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ニューストランスクリプション
00:00の圧勝に終わった東京都知事選から一夜
00:03弁護士の小島敏郎氏です
00:15小池都知事の元側近で都民ファーストの会の事務総長を務めていました
00:21都知事選前の6月
00:25小池氏が海路大学を卒業したとする虚偽の学歴を
00:29選挙広報に記載したとして
00:31公職選挙法違反の疑いで東京地検に告発状を提出していました
00:37選挙を間近になってですね4年前もそうでした
00:41これは選挙に対しての妨害ということを言わざるを得ないと思います
00:46選挙妨害だと怒りをあらわにする小池氏に対し
00:51小島氏は
00:52小池さんが世の中に出ていた時からの最大の弱点だし
00:59自分としてはもう触れられたくない過去ですよ
01:03もう50年それを続けてきたわけで今さら変えられないですね
01:08一つ一つ努力していくしかない
01:11それは何年かかろうとや
01:12政界入りして32年
01:16都知事選と国政選挙
01:19合わせて12回の選挙に出馬した小池氏
01:22選挙広報のほぼ全てに
01:26カイロ大学卒業を掲げ
01:28そのキャリアを積み重ねてきました
01:30小池氏は4年前
01:33カイロ大学の卒業証明書を報道陣に公開
01:371982年に初めて出した本でも
01:41卒業証書を掲載しています
01:44私はカイロ大学正式に卒業しているという
01:49その一点でございます
01:51その証明はどうするのかというと
01:54真実を証明できる唯一の主体は
01:57カイロ大学が発行している卒業証書
02:00また卒業証明書でありまして
02:02これについては何度も公にしてまいったわけであります
02:06在日エジプト大使館も
02:09卒業しているという事実は認めています
02:12しかしなぜか
02:15大学生活の実態に疑問を呈する声が
02:18カイロ時代を知る複数の人々から上がっているのです
02:22こちらが小池さんでこれが私ですね
02:26ピラミッドを前に小池氏と撮った写真を見せるのは
02:31北原桃代さん83歳
02:34北原さんは1970年代
02:38エジプトをカイロで小池氏と延べ2年間にわたって
02:42同居していました
02:43今回初めてテレビで実名での証言に踏み切ったのには
02:48理由があります
02:49選挙の度に経歴を見る度に
02:56えーまた
02:57えーまた
02:58これ嘘じゃないという気持ちで見てましたね
03:02やっぱり帰っちゃったんだ
03:05今回も帰っちゃったんだってね
03:07カイロ大卒というのを
03:10でもどうすることもできませんでした
03:13しかしジャニーズ問題で
03:17被害者たちが見起きる思いで実名で告白していた姿を見て
03:22決心したといいます
03:23実名と顔出しをして初めてメディアの方は
03:29ああ本当のことかもしれないと
03:32本気で取り上げてくださるのを
03:36もう笑おも使う思いで
03:39とにかく誰かの耳にこれを入れてから
03:44私は死にたいと思って
03:46これを私一人で抱えているには重すぎると
03:49吐き出したい吐き出したいと
03:53北原さんが小池氏と同居を始めたのは72年6月
03:58小池氏は当時19歳
04:00英語の語学学校に通っていたといいます
04:03アルバイトさん前でしたね
04:07うちで勉強してる様子もないし
04:10中東のハーバードとも呼ばれる
04:13カイロ大学への入学を目指すというので
04:16北原さんは心配したそうです
04:19ゆりこさはラベア語の勉強しなくても大丈夫と
04:23聞いたことがあるんです
04:25そしたら大丈夫よ
04:27お父さんとハーテム氏が友達だから
04:30私がカイロ大学入る準備はみんな頼んであるから
04:34別に
04:36ハーテム氏とは当時貞戸政権で
04:40副首相兼情報大臣を務めていた
04:43アブドルカーデルハーテム氏
04:45日本の政界とも太いパイプがあり
04:49石油を扱う貿易会社を経営していた
04:52小池氏の父親とも信仰があった人物です
04:55そのハーテム氏の長男
04:59ターレク氏が番組の取材に応じました
05:02小池氏は私たちの家をよく訪れて
05:07一緒に食事をしたりしていました
05:09もし彼女や彼女の父親に何か問題が起きて
05:14彼らが困っていれば
05:16私たちのもとにやってきて
05:18一緒に問題を解決する方法を考えました
05:21私たちはいつもそういう状況を
05:24共にしていたのです
05:25カイロ大学に入る準備は頼んである
05:30その言葉通り
05:32小池氏からカイロ大学への来年の入学が決まったと
05:36北原さんは告げられます
05:37その時北原さんが日本に住む母親に送った手紙には
05:43翌年の入学を祝う出来事が綴られていました
05:47小池さんの入学を祝って
05:51今日は缶詰のおせき飯を食べました
05:55ところが小池氏は東京都の都議から
05:59カイロ大学の経歴について質問を受けた際
06:031972年10月にカイロ大学の第一学年へ
06:08入学と回答しています
06:10しかし北原さんは72年ではなく
06:15その翌年に2年生から編入したと記憶しています
