00:00時は未来,ところは宇宙
00:02光すら歪む果てしなき宇宙へ
00:05愛奇ルーロスを狩るこの少女
00:07宇宙を股にかけた外交官であり
00:10恋する乙女キャーティアのエリス
00:12だが人は彼女をキャプテンエリスと呼ぶ
00:30無体験なの? 目の前に
00:41答えはいろいろあるけど
00:45一つの大空を何度オープンできる?
00:52正しいからすべてはください
00:54あたしってはどっちでなりたい
00:56本音が零れるよブータイム
00:59もう名前を書いておこう
01:04消えないように
01:06真剣になったら
01:08そういうのやらなんて
01:11言わせない
01:13とあいそうしてあった
01:17ふとき出せ
01:21あげりと夢の活動の
01:25シートベルトはもっとキュッといたして
01:28最新時バッタウン
01:32ふとき出す
01:35あなたの心だけは
01:39オリジナルが欲しくて
01:43作戦立てましたよ
01:46それは遠い遠い時を隔てた
02:09彼方からの旅人だった
02:11シリウスを左に見て
02:13双子座の方向から入港でいいのか?
02:16はい
02:16分かった
02:17ありがとう
02:18聞いた通りだ
02:20次元乱走を迂回する
02:22進路変更175
02:24ハイパードライブ準備
02:26両弦全速ワープ9
02:28進路変更175
02:30要素論
02:30両弦全速ワープ9
02:32アーメン全速ワープ9
02:38超空間に入った
02:39総員突入体制解除
02:41通常任務に戻れ
02:43あの船長
03:00やあラウリ
03:02旅はどうだ?
03:03とても快適です
03:04今の音楽は何という曲でしょう
03:07地球の歌だよ
03:09地球の?
03:10先日地球の調査班から報告された
03:13記録の中に混じっていたものだそうだ
03:15よろしければ
03:17詳しく教えていただけませんか?
03:19ああいいよ
03:20こっちへおいで
03:21今度は一緒に聞こう
03:23はい
03:24まず外境です
03:28バーサル諸島で発生した
03:30大きな熱帯低気圧は
03:32太平洋高気圧を回って北上
03:35いい歌だな
03:36ですよね
03:37いちかさんにもらったCDの中に入ってたんですが
03:41いい歌です
03:42うん
03:43もう一回かけてくれる?
03:45はい
03:45いい歌だな
03:49ええ
03:50あ、ところでチーフ
03:52何か話があったんじゃないですか?
03:54おお、それなんだがな
03:56一番最初のアシストロイド?
04:04はい
04:04キャーティアで作られた1号機が地球に来るんです
04:07アシストロイドが使われるようになったのって
04:10今からおよそ千周期近く昔です
04:13地球で言うと千年
04:15お前たちのおばあちゃんかおじいちゃんになるわけだね
04:19でも何で作よね
04:23そのアシストロイドは
04:25初の外宇宙探検用宇宙船で働くために作られたんです
04:29でもその宇宙船は初の事故機になってしまって
04:34な、じゃあ乗ってた人は?
04:37はい
04:37事故機が回収されるまで800周期以上が経過していて
04:41そう
04:42その時のアシストロイドが地球に来てみたいということらしいです
04:47つまり自分が果たせなかった任務の成果を見てみたいってことね
04:51そっか
04:52それじゃあどういうおもてなしをすればいいのかな
04:55それなんですが
04:56何もしなくていいと言われました
04:59え?地球の名所を観光したりしなくてもいいの?
05:03はい
05:04居場所として大使館を曲がりさせてくれというだけで
05:08それじゃあ話し相手になるってことくらいしかできないね
05:12でも地球に詳しいキヨさんに話し相手になっていただけると
05:16おもてなしになると思います
05:18私なんかよりずっと
05:21ん?
05:22うん
05:31分かったよ
05:32任せておいて
05:33お願いします
05:33なに?
05:42里帰りの申請?
05:44もう別に構わんが
05:48そんな
05:48お嬢様
05:49猫たんを手放されるのですか?
