変な
09:34こんな
09:34インカムのこんなんじゃないですよ
09:36俺あれ嫌いなんですよ
09:38バカみたいな
09:40これですか
09:41これだ
09:42非常に間抜けで見えるんですよ
09:44このマイクがドンと置いて
09:46その前で歌って叩きながら
09:49あれでこれはかっこいいなと
09:50しかもなんかこう
09:51ぶっきらぼうで
09:54燃えてんだか燃えてないんだか
09:56ちょっとよくわからないような
09:58静かな青白い炎を
10:00なんかこう
10:00ちらちら
10:01ほのめかせながら
10:02歌ってる姿に
10:03非常に惹かれまして
10:04そうですか
10:05他の曲と比べると
10:07キーが低いんですよ
10:09はぁ
10:09ええ
10:10実はキーこれ失敗したんですけどね
10:14というのは
10:14どの辺のキーで
10:16その一番いいのかみたいなの
10:18まだ手探りだったような部分が
10:21あったんですよね
10:23でそれから
10:24キーの設定っていうのを
10:26ちょっと上げたんですよ
10:28はい
10:28デビューの頃っていうのは
10:30無理やりキー上げて
10:33レコーディングしてたっていう
10:35はぁ
10:36雨のリグレットは
10:37そういう意味で
10:38キーが低い
10:40あの曲で
10:41逆にでも
10:42僕なんかこう低い
10:44なんかこう雨上がりの
10:46夕方のなんかこう
10:49情景が浮かんできました
10:50このこれぐらいのが
10:532曲目はエスケイプ
10:57許されぬ声に身を投じようとする
10:59男女を歌う
11:02やっぱり僕
11:03なんだかんだ言っても
11:04やっぱりこう
11:05以前の曲を言われない
11:07好きじゃないかもしれないですけど
11:08いやいやいや
11:09これが一番好きです
11:10これはもうちょっと
11:11思い入れがありまして
11:12ちょうど僕は
11:13中学卒業する間際に
11:16レコード買って
11:17姉の持ってたレコードプレイヤーで
11:19ラジカスに録音して
11:21そのテープを持って
11:22ラジカス持って
11:24一人暮らしを始めたんです
11:26そうですか
11:27もうすぐに僕は
11:28お金に困りまして
11:30そのラジカスを
11:31シェアに
11:321500円で入れてしまったんです
11:33でそれを流してしまったんで
11:35そっからもう聴けない状況になったんです
11:38だからこそ
11:39なんかこう
11:40飢餓感があるんですよね
11:42一番いい曲なのに
11:43実際聴いてた期間が
11:45極めて短いという
11:47だからその上があるからこそ
11:49その上を取り戻さんがために今
11:52非常に効くんじゃないかと
11:55高校にも行かず
11:56家を飛び出した西村
11:58三条一間のアパートで
12:00肉体労働の日々を送った
12:05最後のSKPでこう
12:07ハモるところ
12:08声が被るとか
12:09あれいらないですね
12:11あなたとSKP
12:18あれはそのままSKP
12:20SKPP
12:20すーっとも稲垣さんの声だけで
12:23あそこで僕いつも引っかかるんですよ
12:25ペンがピタッと止まる
12:27瞬間があそこです
12:30当時は
12:32レコーディングっていうと
12:33やっぱりドラマーベーシスト
12:35ギタリスト
12:36キーボーディスト
12:36ちゃんと揃って
12:37せーので
12:38撮るっていうのが普通で
12:40それまででは聴けないんですよね
12:42なるほど
12:43いきなりそのアレンジされたものを聴くっていうのは
12:45スタジオでしかなかったんですよ
12:48でSKPP最初聴いた時には
12:50はぁそうかあの曲はこんな風になったんだ
12:53っていうのは聴いてましたね最初
12:55スタジオで
12:57これもやっぱりこう
12:58アルバム収録率がちょっと低いように思うんですけども
13:02いや
13:03お嫌いな
13:04いやいや全然
13:04自分の曲で嫌いな曲はないですから
13:06あっそうですか
13:07はい
13:07それはありがたいことです
13:103曲目はデュエットアルバムに収録されている
13:13スローモーション
13:16中森明菜のヒット曲を夏川リミとデュエットした
13:20甘く走った恋愛は
13:27スローモーション
13:32こんな要望をしててなんですけども
13:35ちょっと深くにも流されました
13:38中森明菜ファンということもあり
13:40好きな曲だったんですね
13:42でもその好きな曲の甘さが全部なくなって
13:46大人のラブソングっていうんですかね
13:50詩がくだらないんですよよく聴くと
13:53詩がもうめちゃくちゃ
13:54アイドルのやっぱりデビュー曲ということもあって
13:58はい
13:58特に稲垣さんが歌うと全然もうその詩が
14:02意味がもう全部違ってくる感じなんですよね
14:06いろいろないろんな作家の曲をこう歌うわけですけど
