- 5 か月前
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ショートトランスクリプション
00:00父を知らず、3歳にして母を亡くし、天外孤独の身の上となった雪村千代は、佐渡の叔父夫婦のもとへ引き取られ、いとこである佐賀美佐子と仲の良い幼年時代を送っていた。
00:17だが、ふとした弾みで突き出された千代の手に押され、美佐子は断崖から転落、右足を傷つけ、生涯、感知は望めぬ体になっていた。
00:33それから10年後、東京の生活に絶望し、姿を消していたアイドルスター、光月光は、佐渡の海で雪村千代に助けられた。
00:45だが、その光に、美佐子もまた好意を抱いた。
00:52そしてまた、千代を愛する佐方雄介も、渦巻く愛憎劇の中へ、嫌悪もなく巻き込まれていくのだった。
01:03千代と美佐子、そして光と雄介。
01:08千代の無謀ともいえる状況を機に、
01:114人の若者の愛と運命は、さらに作装の色合いを深めるのだった。
01:18上京した千代は、不安におののきながらも、デザイナーになる夢により、香里との再会に胸を踊らせていた。
01:33香里、ついに来たわ、この町へ。
01:38突然だなんて言わないで。
01:40私はあなたと一緒に夢を叶えるために来たのよ。
01:43いつの日か、この町を歩く、一人一人に素敵なウェーディングドレスを送る。
01:49その夢を叶えるために。
01:51ご視聴ありがとうございました。
02:21ゆうすけさん。
02:28ねえ、千代ちゃん、あなたにも黙って東京行っちゃったんですって。
02:33そういう子なのよね。
02:35人の気持ちなんかなんとも思ってないんだから。
02:37おい、邪魔だがどいてくんないか。
02:39でもよかったんじゃない。
02:41どっちにしてもあの子は、ゆうすけさんのお嫁さんなんかには何となかったんだもの。
02:45どういう意味だ。
02:46決まってるじゃない。
02:48この町でも一人を争う兄元の家に、千代みたいな子が入ったってうまくいくわけがないわよ。
02:54自分なら不正しいってわけか。
02:57悪いけど俺、あんたと結婚する気ないんだ。
02:59私がいつあんたのお嫁さんになりたいなんて言ったのよ。
03:03見損なわないでよ。
03:05誰があんたなんかと。
03:08私にはもう理想の人がいるんだから。
03:11何よ。
03:12あんたなんか千代にまで振られたくせに。
03:14俺は千代ちゃんをきっと連れ戻してみせる。
03:16へえ、どうやって?
03:17どうやろうと俺の勝手だ。
03:18そう。
03:19じゃあ勝手にすれば。
03:21何さ。
03:22せっかく心配してきたのだ。
03:23ミサちゃん。
03:25あんたの理想の男って、まさかいつかのアイドル歌詞じゃないだろうな。
03:29やめといたほうがいいぜ。
03:31あんな男を追いかけたって、どうせ散々遊ばれた挙句、捨てられるに決まってるんだから。
03:36大きなお世話よ。
03:37それよりあんたこそ気をつけなさい。
03:40東京なんて狼みたいな男がゴロゴロいるんだから。
03:43千代だっていつボロボロにされるか分かったもんじゃないわよ。
03:49大きなお世話よ。
04:19あの、お仕事中悪いんですけど、ちょっと。
04:22田代さんはもうここにはいません。
04:25一週間前に店を辞めました。
04:28辞めた。
04:29辞めてどこへ行ったんですか。
04:31存じません。
04:33あの、
04:34店を飛び出したっきり、何の連絡もない状態なんです。
04:38こちらからは何度も電話を入れてるんですがね。
04:40いずれにしても、私どもは大変迷惑しております。
04:45あの、香里は、彼女はどうしてお店を辞めたんですか。
04:49分かりません。
04:51でも、田代さんはチームワークを生み出す困った存在でしたから。
04:55何かこう、変に反抗的で。
05:01申し訳ありませんが、お引き取りください。
05:05ゆり先生に会わせていただけませんか。
05:07私、いくらでも待ちますから。
05:08先生はお仕事中です。
05:11お引き取りください。
05:13お引き取りください。
05:14一方、光月光は、ファンからの金銭徴収などの悪辣な経営手段を講じる東道の事務所と絶縁、独立を果たした。
05:34だが、東道の因然たる力の壁は厚く、光の芸能界復帰は困難な状況にあった。
05:44お願いします。
05:46今度のステージは、僕自身自信を持っているんです。
05:50レコード会社との契約は決まったの?
