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  • 2 days ago
2009年8月7日 ちい散歩 特選ちい散歩 新大久保 昭和の風景を求めて 小松崎茂 Shin-Okubo

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00:01皆さん、最近歩いてますか?
00:04散歩っていいですよ
00:06さあ、散歩に出かけましょう
00:09はい、今日のお散歩は新大久保です
00:31駅前も随分昔と違って様子が変わっているようですが
00:35まず、こっちへ行ってみましょう
00:37毎週金曜日はもう一度見たいという声を多くいただいたお散歩を
00:52厳選してお送りする特選地位散歩
00:57今日はワールドカップに寒流ブームで一躍有名となった新大久保をお散歩
01:06実はジャズでも有名なこの町
01:10そこで出会ったのは職人親子
01:14お前さん、そういうとこはいいんだよ、きっと
01:18うまいでしょって言ってやればいいのにな
01:21そして昭和の風景を求めて小松崎茂さんを訪ねます
01:29発想が違うわな、やっぱり夢を本当にこう持ってないとこういうものは描けないんだな
01:35すごいな
01:37こっちへ行ってみましょう
01:39私、若い頃にここによく来たんですよ
01:43そんなんで割となじみのあるところではあったんですが
01:47もう全然、その面影はありません
01:5340年ほど前、若かりし頃のチーさんがよく足を運んだという新大久保
02:01当時と比べると町並みは大きく変わってしまったようですね
02:07本当に韓国のお店が多いな
02:11すごいね、本当に、まあ、韓国のお店ばっかりですね
02:23チーさんがよく来ていた頃はどんな町だったんですか?
02:27まあでも細い道は変わりなくて、こういう感じで住宅街だったんですよね、普通の
02:35普通の住宅街に何しに来てたんですかね、こちらは新宿との境になる食安通り、ずいぶんにぎやかな通りですね
02:47いや、おいしそうだな、こんにちは
02:49こんにちは
02:51こんにちは
02:53何がいいですか?
02:55何がいいかな、今考えて
02:57これは何?
02:59これ、トポッキ
03:01トポッキはおいしそうだね
03:03いいと辛くておいしいよ
03:05うーん、それもらおうかな
03:07今あげますけど
03:08少しでいいから
03:09はい
03:11うん、ネバネバしてない
03:14そう
03:15これがまたおいしい
03:17これはもともと餅のように保存できるの?
03:21はい、そうです
03:22各家庭で
03:23はい
03:24それで、この辛い辛いタレに混ぜてあげて食べさせるの?
03:27そう
03:28こっちだね、いろいろして、おでんはごいろいろ、ねぎはご、野菜していたら炒めて食べさせる
03:38うーん、行ってみる?辛いの平気?
03:41おいしい
03:43じいさん、今日のカメラマン、辛いものが大好きなんですって
03:47うまいだろ?
03:49うーん
03:51今や食安通りといえば、反流スターのお店なんだそうです
03:56日本のスターとしては気になりますね
03:59韓国スター
04:03反流スター
04:05反流スターと、向こうの俳優さんの
04:09まあ、ばっかりですね
04:13ちょっと入ってみようか
04:16ここ入ってみましょう
04:18邪魔します
04:21見てよ、ほら、ほら
04:24綺麗な顔
04:26ねえ
04:32ダメかな?
04:34ちいさんもなかなかですよ
04:37こちらは、日本最大級の韓国文化系ショップ
04:41やってくるお客さんの95%が女性
04:45そのうち日本人客が8割にも及ぶんだそうです
04:49ちょっとお話伺ってみましょう
04:51何か買い物にしたんですか?
04:56来ました
04:57何を買い物にしたんですか?
04:58またDVで
04:59あ、プレイヤー?
05:01小さなプレイヤー
05:02そうそう、小さな旅じゃないですよ
05:04ちいさんぽっていうサンプの旅ですよ
05:06これ今撮影してるんですよ
05:08何?何か買い物にしたんですか?
05:11やっぱり今、今何が好きなの?
05:15今はドラマが見たいですね
05:17反流ドラマ
05:19そうですね
05:20やっぱり日本のドラマとは違う?