14:11その曲にやっぱりなんか惚れないと歌えないっていうタイプなんですよ
14:15それはもう当然あのディエット曲に関しても
14:18そうですね
14:19基本は変わってないですね
14:24西村は稲垣の辞伝についても小説書きとして唸ら
14:29されたという
14:32稲垣は高校卒業後地元仙台でキャバレーやデ
14:37ィスコで演奏するバンド
14:38いわゆる箱版のドラマーとして働いた
14:45浦島はワイ雑で下品で何でもありのいかがわしさ
14:49を売りにしているキャバレーだった
14:53純一たちはジャズ、ロック、ラテン、歌謡曲と何でも演奏した
14:59聴いている客は皆無に等しい
15:04その夜も浦島は野球圏で大盛り上がりだった
15:10純一たちはもはや思考を遮断し
15:13ルーティンワークで伴奏曲を演奏するようになっていた
15:20辞伝にはそれでもプロデビューする夢を抱いて過ごした
15:24仙台での10年間が描かれている
15:29箱版セブンティーンズ
15:32もうことあるごとに読み返しております
15:35布団の横に置いておいて寝しなにパラパラっと
15:39その読み方が一番頭入るんです
15:42そんなビシッと読むと絶対教科書的な感覚になっちゃって
15:46頭が入らないんですけど
15:48こうなり名を成し抜けた人ってそういう苦労エピソード
15:51
15:52かなり心象膨大に
15:54いかに自分はここで武勇伝を込めちゃいながらや
15:58りがちなんですけども
16:00稲垣さんはそういうの一切ないですか
16:01自分を膨らましたりするのは好きじゃないんですよね
16:05そこ僕と偉い違いですね
16:06いえいえいえそんなことはなんて思うんですけども
16:09灰皿投げられたりとか小説するgensなみたいな
16:12ディスcoで灰皿吹っ飛んできたりね
16:15でも酔っ払いだからもう挑発してきますでしょ
16:17まあリクエストやらないとダメなんですよね
16:22希望がないとダメなんですよね
16:35この日のライブでは箱番時代に稲垣が歌っていた曲が演
16:39奏された
16:45ドラムを叩きながら歌うのは当時身につけたス
16:49タイルだ
17:0660年代や70年代の名曲の数々を叩き語りした
17:40稲垣の原点に帰るライブだった
17:57どうもありがとうございました
17:59いやもう正直言っても言葉が出ないという感じで
18:15今まで30年稲垣さんの不安をやってて
18:19初めてこういう面を見たんだなとびっくりはしたんですよ
18:25そうかもしれないですね
18:26対談せずにまっすぐ帰りたかったんです
18:28余韻を抱えたまま
18:31もう抱え込んで帰りたかったですね
18:34今言葉にするとそれがどんどん漏れていくようで
18:39よく10年間くらい
18:42そういう箱番やってこれましたねって話
18:46当時も友達からよく言われました
18:50お前は一体こういうところでいつまでやってんだ
18:53大きなお世話だっていう風によく言ってて
18:56でもね基本はね
18:59まあなんていうの音楽バカなんでしょうね
19:02だから僕は当時ドラム叩いて歌えて
19:06お金になるんだったらそれ最高だなっていう風にちょっと思ってたので
19:10でもちろんプロデビューって夢はもちろんありましたけど
19:14だからまあ続けてこられたっていうのがあるのかなっていう風に思いますね
19:2127歳の時スカウトされ上京
19:23念願のメジャーデビューを果たす
19:28当時はシティポップと呼ばれる都会的なサウンドの
19:32前世紀
19:33稲垣も次々と人を飛ばす
19:44僕がデビューした80年当時は
19:48詩を見て映像が浮かんでくるような詩が多かったんですよ
19:52つまり僕の曲を聴くと
19:55なんか映画的な映像が浮かんでくる
19:58そういうところは意図して作ってたような時代なんですね
20:05それは作り手側が
20:07こちら側が
20:08ですからドラマティックレーンに立てばありますよね
20:11ドラマティックレーンなんか実はあんまりありゃしない
20:17そんなにないんですよ
20:21ありそうに作るってね
20:24そういう80年代っていうのは時代で
20:28あと背徳的な詩が多いですね
20:32それも80年代ですね
20:35ロングバージョンとか
20:52ロングバージョンはもう本当に
20:55なんかドロっとしてるけど
20:58ドロドロの世界ですからね
21:01ドロドロの世界をさっぱり系で歌うっていうのは
21:05なるほど
21:05僕の曲とか歌っていうのはあまり
21:09なんていうんですかね
21:11苦毒ないっていうか
21:13あのしつけがましくないっていうか
21:16悪の強い歌い方なんかするとあんまり良くないんですよ
21:19無の状態になって歌わないといい歌は歌えなくて
21:23自分で作為的に歌うとダメなんですよ
21:26自然に歌わないと
21:27自然に
21:28何も考えずに
21:30アーティストの方によっては
21:34いろいろこう
21:35頭の中にストーリー
21:36人が気みたいな
21:38ねえ
21:39ケンタさんはそうやって最初設計図みたいなのが書かれてから
21:43作品に取り掛かるっていう