06:19どうやってカイロ大学に入るための書類を作るかについて
06:25小池さんはもうすでに私に話していたんです
06:28関西大学の数ヶ月と
06:31カイロアメリカン大学の数ヶ月を足して
06:351年に大学生活をしたということをもとに
06:402年に編入できるように今手続きをしているんだと
06:44とにかく入れることになったのよって
06:47喜んで話してくれたんです
06:49小池氏は2年生でカイロ大学に編入した
06:55という人物がもう一人います
06:58小池氏の兄 イサム氏です
07:01イサム氏は73年にカイロに入り仕事をしていました
07:10アラビア語の基礎というか
07:15基礎は日本でやっていたから
07:16それ以上のことをやるということで
07:19大学に入るだけの力をつけて
07:21それでカイロ大学に2年から編入した
07:25ということになっていますよね
07:2773年に1年生からではなく
07:322年生からカイロ大学に編入したという話については
07:36この2人だけではなく
07:38番組が取材した複数の人が
07:41同じ記憶を持っています
07:42その後小池氏は北原さんと別れて住むことになりますが
07:473年後再び同居を始めます
07:50それは76年1月のこと
07:54小池氏がカイロ大学を卒業したとする年でした
07:59私のとこに来て間もなく
08:02北原さん2書貸してくれるって言ったんです
08:063、4日貸してあげたら帰ってきたんです
08:08帰ってきたらあちこち丸がついてるんですよね
08:11これがその時小池氏に貸したという辞書です
08:16それからやある
08:19実るといった接続詞や動詞に丸がついています
08:23さらに北原さんが今でも鮮明に覚えていることがあります
08:43再開してからの思い出というのは
08:47やっぱり試験を落ちた
08:53だけど隣の教授のところに
08:57なんとか追試でカバーできないかと相談に行った
09:01だけどあなたは最終学年じゃないから
09:04追試を受ける資格はありませんと言って帰ってきた
09:08その時の様子は鮮明に覚えています
09:10ずっと卒業試験だと思い込んでたんです
09:13その時初めて
09:15ああ最終学年じゃなかったんだ
09:184年生じゃなかったんだと
09:19卒業試験ですらなく
09:23新級試験に通らなかったと聞いた北原さん
09:26その時はどうしようかなっていう顔でしたね
09:33やっぱり大学という形を取る
09:36取ってどうしよう
09:38ここで仕事を見つけるって
09:41将来どういうことになるんだろう
09:43日本に今さら帰って
09:464年生の大学に最初から入れるか
09:52いろいろこの迷っていましたね
09:55その後小池氏は貞人大統領夫人が訪日するというので急遽帰国
10:0276年11月に再びカイロに戻ってきた際
10:08ある新聞記事を見せて北原さんを驚かせます
10:12日本記事をする中からひゅっと新聞を取り出して見てって言ったんです
10:18なんとなく日本の新聞だなと思って
10:20拾えたところがカイロ大学卒業日本で初めての女性っていう文面が見えたので
10:29小池さんそういうことにしちゃったのって言ったらうんって言ったんですよね
10:33本当に軽くうんって言ったのね
10:35来日のエジプト大統領夫人
10:39エスコート役にアシアのお嬢さん
10:42当時の新聞記事には小池由里子さん
10:47カイロ大新卒唯一の日本女性との見出しがありました
10:52それからまた出発の日が近づいて
10:56だいたい荷物ができつつある頃に
11:01北原さん私日本に帰ったら本を出すから
11:06本を書くから
11:08だけど北原さんと暮らしたことは書かないからね
11:11ごめんね
11:12書くとバレちゃうからって言ったんです
11:15小池氏がこれまでに出した著書には
11:192年間一緒に暮らした北原さんのことは一言も書かれていません
11:24小池氏のカイロ時代を知る人物がもう一人います
11:30小池由里子都知事のカイロ時代を知る人物がいます
11:44実業家の超動員大角氏です
11:49当時小池氏の父親を金銭面でバックアップしていました
11:54これもカイロ大学の3年には上がれない
11:58もう1回また2年やり直し
12:01経済的な問題もあるから
12:03もうやめさせましょうというのは
12:06有事堂と私で決めたわけです
12:09小池氏が帰国する際に
12:12父親からこんな相談もあったと打ち明けます
12:15有事堂を東京に行かすということになって
12:19その私の事務所で使ってくれということになったわけです
12:24その時にずっと有事堂も
12:29とにかくカイロ大学卒で
12:32いいですかと言うから
12:34世間わからんのだから
12:36そういう時はいいじゃないかと
12:38カイロ大学で虜抜けぞ
12:41ということは私にも言いました
12:43有事堂に
12:44だから私にはやっぱり責任はあるわけです
12:47話を整理します
12:50小池氏は都議会に提出した文書で
12:541972年10月にカイロ大学の第一学年へ入学
12:5976年10月に卒業と公表しています
13:04私たちの取材に対し
13:07同居していた北原さんと兄の勲氏は
13:10小池氏は73年に2年生で編入したと証言
13:15また北原さんは76年7月に