05:22皆さんにこうやって、韓国のドラマをこうやって指示されると
05:25嫉妬もあるのね
05:27日本だって頑張ってるんだなと思うんだけど
05:30でも、やっぱりこうやって見に来て
05:32こういうとこ来ると皆さんみたいな人がいて
05:35こう熱心にこう応援してると
05:37何か良いとこがあって教えてほしいんだよ
05:39ああいうね、ゆったりした流れのが見やすい
05:42ゆったりした流れ
05:43昔俺たち、いや、笑ってほんとそうだんだよ
05:45音楽もそうでしょ?
05:46まさしくこの番組もゆったりした
05:49ゆったりした流れなのよ
05:51カチャカチャカチャしてるけど
05:53やっぱりゆったりした流れみたいな
05:55ゆったりした流れが私たちの心を掴むのね
05:58あまりにも早すぎちゃうのと
06:00若い子がね、多すぎちゃうから
06:03そうだよね
06:04ついていかれないの、こっちが
06:06いいですね、こういうところに来て
06:08向こうの綺麗な俳優さんをよく見て
06:11そうですね、癒されて帰る
06:13癒されて帰る
06:14ああ、そうですか
06:15なんか買ってってくださいね、見るだけじゃなくて
06:18もう、たっぷり
06:19あ、たしか
06:20いや、小さい
06:21可愛いって言うんです
06:22あ、若いお客さんもいらっしゃるんですね
06:25あれ、話しかけちゃうんですか?
06:27やっぱり韓国の俳優さんは綺麗ですか?
06:30あ、おめっくりした
06:32いやいや、本当に
06:33今ごめんね、ちょっと
06:35お化粧してない
06:36いや、お化粧してる
06:37綺麗だよ、大丈夫
06:38すっごい面白い
06:39あのー
06:42大丈夫だよ、綺麗だよ
06:44韓国のアイドルと日本のアイドルと違う?
06:46違いますね
06:47どういうところが違う?
06:49何が違う?
06:50何が違う?
06:51キラキラしてるんですよ
06:52キラキラしてる?
06:53かわいい
06:54あ、そう
06:55日本だってキラキラしてるじゃん
06:57関西ジュニアなんて今キラキラしてるね
06:59あんまり心惹かれないんですよ
07:01心惹かれない
07:02なんでだろうね
07:03日本語とかだからってさ
07:04日本のアイドルだったら絶対これはいないけど
07:08なんかいるから面白い
07:10なんかいるから面白い
07:12まあ、そうだけどさ
07:13ちょっと年は上だけど
07:14日本だったら石塚くんみたいなのとかもあり
07:17舞ういいの
07:18そういう安心感がある
07:20うん
07:21韓国行ったことある?
07:22今日帰ってきたんですよ
07:23帰ってきたんですよ
07:24帰ってきた
07:25今帰ってきた
07:27帰ってきた
07:28ここで
07:29買いに来たのか
07:30買いに来たのか
07:35日本のスターも頑張らないといけませんね
07:38その前にちいさんには
07:40お散歩を頑張っていただきますけどね
07:45大通りを抜けて
07:46今度はお得意の路地ですか?
07:49何か見つかりますかね?
07:53あー、立派な左ザクだねこれ
07:57形のいい
08:04えー、ここにちょっと看板が出てますけども
08:07ちょっと訪ねてみたいところがあるんですよ
08:10あー、音がしましょうよな
08:14こんにちは、お邪魔していいですか?
08:18どうも、ちぃです、どうも、突然すいませんです
08:22こちらは、えー、楽器屋さんなんですか?
08:24楽器、細かく言うと楽器の修理、修理専門店だよ
08:25あ、修理?
08:26楽器ってもう管楽器です
08:27管楽器?
08:28はあ、これ、複雑なもんでしょ?
08:31楽器、細かく言うと楽器の修理、修理専門店だよ
08:37あ、修理?
08:38楽器ってもう管楽器
08:39管楽器?
08:40はあ、これ、複雑なもんでしょ?