21:45僕は全く設計図何にもない
21:48出たとこ勝負みたいな
21:51歌は
21:51だから歌の練習って全くしていかないんですよ
21:56スタジオの中で作り上げていくっていうものなので
21:59じゃああんまり詩の情景なんかも思い浮かぶ
22:01もちろん
22:02最初歌う前には歌詞の内容を把握します
22:06でその後はもう
22:08歌詞を見て歌うだけ
22:11へえ
22:12他のこと考えないっていうか
22:14そこがだからケンタさんには
22:16そういう風に聞こえるっていう
22:18いろいろ作業しても邪魔にならないっていう
22:20そういう音っていうか
22:22歌になってんのかなっていう気がするんですけど
22:28稲垣の歌声は数多くのCMにも起用された
22:35このCMに人生を変えられたという男にいる
22:39元F1レーサーの片山右京
22:43ラーメンの中をものすごいスピードでワイパーを動かして
22:47その立ち上がってきて
22:48その曲とで完全にモータースポーツに洗脳されて
22:53俺も絶対あそこまで行くんだって
22:55っていうのは曲と一緒に入ってるから
22:58だから俺はレーサーになりたいってかっこいいっていうね
23:03まあ稲垣さんのせいですよ
23:07レーサーのプライベートの生活っていうかね
23:10稲垣さんの歌の中の主人公と重ね合わさるって
23:16そういう人になりたいって
23:23ドラマの主題歌となったクリスマスキャロルの
23:26頃には
23:27累計200万枚に迫るミリオンセラーとなる
23:33ところがこの頃稲垣は大きな壁にぶつかっていた
23:40歌うことがなんか楽しくなくなっちゃったんですよ
23:44で歌う歌が大好きでね
23:46中学生からちょっとバンドやって
23:48でプロデビューしてきたんですけど
23:52なんか歌ってても楽しくなくなってきたっていう時代だったんですよ
23:55じゃあもうこれが発売された時にはもうすでにそういう状況だった
23:59そういう結構症候群だったんですよ
24:03ででもやっぱりCDはちゃんとガーッと
24:08レコード会社盛り上がってるわ事務所盛り上がってるし
24:13なんだかなって感じがちょっとあったんですよ実は
24:16ずっとこうやってきた
24:18金属疲労みたいなものがちょっと出てきたみたいなところがあったのかな
24:23というのはセミプロとかアマチュアの頃っていうの
24:27お店に来る方も僕の歌を聞きに来るっていう方ほと
24:31んどいないんですよね
24:32でデビューしてコロッと変わったわけじゃないですか
24:34なるほど
24:36これはセミプロ時代みたいな気持ちで歌ったらこれまずいな
24:40っていうちょっと変えないといけないなっていう気持ちもあったりして
24:44ちょっと改めたんですよ
24:46自分自身が楽しまないとこれまずいなと思って
24:50自分が楽しむようにライブでも何でも変えていこうって
24:56おはようございます
24:59この日稲垣は都内のレコーディングスタジオにいた
25:05歌手沢田千佳子とのデュエット曲に取り組む
25:12稲垣はなんと座ったままレコーディングする
25:17デビュー前からずっとドラムを叩きながら歌ってきた
25:21ため
25:21このスタイルが一番しっくりくるという
25:25はいじゃあお願いします
25:50これが個性ですよね
25:56すごい
25:58ちょっと今ちょっと一瞬にして打ちのめされました
26:04すごい素敵な
26:082個目聞かせてください
26:13こういうの魔術師ですね
26:19まあいい意味でですよ
26:21年齢不詳っていうんですか
26:24少年のようでもあり
26:26その変世紀前の男の子のような美しい天使の歌声の
26:30音色も持っていながら
26:31ちゃんと舌で支えてくれる包容力があるっていう
26:35本当に不思議な
26:36こうなんていうんですかね
26:38こうファーっとエアーっていうか霧のように包んでくれる
26:43風向きは空を越え
26:48世界の果てまで運んでいく
26:54僕らの夢や希望を
26:59この街のままま
27:02初めて
27:03初めて
27:04そうですか
27:05そうだし今回ってる間
27:07稲崎さんが座って歌ってられるのがいつものことだと聞いて
27:12鼻肌驚られてます
27:13昔からドラマを叩いて歌えてるっていうことなので
27:19デビュー当時からレコーディングも座って
27:23座っての方が声が出るとか
27:26本当は立って歌う方がいいらしいんですよ
27:29僕の場合でもずっと昔から座って歌ってきたので
27:35座っている方が楽っていうか
27:38歌いやすいのがありますね
27:44稲垣は近年
27:45さまざまな女性アーティストとの
27:47デュエットを続けている
27:49男女でポップスの名曲をカバーする
27:51新しいスタイルだ
28:02これまでに4枚のデュエットアルバムを発表
28:0550曲近くをカバーしてきた
28:12これは石原雄二郎が持っていた
28:14デュエット曲数を抜く最多記録である
28:25そうして男と女シリーズってのは
28:27相手の女性のアーティストの方の魅力を