05:52何を大げさな
05:533日くらいどうということはないだろ
05:55耐えられません
05:563時間でも3分でも3秒でも
05:58猫たんと離れるなどできません
06:00このアシストロイドはエイリス様からお預かりしているの
06:03前のものではない
06:05しかし
06:07お主が休みたいとは珍しいの
06:09何かあったのか
06:11おばあちゃん
06:15おせんどろ様
06:19どうしたのエイリス
06:29何か心配事
06:31あ、いえ
06:33ちょっと音楽を聴いていたんです
06:35よっぽど気に入ったんだねそれ
06:38何聴いてるの
06:39いちかさんにもらったCDに入っていた歌なんです
06:42キャプテンフューチャーっていう昔のアニメの挿入歌なんだ
06:45待ったあんたは
06:47子供じゃないんだからもっと好調なもの聴きなさい
06:50キャプテンフューチャーをバカにしちゃだねー
06:53いちかちゃん?
06:54キャプテンフューチャーはエドモンド・ハミルトンによって書かれたスペースオペラであり
06:59世界的に著名な固定SFなのよ
07:01ああ
07:02よく聞きなさい
07:04キャプテンフューチャーの世界には
07:06水星人、金星人、火星人、木星人、土星人、天皇星人
07:11ってこらー!人が気持ちよく説明してんだから聞きなさいよー!
07:15みんなアホなお話真面目に聞いてられるわけないでしょー
07:19ああー
07:20今のキノコにはこの素晴らしさは理解できるのないかー
07:23でも夢と冒険があって面白いんだよ
07:26キヨくんがそう言うなら私も見てみようかなー
07:29いい曲ねー
07:40だよなー
07:41自分もそう思います
07:42私もプライベートシステムに入れておこうかしらー
07:46地球のネットワークで変えるようだなー
07:49しかし不思議です
07:50地球人は外宇宙に出たことないんですよね
07:53なのに宇宙を旅する人の心をここまで表現できるなんて不思議ね
07:59種族が違っても人の心は似ているということかな
08:05太陽系岩塩にワープアウトする船へ
08:08我々の連絡船です
08:10お客様が来たよね
08:12回線を開いてお出迎えしましょう
08:19お出迎えの準備は大丈夫のようですね
08:24あとはお客さんが来るのを待つだけか
08:26ねえエリスアシストロイドってみんなこの形なの?
08:30いえ以前のモデルはもっと大きかったんですよ
08:34外見もだいぶ違うんです
08:36この子たちがこの形になったのは
08:39つい最近なんです
08:43わっ
08:49初めまして
08:56エリス様
08:57キヨ様
08:58私
08:59ラウリーと申します
09:01何を見ているんだ
09:16ラマットレイ
09:17なんだとこの敵とこないのご無人魚
09:19くだらん
09:20アニメなど見ている暇があったら作戦の再検証でもしろ
09:24くしっ
09:25あれがうちのユーファとかのご先祖様なの?
09:31おばあちゃんと呼んでるからそうであろうな
09:33アシストロイドというよりもアンドロイドね
09:37ありがとう
09:41私たちアシストロイドの開発初期には
09:45人間サイズでなければ人のアシストをできないという概念が強かったんです
09:50昔は質量調整システムもありませんでしたから
09:54人と同じサイズにするために生体部品も使われているんです
09:58へぇ
10:00時代が進み集中管理システムや言語推論システム
10:05放射型分離管理理論が完成したおかげで
10:09それ以後のアシストロイドは小型化してこの子たちのようになるんです
10:14ふーん
10:15でもどうしてこういうデザインに変わったんですか?
10:18人と似すぎていると人だと思い込んでしまいますから
10:22それは私たちにとっても人にとっても不幸なことなんです
10:27え?
10:28人間と同じことができる
10:30人間に似たものは時に憎悪や恐怖を生むんです
10:34特に言葉を話すという行為は
10:40例えばこのお菓子が言葉を話すとしたら食べることができますか?
10:45あ
10:46生字簡単に意思が通じるということは人であるような錯覚を呼ぶんです
10:52我々は道具に過ぎないというのに
10:55そんなことは僕らは彼らを道具だなんて
11:00もちろん全ての人がそうだとは言いません
11:03でも人間は極限状態に追い込まれた時
11:07そう思い込むことで精神の均衡を保とうとすることもあるんです
11:12この子たちは幸せです
11:16ちゃんと仲間として扱ってもらえるし
11:20そのことを喜んでもいるから
11:22ただいまーす
11:27どうしたの?遅かったじゃない
11:29ごめんなさい、お茶菓子を選んでいたら暑い
11:33ん?