13:20試験に落第最終学年じゃなかった
13:23長道院氏も3年生に上がれず経済的問題も
13:29辞めさせようと小池氏の父親と決めた
13:33世間はわからんのだからカイロ大卒を貫け
13:37といった私にも責任があると話し
13:39小池氏が公表した経歴とは食い違っています
13:44また小池氏も自身の著書で
13:471年目は落第し
13:492年目は奇跡的に合格し進級したと書いていて
13:53卒業に関しては辻褄が合わない部分があります
13:57小池氏は選挙期間中
14:01視察先で記者に問われると
14:05しかし小池氏の兄
14:19イサム氏に卒業のことを聞くと
14:21妹はカイロ大学を卒業したと強調します
14:25出た時に僕のところに事務所やってましたから
14:30妹が来て兄ちゃん出たよと
14:33卒業できました
14:35なんか一番やりおてるよみたいな感じで
14:38そうかみたいな感じだったけどね
14:40それは出てるでしょ
14:42カイロで小池氏と家族ぐるみの付き合いだった
14:46ハーテム元副首相の長男ターレク氏に
14:50小池氏がカイロ大学で学位を取得したのかと聞くと
14:54彼女がカイロ大学で学んでいたことは知っていますが
15:00その話が真実かどうかわからないので
15:04私はそれについてコメントはできません
15:09この問題は4年前
15:13前回の都知事選を控える時期にも取り沙汰されました
15:17小池氏の反省を負い
15:20その学歴に疑問符をつけたノンフィクション
15:23女帝が出版されベストセラーに
15:25そして都議会からも
15:29学歴を証明すべきだとの声が上がりました
15:32知事はご自身の学歴に嘘がないことは
15:36はっきりと示し
15:37都民の信頼を回復するために
15:39カイロ大学の卒業証書
15:40卒業証明書を公表すべきであります
15:43すると小池氏が都知事選への出馬表明をする3日前
15:49在日エジプト大使館がフェイスブックに
15:52カイロ大学の声明文を掲載
15:55卒業証書は正式な手続きにより発行された
16:00日本のジャーナリストが疑義を示したことは
16:04名誉毀損で緩和できないと警告し
16:07小池氏への追及は一気に沈静化したのです
16:11あれから4年
16:13今度は小池氏の側近だった小島敏郎氏が
16:17エジプト大使館が出した声明文は
16:20知事側が作成したもので
16:22その隠蔽工作に自分も加担したと告発しました
16:27小島氏によれば
16:42声明文の原案は小池氏の命を受け
16:46都民ファーストの会の都議が元ジャーナリストに依頼して書いてもらい
16:51ほぼ同じ文面が実際に掲載されたといいます
16:55隠蔽工作に関わったとされた都議は今
16:59塩田区長になっていました
17:02海老大学生名文案を依頼しましたよね
17:06区を通じて知事代を申し上げています
17:08特別コメントありませんので
17:10区長でも答えてくださいよ
17:11区長
17:12くすぶり続ける小池氏の学歴詐称問題
17:17この問題の本質は
17:24エジプト側の事情を理解しないと見えてこないと説明するのは
17:28ジャーナリストの浅川芳弘氏です
17:32浅川氏は1993年に
17:37海老大学文学部に入学
17:38海老大学という本も執筆しています
17:42エジプトでは海老大学の学長はもちろん
17:47学部長の任命権まで
17:49軍出身の大統領が握っているといいます
17:52国家機関であるということが理解できれば
17:56なぜ海老大学が出した声明が
17:59中日エジプト大使館の
18:01フェイスブックやホームページに載るのかという構造が
18:04理解できるものですね
18:06これは2年前
18:08小池氏が海老大学を訪問した時の様子を
18:12大学側が公開した映像です
18:15音楽が途切れることなく流れていて
18:18どんな会話が交わされているかは分かりませんが
18:21小池都知事と海老大学長が会談をしています
18:25その時に小池都知事は
18:28海老大学社会学科の歴史上
18:31最も著名な人物と書いてあるんです
18:32選手国の要人の中で卒業扱いになっていると
18:36小池さんしかいないわけです
18:38じゃあアメリカでいる方いない
18:40ヨーロッパでいる方いない
18:41アラブ以外の世界の要人になった人物というのは
18:45変えがたい希少価値があるわけです
18:48こうした見方について小池氏は
18:53番組では改めて小池氏の卒業や
19:03進級の実態を確認するため
19:05海老大学に取材をしました
19:18その後連日にわたり100回近く電話をかけましたが
19:27担当者とつながることはなく
19:292ヶ月間メールや書面で接触を試みるも
19:33返答は一切ありませんでした
19:36小池氏は今日私たちからの取材に対し
19:41本件につきましては都庁記者クラブ主催の
19:44知事定例記者会見や都議会において
19:47何度も質問を受けており回答しております
19:50卒業については卒業を証明できる
19:55唯一の主体である海老大学が認めております
19:58なお卒業証書と証明書を何度も公にしています
20:03と答えました
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