28:32最大限に引き出しているから
28:33新たに今まで興味なかった人間がそこに引き付けら
28:37れるっていう
28:38なんか相乗効果もやっぱり当然ありますね
28:41あれはあの
28:43それながら
28:441,2僕はあんま好きじゃないんですよ
28:47あの3になって
28:49ちょっと3曲ぐらいいいのがあんなって感じで
28:524は正直なところ
28:542曲以外全て好きです
28:57そうですか
28:59レコーディングの場合はスタジオでね
29:01いい環境でその歌入れっていうか
29:04それもバラバラで歌うということなんで
29:07ライブっていうのは一緒にステージで歌うんですけど
29:12これライブは難しいですね
29:16むしろ素人の考えでは逆だという気もするんですけどね
29:21そうですか
29:222人が寄り添い合いながら歌わなくちゃいけないっていう
29:25
29:26勝手に歌えないんですよ
29:27なるほど
29:28ピッチの取り方とか乗り方っていうのが人それぞれ違うん
29:32ですよね
29:33はい
29:34ですからそれはね
29:35あの難しいですね
29:37それでこうイラッとすることもやっぱり
29:39いやいやイラッとはしないんですけど
29:41難しいなあと思いながらこのライブでやってますけどね
29:45ライブで
29:49稲垣さんはもう30年これで走り続けてきたわけですけども
29:551回92年後に疲れて
29:58それからまたさらに20年経って
30:02どうなっているのかなという気がしますね
30:04今の状態はもしかしたら一番いいかもしれないですね
30:09歌うこと楽しいし
30:12こうやってデビューする以前のカバーもこうやって歌うこともでき
30:17てるし
30:18まあ基本楽しくないと音楽ダメですからね
30:22ああはい
30:24そうですね音楽も小説も結局娯楽ですからね
30:27やっぱり楽しんでやってる側が楽しむっていうのが
30:30やっぱりそういう意味で自分が調子が良くないと
30:34良い歌歌えないっていうのはつくづく分かりましたね
30:37ああああああああああ
30:39男性人的にもフィジカルな面でも
30:44調子が良くないとやっぱり
30:46歌ってのは歌えないんだなって
30:48声が曇ってしまうんだなっていう
30:52それが何かその32年こう歌ってきて
30:56こう分かってきたっていうところがありますね
31:03後半は舞台をスイッチ
31:125日後
31:14今度は稲垣が西村を訪ねた
31:19向かった先はとある一軒家が
31:21出版社が締切間近の作家やライターを
31:24いわゆる缶詰にする建物だ
31:33こんにちは
31:34あーどうも
31:35あーどうもどうも
31:36ご覧ありがとうございました
31:39今ちょっと仕事させていただいた
31:41すみません
31:43あ、超これ狙ったわけじゃなく
31:46稲垣さんと今入られた途端
31:49エスケープが
31:50やっぱりこういうなんか不思議なあれあれがありますね
31:53いやずっと
31:55違う曲が流れてたんですよ
31:57本当で?
31:57順番で
31:58いやー不思議なもんですよ
32:00これが今書き終わって
32:02今遂行して
32:03あと十数ページ十数枚ですか
32:07これで渡すだけです
32:10西村が手を入れているのは
32:12短編下水に流した鑑賞
32:15西村作品おなじみの主人公
32:18北町カンタが登場する
32:21同棲する秋江に暴力を振るい
32:24彼女が大切にしていた犬のぬいぐるみをめちゃめちゃ
32:27に引き裂いてしまったカンタ
32:29金魚を飼って積み滅ぼしをしようとするのだが
32:35どうしても女性と上手に接することができないダメ男
32:38カンタの迷走ぶりが描かれる
32:42物語を紡ぐのはデビュー以来使っているボールペン
32:46これじゃないとダメらしい
32:50もう変哲はないボールペンですけども
32:52これもずっと初期から使っていたので
32:55でもこれじゃないとダメってこだわりがあるんですよね
32:58本当にたんたん300円のボールペンなんですけども
33:02これでデビューできたりとか色々あったので
33:06今でも会心で
33:07ゲンを担ぐみたいな部分もあるんですか
33:11この原稿用紙じゃないとダメなんですか
33:13そうです
33:13芥川賞を取れるのと有名な原稿用紙なんですよ
33:17吉行純之助さんが昔そういうことを言い出して
33:21今も手書きの作家なんかほとんどいないんで
33:24そうですよね
33:25だから今じゃもうそんなジンクスも生きてないんですけども
33:28でも僕は何か間違いで取れたんで
33:31意外とそういうのってあんのかなと
33:35西村が小説の下書きに使うのは大学ノート
33:39長編だと8冊にもなる
33:4280枚の
33:43見てもよろしいですか
33:45大まかなプロットを考えたら
33:47とにかくノートに書き始めるのだという
33:51最初の方はすごいまだ読める字なんですよ
33:53これってあれですよね
33:55スピードを保つためには
33:57自分が分かるぐらいの字でいいっていう形ですよね
