00:00おやよいこだねんねしな 漫画 日本昔話
00:39夢をたぐれば ほろほろと 花の心浮かぶ焼き目
00:50人の情けなしあわせを そっと運んだ 笠地蔵
01:40昔々あるところに ほっぺたに おおきなこぶのある おじい
01:46さんが すんでいましたそうな
01:52巻き終わるたんびに ほっぺたのこぶが ぶるるん
01:56それはそれは じゃまっけな こぶでありました
02:00でも このおじいさん 明るいおじいさんでしたので そんなことは ち
02:05っとも 気にしていない様子でした
02:10今日もまた 村のガキ大将が やってきて このおじいさんを か
02:16らかって やろうと思いました
02:18はぁ またやってきたな ボーズ
02:21いぃぃ えぃぃぃぃぃ ほぃぃぃ まだまだ
02:28むぃぃぃぃぃぃぃぃ さんはぜんぜんきにしません
02:39でした
02:41ところが、おなじむらにもうひとりほっぺたにこぶのある
02:45おじいさんがすんでいましたが
02:47こっちのおじいさんは心の狭い人でしたから
02:50いつもどなり散らしておりました
02:54寄せばいいのにさっきのガキ大将がやってきて
02:59この野郎また来やがったな
03:03かぶじい
03:08さて話は元に戻ってさっきの陽気なおじいさん
03:14今日も京都で山深い森の奥でせっせと木を切って
03:18おりました
03:20仕事をするというのはほんに気持ちのええことだ
03:25あれ雨じゃな
03:29うわーひゃっこい雨じゃ
03:31にわかに降り出した大雨に
03:34おじいさんはまさかり担いで森の奥へ一目散
03:39やっと大きな木のうろを見つけてそこへ飛び込み
03:43ました
03:46そのうちこののんきのおじいさん
03:48ついうとうとと眠り込んでしまいました
04:02雨が止んでも
04:05月が出ても
04:07ぐーぐーぐーぐーぐー
04:09高い引きをかいて眠り込んでしまいました
04:15こうやって日もとっぷりくれて真夜中になりますと
04:21おやおや
04:22どこからかお囃子の音が聞こえてくるではありませんか
04:40なんとまあ
04:41この森の奥に住む鬼たちなのです
04:45ありゃありゃ
04:47目を覚ましたおじいさんはびっくりしました
04:52ありゃあ
04:54ありゃあ
04:55お兄じゃ
04:59うわー
05:00こわーい
05:03でも鬼たちは陽気なもの
05:07ピーハラドンドン
05:08ピーハラドンドンと
05:10飲んで歌って大にいわい
05:24次ー
05:27太いの細いの小っこいの
05:31青いの赤いの黄色いの
05:34いやはやもう大騒ぎ
05:44だんごもうまいが
05:45皿もうまいぞ
05:47バリバリバリ
05:48いやはや
05:49どんちゃん騒ぎのその陽気なこと
05:51見ているおじいさんも
05:53思わず釣り込まれてしまうほどでした
05:57次ー
06:12あんまりその踊りが楽しそうなので
06:14もともと踊りの大好きなおじいさん
06:17ついつり込まれて浮かれだしてしまいました
06:26あれあれおじいさんはもう夢中になって
06:28相手が鬼であることなんかすっかり忘れて
06:32踊りの輪の中に出て行ってしまいました
06:36さあ驚いたのは鬼の方です
06:45おじいさんの踊りがあんまり陽気なので
06:50今度は鬼の方がおじいさんにつり込まれて
06:55前にもまして陽気に踊り始めました
07:11おやおや
07:13鬼のお頭ももう我慢ができなくなったようです
07:46のんきなおじいさんと陽気な鬼たちは
07:49時が経つのも忘れて踊り続けました
08:12おやおや
08:13もう向こうの山が明るくなってきました
08:20いやいや一番鳥が鳴いたぞ
08:24朝になると鬼たちは自分の住処に帰らなくてはならない
08:28のです
08:31ところがおじいさんとお頭は二番鳥が鳴いても気がつ
08:35きません
08:39三番鳥が鳴いてやっと我に帰ったおじいさんは
08:44相手が鬼であることを思い出しました
08:47お頭も朝ですよ
08:50早く早く早く
08:53おーおーじいよ今夜も踊りに来いよな
08:57ん?いやか?どうなんじゃ?