08:44一番こういう、サキサゴンと呼ばれてるやつは、一番壊れるんで、使っても使わなくても、これは皮ですから、硬くなったり、当然使えば椿でぬれますから、破けたり、それをぬれたり乾いたりを繰り返しますんで、当然ダメんだと。ひどい人はあと半年。半年にっぺくらいは。使わなくても、5年ぐらいしか持たないんですね。
09:11へえ、そんなに使うと金属でも減るもんなの?
09:16減りますね。
09:17鉄のグローブがなんかしてるわけじゃなくて、普通の肌でこう触ってるわけでしょ?
09:21そうですね。
09:22でもこんなに触る、触ると減ってしまうもんだか?
09:24真鍮ですから弱いんだよね。だからこの辛抱はステンレスですから、全然減らないですけど、真鍮はこういう風に減っちゃうんですよね。
09:34終戦後、真鍮軍の仕事を一手に引き受けていたという高橋さんのお父さん。ジャズの世界ではその名を知られた人物だったそうです。その技術は2代目、3代目へと受け継がれ、今も国内外の一流演奏家を支えています。
09:54あるときに親父さんの仕事を手伝うなりなんでしなきゃならなかったわけでしょ?いやいやかどうか知らないけど。いやいやですね。だけど、どうだった、そのとき。だから中国一輪のときにダイヤショック付きの腕時計を買ってやるから夏休みの間、20日間仕事しろって言われて、その時計が欲しくて、手伝ったのが最初ですね。こんな新宿なんてから育ったら、これ悪い遊びはいくらんでもあっただろうし。
10:23そうですね。でももともと真面目だったからね。聞いてねえ。息子さんでらっしゃいますか?
10:30あっすみません。これは3代目なんだよ。ああ、似てらっしゃるから。真面目なんですよ。だからもうこれは野球バカから今度は修理バカに変わった。
10:40いや、一緒にバカとは言えないけどさ、この楽器と風貌がちょっとこう、アンバランスがいいですね。
10:48格闘奥義の選手かと思うよ。
10:52お父様はどっかで無理矢理になったみたいなとこあるけど、野球ってどうだった?野球の後。
10:58ほんと背中をいつも毎日見てて、むしろ絶対やらないだろうなって思ってたんですよ。
11:04けど大人になっていろいろ考えて、最終的に結局最後まで告げとも何とも一言も何も言えなかったんですけど、やりたいと思って。
11:18だいたい仕事やりたいって言った時に、やめろ、やめとけって言った。
11:23親父の方が今度は言ったの?
11:25やりたいとは言ったんだけど。
11:28それなんでやめとけって言ったんですか?
11:30うーん、だから才能がないとやっていけないってことなんだよね。やっぱね。
11:35修理だけできれば、修理が上手ければ仕事があるかって言ったら、やっぱりそういうわけにいかないんだよね。
11:42だから才能は親父さんやらせてみなきゃわかんないでしょ。
11:45そうですね。
11:46だってこの人なんちゃ悪いけど、息子さんに、この人のやり方の個性も、私が口座さんもおかしいけどさ、あるだろうからやってもらった。
11:56でも自分の仕事を積むというわけじゃなくて、引き継いでみたいって言ったら嬉しいでしょ、やっぱり。
12:02職人として、これのある人としては。それは1から100までは教えねえけど、超えてみろということだったし。
12:11バンバン起こりますけどね。
12:13もう処理変えるくらい起こりますけど、それを他に言う人がいないからね。
12:17ああ、いいねえ、そういうのは。
12:20最近ではバンド活動にも力を入れているという3代目。
12:25お父さんは厳しいこと言ってましたけど、素敵な演奏です。
12:31いやー、いやー、うーん、素敵だよ。
12:38誰でも3年練習すれば、この程度にはなります。
12:42偉そうに。
12:44私は拭き抜けます。
12:46お父さんのそういうとこはいいんだよ、きっと。
12:48うまいでしょって言ってやればいいのにな。
13:20その時、目が上がっているときに移動する。
13:22そのように、目を移動してもらった事を言って、
13:24また特に逮捕する遅延に移動して行くとなります。
13:26お母さんを自分の見た場所で翻訳する。
13:28暮らす
13:42どうも
13:47お母さんはもう長いですかこちら
13:49昭和23年から
13:52昭和23年って大昔ですね
13:56ちゅうさん、生まれてないです。
13:58生まれてるって。
13:59ちゅうさんにね、お会いできて。
14:01ありがとうございます。
14:02メイドの土産が。
14:03なにおい!