34:01バーって書いちゃうんですよね
34:03やっぱりさすがお分かりになってますね
34:05いやいやいや
34:05あの人気にしてたらばせっかく浮かんだあれが
34:10分かんなくなっちゃうんで
34:11とりあえず何でもいいから書こうということで
34:13そうですよね
34:14分かります
34:16やっぱりこういう場所で缶詰になって書いた方が集中できます
34:21
34:21いやー僕はどっちかというと家の方が
34:25集中できますか
34:26もう自分の
34:27そこが一番集中できる
34:28そうですね
34:29大衆のこもった
34:31だから自分の家に人を入れるの嫌なんですよ
34:34ものすごく
34:35なんか空気が乱れて
34:37なんか元の状態に戻るのに何しかかかる気がして
34:41やっぱりこうせっかく自分のこう
34:44発していた世界が
34:46誰かどんな親しい人が入っても
34:48それによってなんかこうかき乱されちゃうんですよ
34:53とにかく布団に寝転がって書くのがいつものスタイ
34:57
35:03ここにタイ皿とタンコーヒーが必需品なんですけど
35:08でも完全にこれです
35:11これで書いて
35:14この姿勢にもなりますし
35:16そうするとだんだん筋が痛くなってくるんで
35:19枕を脇の下に入れて
35:22ちょっと高くして
35:24これです
35:27こっち側はさすがに無理なんです
35:30こっち向きだと何時間でも書いてられるんですよ
35:35これやってるとここもやっぱり痛くなってきますので
35:38そしたらこれですね
35:40上向きだともボールペンが書けなくなるんで
35:45こっちかこっちですね
35:48本を読まれるっていうか読むときも
35:50同じです
35:50同じ姿勢っていうか
35:53そうです
35:53ただ本読むときはこっちもいけんですよ
35:58本当に僕
35:59正岡式じゃないですけど
36:00ここの6着あればもう十分ですね
36:07西村初の長編小説となる
36:09山井誰の歌
36:1219歳の北町カンタは
36:14勤め先である女性に恋心を抱く
36:19女心収乱術に長けていると自負を持ち
36:22寝が眠れる時頃にもできてるカンタであれば
36:26この自らの見立てには絶対的な自信というものがあった
36:35だからその点からも
36:36西村のことを100%ものにできるとの予感を抱けば
36:41彼は生きていることが本当に嬉しく
36:44そして楽しくて幸せで仕方なかった
36:50寝は眠れる透け込まし気質なのに
36:52いかんせん恋愛の経験には乏しくできているカンタは
36:56自分のこの思いをどう最下に伝えればよいのか
37:00それは皆目わからないのだった
37:06ろくろく話すこともできないまま
37:09カンタはこっぴどく失恋することになる
37:15堀江貴文は主人公のカンタに
37:18時代の長寿となる前の自分の姿を見るような気が
37:21する
37:22という
37:25なんていうのかな
37:26一番書けないんですよねああいうことが
37:29自分の弱い部分とかダメな部分とかを
37:32あんまり出したくない作品として
37:35特にああいうこう
37:39本当社会の底辺みたいな
37:42ところの日常ってあんまり出てこないじゃないですか
37:45それはやっぱり中の人たちが書くのと
37:47外部からそれを見て書くのとは
37:50全然やっぱりリアリティが違うので
37:53ある意味その中にいて自分一印象だからこそ
37:56書けるリアリティみたいなのがありますよね
37:59欲望のままに生きてほしいですね
38:02なかなかそういう人もいないんで
38:04みんなこう周りに援助しながら
38:08せこと生きてるんで
38:10そういう人たちに
38:11いや俺みたいに自由に生きてみろよみたいな
38:14感じのメッセージを発信し続けてほしいですけどね
38:17そういう人ってなかなかいないんで
38:19彼らとそれをやっていっても多分周りから
38:23何か攻撃されることも多分ないだろうし
38:27貴重な存在なので
38:28それは続けてほしいですね
38:31ちょっと羨ましい感じで
38:33いや僕も自由に生きさせてもらってるんで
38:36大丈夫です
38:37はい
38:40ケンタさんの作品って
38:42全然暗くないんですよね
38:44
38:47すごいなってもらう
38:48暗くないし
38:50映像がすごく浮かびやすい
38:53へー
38:54という感じが
38:57読むとするんですよね
38:59詩小説と言ったって
39:01自分をさらけ出せばいいかってもんでもないし
39:03違いますね
39:04エンターテインメント性っていうのもないとダメだし
39:08あと
39:08はい
39:09笑っちゃうところ
39:11いやいやいやいや
39:13そこがなんか
39:15絶妙だなって思うんですけど
39:17もちろんだから
39:18そこも自分で
39:20必要とされてるから
39:23こう考えてバランスをよく
39:25詩小説と言えども
39:27まとめて書いてる
39:28というわけですよね
39:31そうですね
39:32結局はこうやっぱり落語的な要素を