09:01うん
09:04そんならコブを預かろう
09:07鬼の頭はコブを取ってしまいました
09:10今夜来たら返してやる
09:13おじいさんは思わず頬を撫でてみました
09:16つるりコブはなくなっているのです
09:19コブがコブが取れたぞ
09:24さて村へ帰った陽気なおじいさんは
09:27もう一人のコブのおじいさんに
09:29昨夜のことをすっかり話してやりました
09:32鬼が取ってくれた
09:37こっちのおじいさん
09:38うらやましいやらくやしいやら
09:41よしわしも取ってもらおうとばかり
09:44夜になると早速森の奥に出かけていきました
09:50そして教えられた通り
09:52木のうろを見つけてそこに入り
09:55鬼が出るのを待つことにしました
09:59やがてお囃子の音が聞こえてきました
10:03でもこのおじいさん
10:04根が陰気で心の狭い人でしたから
10:07なんとなく嫌な気分になって
10:09ブルブル震えるばかり
10:12陽気な鬼たちの踊りを見ても
10:14一向に愉快になれません
10:23でも鬼のところに出ていかないと
10:25このコブは取ってもらえません
10:27じいはどうした
10:30まだですね
10:34わしのことを待ってるうわうわどうしよう
10:37早く来んかな
10:41頭はイライラし始めました
10:43ごなりゃコブのためだ
10:45えええええええ
10:47待ってました
10:50けれども踊りなんて大嫌いなこのおじいさん
10:54しかもやけくそ半分ですから
10:56楽しい踊りなんか踊れるはずもありません
11:12どうだどうだ
11:14あっけに取られたのは鬼の方です
11:182、8、4、6、5だ
11:21もうやめなよ
11:26とうとう鬼たちは怒り始めたようです
11:29でも自分のコブのことだけは忘れません
11:32どうかお願いします
11:33わしのコブを取ってください
11:36何を言うか
11:37わしのせっかくの楽しみを台無しにしておいて
11:40こんなもの返してやる
11:43ぴゃあ
11:44もう今夜はやめだやめだ
11:48ベスをかいているおじいさんを残して
11:51鬼たちはさっさと森へ帰っていきました
11:56コブのことばっかり考えていた
11:59心の狭いおじいさんは
12:01それからはずっと
12:03重たいコブを2つもつけていなければならなかったんですかさ
12:24むかしむかし
12:26雪深い山又山のその奥に
12:31貧しい百姓の夫婦が住んでいましたとさ
12:36この冬はいつもより早く雪がやってきて
12:40明日はお正月だというのに
12:43お餅どころかお米の一粒もなくなってしまいました
12:48しかしこの夫婦は貧しいけれど仲の良い夫婦でした
12:54腹のお虫もないちゅう
12:59実はなあんた
13:00何かの足しにと思って
13:02暇を見ては紙に飾るきれいなお飾り
13:06枷玉を作っておいただよ
13:09ほう
13:10ほんとか母ちゃん
13:12ああこれを町へ持って行って売ってくればお正月の餅ぐ
13:17らい
13:19百姓はさっそくにその枷玉を売りに行くことになりました
13:24へえふるふるふる
13:25寒いなあ
13:27あんた気つけてなあ
13:30ほりゃ母ちゃん行ってくるね
13:33外はこの冬一番の寒さでありました
13:39なんてさかこんなさ
13:42へっさほいささ
13:44へっさほいささ
13:46へっへっへっ
13:49男は優しい母ちゃんの作った紙飾りの枷玉を背中に
13:54こいつを売って正月にゃ
13:57お餅に弟にお塗装飲んで
14:00へっへっへっほいささ
14:04ほいささどっくんしょ
14:11男は谷を越え山を越えて
14:14やがていつもの地蔵峠にやってきました
14:17やや
14:20まあまあお地蔵様方
14:23さあずつめたかったよ
14:26ほんに大きな毒にな
14:29ひょいとひょいと
14:32ひょいと
14:34ひょいと
14:35ひょいと
14:35これでさっぱりした