14:04なにやってんだ、とんでもないですよ。
14:07夕飯の施策しなくちゃ。
14:11いいよ、一気にしてもらえない。
14:13なんでもいいからさ。
14:14勘弁してもらえますよね。
14:15勘弁してもらって、ちゅうさんとあんた話してほしい。
14:18そうですね、それがごちそうです。
14:20俺が言うてどうすんか。
14:21こちらは300人のお客さんを迎えられるという日本最大の韓国料理店。
14:45古民家の風合いを醸す店内の木材は、韓国のお屋敷で実際に使われていたものだそうです。
14:54いやー、どうもどうも。
14:56出来出してございます。
14:58いやー、たくさん出るんだよね、向こうのこういう料理。
15:02どうしてこう、あのー、たくさんこう、どんどん向こう行ってもそうだけど、お店に入って座ると必ずこう何種類も引き出しっていうのが出てくる。
15:14なんでなの?
15:15そうですね。
15:16果物や何やら全部を足して、接待というか仲良し、食べながらお話ししてる。
15:24韓国の風酒ですね。
15:33おいしいな。
15:34ありがとうございました。
15:35とっても、でもこれ美味しい。
15:37コクがあるっていうの。
15:38美味しいです。
15:39あのー、これなんでスープあるの?何のスープなの?これ。
15:43これ、タレの秘密があるんですけど。
15:45秘密があるから言えないよな。
15:46言えないですね。
15:50おい、すごいな。これ、辛いな。おい。
15:55どんがらしをして、揚げたものです。
16:01これはすごいわ。
16:07向こうでは、この食事をするっていうのは、みんなで、家族で食事するような場合は、みんなでこう喋りながら食べるんですか?
16:16昔は?
16:17昔はお父さんの中心で、もうちゃんと食べるときは、子肝食べるときは、全然喋らなくて、食べて、あれどう喋るの?
16:26今は子供が増えて、お父さんの世代になった。だから子供の中心で、みんなで作るのも、子供が好きに食べるの。
17:05魅力に思わず唸った子供。
17:08古の伝統に感銘し、職人親子に感動。
17:12最後は、韓国家庭料理の味を堪能した、3時間3175歩のお散歩でした。
17:20私も何年かぶりに来てみて、すごいコリアンタウンになっていることにびっくりしました。
17:27やがてこれが横浜の中華街と同じような、新大久保のコリアンタウンとして、確立していくのかなというような感じをしました。
17:39その中で、住宅街の奥の方で今日見つけた、今日の一枚の絵は、高橋管楽器の素敵な父と息子、そして師匠と弟子という関係の、このお父さんと息子さんの絵を描いてみました。
17:55同じところに座っているんですが、その間にビシッとした筋があるように僕には見えましたけども。
18:01そんなんでこの一枚描いてみました。
18:05あなたは覚えていますか?