39:35小説に入れたいなっていうのが
39:37だんだんこう思ってきて
39:40暴言とか
39:42あの罵倒とか
39:44そういうのがやっぱり入ってきましたね
39:46結局落語なんて
39:47ものすごい差別的な笑いで
39:50やってるわけですよね
39:51でもそれがやっぱりおかしいと
39:53で結構同等
39:54そういうところでウケるし
39:56差別の意識じゃなく
39:58そういうのをうまく
40:01伝統的な
40:03ギガ化して
40:04書けば
40:05また違った小説ができるんじゃないかな
40:08というところで
40:10山井誰の歌には
40:11カンタがある
40:13詩小説と出会った時の
40:14感銘が記されている
40:18自身の恥を
40:19まるで人事みたくして
40:21除したその作を読み進めるうち
40:24カンタの胸中の暗雲は
40:26ゆっくりと途切れていく思い
40:30詩小説を読んでいる時に覚える
40:34この世の嘘を忘れるという感覚には
40:38嘘だの恥だの逆手にとる
40:40そのある種の技の示唆を得る功能も含まれるものだった
40:48この点からもすでに
40:49外詩小説家の存在は
40:51この人を見よではないが
40:55カンタにとって
40:56現時人生最強の心の援軍となっていたのである
41:05北町カンタと西村健太
41:08北と西
41:09町と村
41:10カンタと健太
41:12二人はどのくらい重なるのだろうか
41:17僕の主人公のカンタというのは
41:20本当に平らな人間ですけども
41:24変に自信家なんですよ
41:26どんなどん底の生活でも
41:29いつか逆転できるんじゃないかなという
41:33非常に曖昧な期待を
41:36そのまま深刻に
41:38それ以上深刻に考えないんですよね
41:41深刻に考えたら終わるな
41:42自分の命自体終わっちゃうなというのが
41:45どこかで分かっているんでしょうね
41:47健太さんとカンタさんの関係というのは
41:51今だから俯瞰で見れている
41:57カンタの部分
41:59それは健太さんなのが知らないの
42:01そういうところがありますよね
42:04確かに僕のあんなへぼの小説にも
42:07そこで一回悩んだことがあるんですよ
42:09最初僕は全て一人称
42:12僕 私ということで書いてたんですよね
42:16カンタという名前はついてなかったんです
42:18主人公に
42:20その僕 私で書いているうちに
42:22何らか書いている作が多くなってくると
42:2515歳の時の話とか
42:2717歳とか
42:28つまり若い時期の青春時代の話を書くようになった時
42:32
42:34同じ僕とか私で書いていると
42:36もう何かおかしい距離感が
42:39つかめなくなってきちゃったんですよ
42:40その主人公の私と
42:42現在の40を過ぎた自分との
42:45そこで北町カンタという名前をつけて
42:49一人称なんですけども
42:51三人称的な立ち位置に置かせて
42:54やってみたらものすごいしっくりいったんですよね
42:57だからそれ以来も
42:58北町カンタというのを
43:00キャラクターとして
43:02小説ありながらキャラクターとして
43:04確立させようというところでやってるんですが
43:07書いてるうちに
43:09なんかだんだんこう
43:12カンタと自分とが
43:13演じられの間柄になってきて
43:17なんか僕はカンタ的なことを
43:19演じてる生活でも
43:21編集者と付き合いの中でも
43:23演じてる時ありますし
43:25その小説の中のカンタが
43:28非常になんかも勝手にこう演じてる
43:30わざとらしい動きをする時もあるんですよね
43:33なんかそこは自分でも
43:35面白い現象だなと思ってるんですよ
43:38あれですよね最初
43:40賞を取る以前は
43:42スーツにネクタイだったでしょ
43:45それカンタのイメージとちょっと
43:48違うからって言うんで
43:49ラフな格好されるようになった
43:51それ意外なんですけど
43:55今となっては貴重なスーツ姿の
43:57西村の映像が残っていた
44:01確かにスタイリッシュ
44:03カンタのイメージに合わせるのも
44:06大変なんですね
44:08前の知ってる人は
44:10今何だんだんあいつはこんな
44:12豚って汚い格好してるんだと
44:15わざと太ってんです
44:16わざと太りゃ嘘ですけどね
44:20でもカンタのイメージと
44:22やっぱりあまり遠くない
44:24自分を見せとくべきっていうか
44:28だからこれもこうあえてきたきりすずめにしてますけども
44:31でも毎日のように洗って柔軟剤入れて
44:36同じようなものを10着ぐらい持ってるとかそんなことないんですか
44:39同じものもあるんです
44:40そうですか
44:41小綺麗にはしてるんです
44:48石川県七尾市にある西高寺
44:54西村はこの寺に毎月のように墓参りに訪れる
45:01ここには西村が死と仰ぐ作家
45:04藤沢製造が眠っている
45:11藤沢製造は明治から昭和にかけ
45:14極貧生活を送りながら詩小説を書き続けた