14:39お地蔵様
14:40俺はカーカーの作ってくれたこの枷玉を売ってくるだ
14:45帰りにはお餅の一つもお供えしますでよ
14:48たちにお地蔵様もよろしゅうたのみますだよ
14:52ほんじゃ
15:01ふかいゆきをふみしめふみしめ
15:06やっと町へやってきました
15:15大晦日の町は行き交う人や車で大忙しの大に
15:21ぎわい
15:24おはようございます
15:28おはようございます
15:31おはようございます
15:31かーせーだーわ
15:36かーせーだーわー
15:39まーっ
15:50かーせー
15:59かせざま
16:04かせざま
16:09町の人は年の瀬もくれようとする夕暮れに
16:13かせ玉なんぞには目もくれません
16:34かせ玉なんぞ
16:39かせ玉なんぞ
16:39かせ玉なんぞ
16:42かせ玉なんぞ
16:49どうじゃ売れたかな
16:52うんにゃ
16:55お前さんの方は
16:57うんにゃ
17:01どうじゃな
17:03わしのこのかさこうてくれ
17:06そのかれわしがお前さんのみんな買おう
17:10おっそれはいいそれはいいな
17:15なんのことはありません取り返っ子しただけです
17:19でも二人はそれでなんとなく気が済みました
17:25取り替えた傘を背負って男はとぼとぼと山へ帰
17:28っていきます
17:30その方には雪は容赦なく降り積もっていきました
17:40そしてさっきの地蔵峠にさしかかりました
17:49地蔵さまお餅は買えなんだ
17:52お供え物もできんと勘弁してくだされ
17:58にくちゃ
18:06そうだいいこと思いついた
18:13今雪かからぬようにしてあげますからなお地蔵さま
18:18お百姓はお地蔵さまを雪から守ってあげるために
18:22かさをかぶせることを思いついたのです
18:26みなさんかさかぶんなっせ
18:30ほれほれほれほれよっと
18:32ほれよっと
18:34かさはちょうど
18:38もう
18:40あれあれ一つ足りねえ
18:43弱ったな
18:47これで勘弁してください
18:50なあちこいお地蔵さま
19:01心の優しいお百姓は自分のフル手ぬぐいをかけて
19:05やると
19:06なんだかすっかり明るい気持ちになって
19:09とことこと山へ向かって歩きだしました
19:18いつしか雪も小闇になって静かな夜がやってきました
19:25百姓はきょうのことを母ちゃんにすっかり話してきか
19:29せました
19:30ほれほれのお地蔵さまにかさをかぶせてあげた
19:33こともな
19:34そしたらにょうぼはにっこり笑っていましたそうな
19:39ほらほんにええ事されましたなあ
19:42へへへ
19:44そう想ってくれるのか母ちゃん
19:46おとこはちょっぴりてれました
19:51そしてふたりはたのしいゆめでもみるように
19:54すやすやとねむりにつきました
20:01ところがそのよ
20:04やまももりもねむったようにしずまりかえって
20:08ぎんいろにかがやいていた
20:11そのころ
20:45おとこ
21:15おとこ
21:19むむあやしいもの
21:21おとこ
21:32お地蔵様たちは傘をくれたお礼に
21:36それぞれに心のこもった贈り物を持ってきたのです
21:45あんた
21:46こわーい
21:54あんた出てみて
21:55一緒に見よう
22:01あんた出てみて
22:27あんた
22:31よかったな
22:39二人にはこの上なく幸せなお正月です
22:43かさのお礼にお地蔵様のお礼にお地蔵様がく
23:11れた贈り物で
23:12あんた出てみて
23:42バイバイ
23:43バイバイバイ
23:45いいな
23:46人間
23:50いいな
23:52いいな
23:52みんなで柄よくポチャポチャお風呂
23:56あったかい布団で寝るんだろうな
24:00僕も帰ろう
24:03ウチへ帰ろう
24:04でん、でん、でん、でん、でん、でバイバイバイ
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