18:09記憶の中のあの風景にもう一度出会いたい。
18:14さあ、昭和を探しに出かけましょう。
18:19熊津崎茂さんといえば、皆さんピンとくる方もいらっしゃるかと思いますが。
18:26皆さんはこの方をご存知でしょうか。
18:33新中国にね、きぶみチョコレートでそういうのをもらう、背びる。
18:38それを見てね、なんかね、日本の子供たちの将来のためにね、役に立つことは俺ができないかってね。
18:48せめて絵を描いてね、子供たちを元気出させてやろうと。
18:53見る者の胸を躍らせる、夢を描き続けた天才画家、小松崎茂。
19:03すべてが失われた、戦争の爪痕が残るそんな時代。
19:08人並み外れた想像力で描き出す未来の世界は、子供たちに夢を与えるものでした。
19:17こんな未来がやってくると、誰もが信じていました。
19:24そして、昭和30年代から始まるプラモデルブーム。
19:30その箱に描かれた迫力ある絵は、プラモデルを一大産業へと押し上げる原動力ともなりました。
19:38これも、また小松崎作品の一つ。
19:43およそ70年という長い年月をかけて描かれ続けた作品たちは、作者を知らなくとも、誰もが目にしてきたはず。
19:54子供たちを熱狂させた夢の世界の創造主、小松崎茂が描いた昭和とは。
20:03ちぃさんが訪れたのは、小松崎作品が展示されている千葉県松戸市の昭和ロマン館。
20:10お邪魔します。ちぃと申します。どうぞよろしくお願いします。
20:14どうもちぃです。
20:15今日は、小松崎先生のことについてお伺い伺ったんですが、いいですか。
20:20迎えてくれたのは、館長の根本さん。
20:23女子として始まったその関係は、最後の時を迎えるまで実に50年にわたる長いもの。
20:31その根本さんの所蔵の作品の中から、えりすぐりの名作が展示されている昭和ロマン館。
20:39雑誌の差し絵から連載漫画、プラモデルの箱絵まで、昭和を彩った小松崎ワールドが体感できる館内は、
20:49懐かしいあの頃を思い起こさせる作品ばかり。
20:55まずは、その代表作の一つ、プラモデルの箱絵。
21:01ちょっと見せてもらいます。こういう風にして売られてたわけですね。
21:05皆さん、画面を通じて懐かしいなと思う方もたくさんいらっしゃると思いますが。
21:09昭和33年。模型メーカータミヤからの依頼で始まったボックスアート。
21:17その良し悪しで売れ行きが変わるという箱絵の世界で、小松崎作品を起用したタミヤは、
21:24瞬く間にトップブランドへとのし上がり、プラモデルブームを牽引していきました。
21:30戦後10年ほどして少年史で突如始まった戦記モノブーム。
21:57子供の頃から軍艦や軍用機を描いてきた小松崎さんは、その戦記モノ画家の代名詞とも呼ばれていました。
22:06そんな小松崎作品が踊るプラモデルの箱絵は、圧倒的な支持を得続けていきました。
22:14そして、この作品でその地位は揺るぎないものへとなっていきます。
22:19そう、サンダーバード。
22:23子供たちに夢を与えたいそんな自分自身の夢がかなったのもこの時代小松崎作品は子供たちのためのものその原点は戦後間もない頃にさかのぼります。
22:38小さんだとおそらくこの辺の世代だと思うんですけどね。
22:45という本ですね、絵物語という。こういう印刷がひどくてね、物がない頃で。
22:54混迷の時代に生まれた絵物語。
22:59戦後間もない頃の少年史を支えたのは、迫力ある絵と、はらはらドキドキのストーリーで子供たちを夢中にさせた絵物語でした。
23:13街角で子供たちを熱中させた紙芝居。
23:17その手法をモチーフに、絵と文章で構成された絵物語は瞬く間に受け入れられ、大ヒットとなりました。
23:26それまでの差し絵の範疇を超える絵物語は、現在の漫画の基礎になったとも言われています。
23:33後に活躍する多くの漫画家たちの中には、絵物語に影響されたという人も少なくありません。
23:41これだけの作品も残して子供たちに夢を与えて、やっぱり先生の残した功績というか、ものすごいものがあると思うんですが、
23:51多分この絵、こういう絵からいろんな夢や何かをその時代にもらったのがエメルになって、やっぱり自分の仕事に生かされたものだと思うんですよね。
24:02やっぱりね、不安で絵物語を読んでですね、高校学者になった人もいますよね。
24:10すべてが失われた時代に、夢に無限の広がりがあることを教えてくれた小松崎作品。