45:18西村はその作品との出会いをこう書いている
45:23芝公園でのたれ死にをしたという
45:26この小説家の名前だけは知っていた
45:30興味本位で読んでみる気になったのだが
45:33一読して泣きたいほどの共感を覚えた
45:39この頃はうぐいす谷のラブホテル街の中にあった
45:43三条の居室から出発して七年経っていたが
45:47未だ飯田橋あたりの同じ畳数の檻に進み
45:51日雇いの公安二足業の悪循環なその日暮らしから
45:55逃げられぬ日々を立てていただけに
46:00ああいつまでこうした生活を続ければならないのか
46:05という作中主人公のサタンはことに心に響いた
46:12三十を目前にした西村は藤沢の没後弟子を名乗り
46:17月明日の二十九日に墓参りに訪れるようになった
46:33同人誌向けに書いた詩小説が編集者の目に留まり
46:37分断デビューを果たしたのは37歳の時だった
46:48今日ちょっと騒がしいことも多少ありますけども
46:52お許しくださいというところで
46:54新鮮な気持ちになりますしね初心に帰るというのか
46:58やっぱり最初に来た時の平成9年ですか
47:01平成9年の3月に初めて来た時の気持ちを思い
47:05出しますね
47:09実は西村は藤沢の墓標のすぐ隣に
47:13自らの整然墓を立てている
47:20墓に刻んだ文字は藤沢の実質を集めたもの
47:29剣の字は3つの文字を組み合わせて作ったという
47:35作家としてあるのも多々あるのかなと思うんですけど
47:38あまりそう言っちゃうと変に噛みがかっちゃうんですけど
47:42僕は気持ちの中ではやっぱりありますねそれは
47:58この寺の住職
47:59コウソウエージョンとは20年近い付き合いになる
48:03コウソウとのやりとりは
48:08西村の小説にしばしば登場する
48:14小説
48:15墓前生活には
48:17主人公が寺にあった藤沢製造の木の墓標を
48:20譲り受けるくだりが書かれている
48:29これ僕に頂けませんか
48:32え?
48:34我知らずに口をついて出ていた
48:38言ってからそう口走ったことに気がついた
48:45どうしてですか
48:47どうして
48:49あ、縁の下なんかに置いてあったものですから
48:52不要ならと
48:55とっさのことで考えがまとまらない
48:58多分聞かれた意味は目的の方を指していたものであろう
49:02
49:03縁の下なんかにのところで
49:05困惑気だった副住職の目に一瞬悪光が走った
49:16別に粗末にしてたわけやないですよ
49:18捨ててもいないし
49:20こうして保管してあったんやから
49:25ああいうねこう嫌らしい方だ
49:29僕の人格を全くもう
49:34初期の頃にはだいぶ登場させてたんですが
49:36あまりにも抗議が激しいので
49:39ここ最近のにはあまり抑えて出すようにしてる
49:42事後しようだけでごめんなさい
49:44なるべく親しくならないようにしようと思って
49:48お腹の中のことを全部表現されてね
49:51まあ憶測ですけどね
49:53じゃあ憶測って書いてくれ
49:56東京に行って結構西村さんと飲んだりしたこともあった
49:59その時の印象とここに来る印象とは全然違いますから
50:05ああやっぱりここお寺にはきちっと来てるんだなっていう
50:08徹底してこうねその方をしたい続けるっていう
50:14そして自分それをエネルギーにしてやってるっていうところがすごいなと
50:21それは本当に尊敬しますから
50:26まあ仕事もままならず
50:30家賃も滞納し続けというような時代が
50:3530過ぎくらいまであったもんですから
50:38なんかこう製造の冴えない人生に
50:45もたれかかるような
50:48まあその足元にすがりつくような
50:51非常に甘えた態度で接していたんですが
50:55ところがこう自分でやっぱり小説を書き
50:58書くようになって
50:59しかも書き続けるようになると
51:02なんと藤沢製造というのは
51:04すごい人だったんだなと
51:06そこでなんか初めて分かることってありますよね
51:09偉大なる選択として仰ぎ見る
51:13あの同愛っていうのが以前よりは確実に増してます
51:17多分製造の小説を知らなかったら書こうとも思わない
51:23
51:23お参りしたりとかしてなかったらば
51:26書くこう意地っていうんですかね
51:29気力意地の方ですね
51:31意地がなくしてたと思いますね
51:34お参りをする自分が何にもなってなかったら
51:38そんなことをする資格がないんじゃないか
51:40っていう気になってくるんですよ
51:42気持ちの中では藤沢製造の没後弟子っていうのを
51:46辞任してはいたんですけども
51:48自分が書いてなかったら弟子も何もならないんで
51:53空っぽな頭を絞ってでも
51:55やっぱり書いたっていうことは
51:58やっぱり結局製造に押されたっていうことと同じですよね
52:03そこがやっぱり繋がってる気がしますね
52:08ここにも西村作品の大ファンがいる
52:11その男とは
52:15どうも六角聖司です
52:18実は私六角聖司は西村作品のすべてを読んでいる
