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  • 5 hours ago

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00:00浮世絵の世界を覗いてみれば、江戸のリアルが見えてくる。浮世絵エドライフ。今回はあの有名な男。
00:14ぬっと出た手、ぐっと結んだ口。謎の絵師シャラ君が残した最も有名な一枚です。
00:26が、この頑固鋭い男。一体どんな人なのか意外と知らないですよね。
00:38着ているのは町人が好んだシマガラの着物。
00:42あえて袖を抜き、羽織るように崩して着ています。
00:48髪は普通は反り上げているはずの酒焼きの部分が伸び放題。
00:54泥棒か浪人か、とても肩着の人ではありません。
01:00どうやらちょっと危ないアウトローな男のようです。
01:08これは恋女房染分けたずなという歌舞伎に登場する、江戸兵衛というならず者を描いているんです。
01:18実はこのシーン、相手役がいます。
01:22こちら、一兵。一兵は武士の家来です。
01:28主人に代わり若殿様より預かった300両もの大金を運んでいます。
01:36江戸兵衛はその大事な金を奪おうと迫っているシーンなのです。
01:46この頃は歌舞伎が始まって200年ほど、すでに老若男女に愛される江戸の一大エンターテインメントとなっていました。
01:57人気スターの姿を描いた役者絵もたくさん作られ、ファンたちがこぞって買い求めました。
02:05この江戸兵衛を演じる役者も当時のトップスターと思いきや、実は全然違うんです。
02:13この舞台のメインキャストは市川、海老蔵など誰もが知っている千両役者たち。
02:20彼らに比べると随分と目立たない存在でした。
02:26よく見るとこの絵には大谷おにじと役者の名前がメモしてあります。
02:36買った人もなじみがない役者だったんでしょうね。
02:41しかしそんな役者をなぜ写楽は立派な役者絵に描いたのでしょうか。
02:48江戸兵衛を演じている大谷おにじ。
02:52悪役を得意とする役者でした。
02:57しかし家柄に恵まれず、今後主役ができる見込みもないバイプレイヤー。
03:03ツーなファンはいるもののこのままでは泣かず飛ばずという苦しい中堅どころでした。
03:13今後も舞台で生き残るには1回1回が踏ん張りどころ対して相手役の一平を演じるのは市川尾芽蔵いずれは主役もと期待される注目の若手2世です未来明るい尾芽蔵相手におにじの演技にも一層熱が入ります。
03:38江戸兵衛が登場するのはこの一幕だけしかしたとえ短いシーンでも見る人の心に大谷おにじここにありと刻みつけたい
03:57この一瞬にかける
04:01おにじの本気が絵師にも伝わったからでしょうか。
04:08シャラクは脇役のおにじをまるでトップスターのように描きました。
04:20この絵の描いてもこの日新たにおにじのファンになったのかもしれません。
04:27知られざる名優との出会いをいつまでも忘れたくない。
04:33感動のままにその名を書き入れたのでしょうか。
04:40人生をかけて舞台に挑む俳優。
04:44その気迫を受け取った絵師と観客。
04:49江戸の芝居小屋には人々の熱い熱い思いがあふれていました。
04:56ご視聴ありがとうございました。
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