24:19その夢は未来を描いた作品へ。
24:25戦後復興が始まった時代に少年誌に発表された小松崎茂の代表的作品、未来へ。
24:33たぐいまれなる空想力で描かれた未来の世界は、これから始まる新たな時代に希望を輝かせる子供たちを魅了し続けました。
24:45未来を担う少年少女のために、そんな思いで次々と作品を描き続けていたそうです。
24:51これにしても、この辺を見てください。すごいじゃないですか。
24:57大空のドライブって、こういうものがあって、できそうだよね。できて、今もあるんだろうけど。
25:03こら、バイクですよ。空を飛ぶバイクみたいなのがあったり。ねえ、これ水陸両用だろ、これ。
25:12で、海の上を走ってたら、フューって行くと、空を飛んでくる車。すげえなあ。
25:19火星目指して、その頃考えるのかね、火星に行くなんてこと。
25:26だんだん月の実態が分かったり、火星の実態が分かってくると、俺の商売が上がったりになっちゃう。
25:34よく言ってましたけどね。
25:36思い描いた空想の世界。しかし、それは夢物語ばかりでなく、未来を予見するものでもありました。
25:46この絵を見ても、ちょっと面白くないと思うんですよ、今見てね。当たり前の景色。
25:49今の子供たちが見たと、なんとも面白くないですよね。
25:52僕らの世代にとって、なんでこれだと思いましたけどね。
25:55でも当時、大変な批判があったんですよ。こんな時代はありっこないと。
26:01立ち並ぶマンション、そして道路を失踪するのはスポーツカー。
26:07隣接するのは、大観衆を飲み込む巨大なスタジアム。
26:12数十年後の未来、つまり今、こんな風景も当たり前のものとなっていきました。
26:21ほとんどが平屋の日本家屋だった時代、ありえないとおそっぽを向かれた高層マンション群を描いたこの絵。
26:29しかし、その後、団地の建設ラッシュが始まり、その絵は現実の光景となったのです。
26:38とはいえ、数多く残された未来絵のその多くは、未だ現実とはなっていないものばかり。
26:4521世紀を思い描いた作品は、その未来で暮らす我々にとっても夢の未来へ。
26:53激動の昭和に絵筆を握っていた天才画家の着想は、どこから来たものだったのでしょうか。
27:02腕組みして、ひくはくしてね、構図を考えたり、テーマを考えたりというのが一回もなかったんですね。
27:09あのー、一番なくなる少し前に、21世紀の新年号で、この22世紀の新年号の絵を頼みに来たんですよ。
27:19先生に言ったら、あっ、じゃあもう核戦争で地球がダメになってね。
27:24それで、ちょっと新年号じゃ暗いんじゃない?に使ってたんだけど。
27:26あのー、もう人間は全部地上、生き残った人は地下へ、地下へ潜ったと。
27:33それで、ロボットがね、核戦争の処理をして例にしようと。
27:39なんでそういうことが分かるんですかね。
27:41今こそ生きていて、なんか将来の今のね、世界情勢や地球温暖化のことなんかも全部お聞きしたかったですね。
27:49現代の世の中を危惧する作品も数多く残されています。
27:54未来の世界はこうなるのではなく、こうなってほしい、こうなってはいけない。
28:02そこには悪い結果もあれば、驚きに満ち溢れた世界も広がる。
28:08子どもたちと同じ目線で描かれた未来への夢。
28:14発想が違うわな。やっぱり、夢を本当にこう持ってないとこういうのは描けないんだな。
28:24うん、すごいな。
28:26最後の時まで絵筆を握り続け、子どもたちに夢や希望を与え続けてきた小松崎茂。
28:35昭和に大きな足跡を残した偉大なる画家の、そのまなざしの向こうに見えていた未来の世界は、夢に満ち溢れたものなのか、それとも。
28:47世代を超えて愛され続けた小松崎作品に、本当の評価が下るのは、もっとずっと先のことなのかもしれません。
28:58先生は非常に長い時間、いろんな時代を経て、その都度その都度、子どもに夢を与えてきたというような話を伺いましたけども、
29:09時代とともにこう、自分の姿も変わっていきながら、将来も見つめていたという、非常に冷静な目を持った作家だったんだと、つくづく思いました。
29:23昭和に描かれた未来の世界、それもまた懐かしい風景の一つ。
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