52:24対談したこともある熱狂的なファンなんです
52:28成功してることなんてあんまり人は読んだって面白くないんだ
52:31けども
52:31それがとても大変な思いや悲しみに満ちているというところ
52:35はあるんですけども
52:36それがねあの滑稽な形にも面白みに消化してるんですよ
52:42あの人の文章とあの人のスタイルは
52:45吐き出すもののいろいろなパーツが
52:49人より深くて濃くて暗いっていうところが面白いんですよね
52:54自分の中にあるものはすべてさらけ出して
52:57その中からやっぱり面白いもの面白くないものはやっぱり
53:00取捨選択していかなきゃいけないだろうし
53:02その取捨選択の幅というのは
53:04あの狭くてもいいですけども
53:06やっぱり奥深くなきゃダメだと思うんですよね
53:08やる限りはやっぱりどこまでも自分を見つめていった
53:12方がいいと思うし
53:13その自分というものがあまり楽になっては面白くありませんから
53:18そこにわざとでもいいですから苦しみを見つけて
53:21これから奥深く突き進んでほしいと思います
53:28西村さんって小説家とはどんなものなんですかね
53:33いやーこれ小説家っていうのは多分あの
53:37歌手ミュージシャンの方と違って
53:40読んでいただいて
53:43こう自分の考えを伝えたいとかじゃなく
53:47所詮こう自分の自己満足なんですよね
53:51小説家ほど人間的にダメな人間っていうんですかね
53:55バカそれは僕オーディオさせてるんですけども
54:00バカでもなれる職業っていうんですか
54:05やっぱり10代20代の頃は実際僕も何とかなると思って
54:09たんですよ
54:11こんな生活をしてても
54:14だからどこでどうなるかっていうのは本当は分かんないですね
54:18でもその時も自分の可能性っていうのは何か絶対あるんだっていうふう
54:24に思ってたわけですよね
54:27何の根拠もないんですけどね
54:30諦める時点を決めないって言うんですかね
54:34これが利口な人だとやっぱりこう30までに目が出なかった
54:38らやめようとか
54:38自分で諦めちゃうんですよね
54:41だからバカはそこ見て見ないふりして何とかなるだろうと思ってる
54:46から
54:46いつまでもやってるんですよ
54:47結局今までの冴えなかったというか何もなってなかった頃のが
54:52全部ネタになってるわけですからね小説の
54:56全然無駄にもなってないし
54:58むしろそれがあったから今続けてられると
55:02やっぱりこう考えないっていうのが一番いいんだよなーって思っちゃ
55:07いますよな
55:09僕も小学校中学校ぐらい自分が興味を持てたもの
55:14しかダメなタイプなんですよ
55:17そういう意味で近いと思うんですよね
55:22あのぐらいの出生説をかけて小中学校の国語の成績
55:27がいいかってちょっと違うんですよね
55:29僕の場合は全くでした
55:30僕も全く音楽全然良くないんですよ
55:33え?あの通知表で言うとちなみで取るぐらいの
55:38僕ね小学校の時ね恥ずかしい話ですけどね
55:431とか2ばっかでしたよ
55:45いやいやいやいや
55:47そういうところでなんか似てるなーって思ったんですよね
55:527月生まれですよね
55:53そうですあの12日です
55:56僕ここのから
55:58ここのからですよ
55:58じゃあ星座も必要なんですね
56:00神座です
56:01やっぱりそうなんだ
56:03なんか似てる部分
56:05ちょっと前回の対談でもなんか感じたんですけど
56:07はいはいはい
56:10西村が連載を始めたばかりの長編小説の一節
56:14を披露するという
56:16北町簡単17歳の冬を描いた作品だ
56:49室中において
56:50本体の本体の方はすでに7円に入れ1500円高
56:53でとくの昔に流してしまっている
56:55しかし今ラジオから聞こえてくる
56:57昨年の冬の発音が流している
57:28僕の曲を聴いてる方たくさんいらっしゃって
57:32その中にカンタ君がいたという
57:36紛れ込んでいたというんですか
57:39僕が小学生の頃にビートルズを聴いて感じたように
57:45その曲を聴いてる3分間だけは違う世界に行けるんですよね
57:51だからそれって
57:53僕が歌ってる曲を聴いてる人が
57:56いろんな方がいらっしゃる
57:58そういう人にいろんな届き方をするけども
58:02でもそうやって感じてもらえると
58:04嬉しいなというふうに思いますね
58:08西村さんも自分の思い出と僕の曲が
58:10重なり合わさってるみたいなところがあると思うんですけど
58:13そういう曲を歌けたらいいですね
58:15これからも歌えたら
58:21そしてちゃっかり稲垣に3位をもらう西村
58:28あれそのアルバムあんまり好きじゃないって言ってませんでしたっけ
58:37収録を終えた西村と稲垣
58:41まだ日は高いが西村のなじみのアタジョウチン
58:45へと繰り出していった
58:47まだまだ話し足りないみたいです
58:53スイッチ
59:03次回予告
59:25ご視聴ありがとうございました
コメント