11:35あの、少し外を歩いてみたいのですが
11:39よろしければ案内していただけないでしょうか
11:42地球からの夜空が見たくて
11:47え、あ
11:50あ、はい、いいですよ、ラウリーさん
11:53それではお願いします
11:54この小惑星の生物の骨は
11:57カルシウムの代わりに
11:58経産化合物を下に構成されている
12:00どういうことですか、タプテン
12:01おしおしおしおし
12:05すみません、急に
12:10はい、お待ちしてます
12:13先生、来てくれるって
12:15どうしちゃったのさ、エリス
12:17すみません
12:19ひょっとして、嫌ってるの?
12:21嫌ってるの?
12:22いえ、彼女に会うのは初めてです
12:26じゃあなんで?
12:28その、あの…
12:30よかったら話してよ
12:35はい
12:37私たちキャーティアは
12:38アシストロイドをこの形にした
12:41という考え方と
12:42この形にしてしまった
12:44という二つの考え方があるんです
12:47え?
12:48本来はラウリーさんみたいに
12:50私たちと同じ姿でよかったはずなのに
12:53我々は遠くとして
12:55アシストロイドの能力を削ぎ落としていった
12:58でも、我々の側が変わる必要はなかったのだろうかと
13:04どういうこと?
13:06アシストロイドがあの姿になるまでの間に
13:09私たちの先祖は
13:12アシストロイドたちにひどいことをいっぱいしたんです
13:14あっ…
13:16戦争みたいな状態になったことさえあります
13:19彼らに対するモラルが今みたいに高くなったのは
13:23ついに百周期ほど前からなんです
13:26そうなんだ…
13:28でもそれはエリスには関係ない…
13:29ありますよ
13:31私が今ここに顔しているのも
13:37先祖の人たちのおかげなんです
13:40歴史は繋がっていますから
13:42過去にあったことから今の私たちは逃げられないんです
13:45でも私たちの先祖はすでに種族として
13:50また主としての謝罪を終えていて
13:53幸いにもアシストロイドもそれを受け入れてくれました
13:57だからこれ以上謝ることにも意味がないんです
14:01だから…
14:03だから?
14:07だから…
14:08私は…
14:10あの人に何を言っていいのか…
14:13わからないんです
14:20エリスでもそういうことあるんだね
14:23わかった…
14:24ラウリーさんの相手は僕がする
14:26エリスは休んでいて
14:28キヨさん…
14:31ごめんなさい…お願いします
14:33ごめんなさい…
14:34お…
14:36俺は…
14:37この宇宙船のサイクラトロンを制御するために
14:39カルシウム元素を持っているな
14:41教師を足代わりに使うなんて
14:43カカズくんもずいぶん偉くなったものね
14:46あ…あは…
14:48先生好きかなって思って
14:49宇宙から来たロボット
14:51あ…
14:53ロボな足オッケー
14:55ロボな腕グレート
14:57ロボな…
14:58猫耳…
15:00惜しい…
15:01実に惜しい…
15:02エリスさんはいらっしゃらないんですね
15:05ええ…
15:06エリスは…
15:07ちょっと休養ができちゃって…
15:09それで僕が代わりに…
15:11いいんですよ…
15:13エリスさんに伝えてください
15:15あなたが気にやむことを私は望んでいません
15:18すべては過去のことですと…
15:21でも…
15:22エリスは自分にも責任があるって…
15:25私は…
15:26この子たちがいつも仲良く幸せでいてくれることを望みます
15:29でも…責任を感じたり…
15:31感じさせたりする間柄は…
15:33本当の幸せとは呼べません…
15:35…
16:05Sì.
16:35Sì
17:05Sì
17:35Sì
18:05Sì
18:35Sì
19:05Sì
19:35Sì
20:05Sì
20:35Sì
21:05Sì
21:35Sì
22:05Sì
22:35Sì
23:05Sì
23:35Sì
24:05Sì
24:35Sì
25:05Sì
25:35Sì