05:53もうすぐ決まりますから。
05:54それより、番組出演の方ですか。
05:58うちはちょっとまずいんだ。
06:00悪いね。
06:01まずいって。
06:03まずいんだ。
06:04はっきりおっしゃってください。
06:06東道社長の圧力ですか。
06:11や、天下堂。
06:12あ、東道さん。
06:17どう、東道さん。
06:18いろいろともありました。
06:21よ、頑張ってるか。
06:24行こう。
06:24やっぱり、社長に頭下げたほうがいいんじゃないのかな。
06:42ああ、このままじゃ、すぐに日越しになっちまぜ。
06:46そう簡単にくたばりはしないよ。
06:49とにかく、一月後のコンサートが勝負だ。
06:52それまでは、なんとかライブで食いつねえでみせる。
06:53ごめんくださーい。
07:05ごめんくださーい。
07:09ごめんくださーい。
07:23ごめんくださーい。
07:28だれー。
07:29かおり。
07:32千代。
07:33千代。
07:34千代ちゃんじゃな。
07:37だれなんだよ。
07:39どうしたのよ、突然。
07:43あんた。
07:44入学旅行?
07:48私、東京で働くつもりなの。
07:53本当は、高校を卒業してから出てくるつもりだったんだけど。
07:57いろいろ知省がり。
07:58お帰り。
07:59ここ、アンタなんかの来るとこじゃない。
08:01かおり!
08:03サーダチ��고。
08:04あったら cioèlek thou好きで。
08:07ちょっと。
08:09おやだろ。
08:10せっかくこれからってとき。
08:13いいから帰ってよ
08:15おい
08:16よ
08:19勝手にしろってんだよ
08:32何さその目は
08:34変わったって言いたいんでしょ
08:36ゆりやさみ先生のところ
08:38やめたんですって
08:43いったい何があったの
08:45どうしてゆり先生のお店をやめてしまったの
08:48ねえ香里
08:51何とか言ってよ
08:53この世はお金よ
08:55私たちなんて
08:57所詮デザイナーになんてなれっこないんだ
09:01洋裁店開こうなんて夢のまた夢
09:04そう考えるのが自然よ
09:06香里
09:08あなたは
09:10働くことの苦しさに負けてしまったの
09:12私は働いたわ一生懸命
09:14でも
09:16いつまでたっても使いっぱし
09:18今まで
09:20針一本満足に握らせてもらってないのよ
09:26やっぱり
09:27中学ではなんだかんだと差をつけられるんだ
09:30あんただって同じよ
09:32高校中退じゃ何年働いたって使いっぱしりがいいとこ
09:36私がいい霊よ
09:38分かった?
09:40分かったらさっさと里へ帰んな
09:42帰らないわ
09:44帰りたくても帰れないのよ
09:46千代
09:48ねえ香里
09:50香里の気持ちもよくわかるけど
09:52もう一度二人で力を合わせてやり直さない?
09:56そりゃ
09:58最初は使いっぱしりかもしれないけど
10:00一生懸命働けばそのうちきっと
10:02やめて
10:04世の中そんなに甘くはないのよ
10:06香里
10:08帰ってよ
10:10私あんたみたいなブリッコが一番嫌いなんだ
10:12ブリッコ?
10:14帰ってったら
10:16あんたの顔なんか二度と見たくないんだよ
10:18ほら
10:20帰ってよ
10:22かおり
10:24帰って
10:26帰ってよ
10:28かおり
10:30かおり
10:36帰ったほうがいいんだよ
10:38ルナキャ
10:40私みたいな女の子がまた一人増えるだけじゃないさ
10:44へへ
10:46へへ
10:52レーノー
10:54カイプー
10:56レーノー
10:57カイプー
10:58こーりー
10:59エッ
11:00オーブ
11:01エッ
11:02コーズキ光る
11:03レッコー
11:04レッコー
11:05みんなの愛情のラッキーボー
11:06こーりー
11:07こーりー
11:08エッ
11:09オーブ
11:10エッ
11:11コーズキ光る
11:12レッコー
11:13高速さ
11:16ではただいまから会場をいたします
11:32はいもしもし茶道グリーンホテル 開くでござい
11:37ミサコっちゃん
11:40あなたどこ行ってるのみんな心配して 警察へ届けようかと
11:45え?東京?
11:48そう光月ちゃんのライブに来てるの
11:51大丈夫よ今夜は先輩のところに 泊めてもらうから
11:55ほら知ってるでしょ 浜通りの田中陽子さん
11:59そう平気だっては明日には必ず帰ります
12:04せーの! カールくん!
12:07もう一度! せーの! カールくん!
12:11レッツゲールオープンいいね
12:13せーの!
12:14F!O!V!C!
12:17光月光! レッツゴーレッツゴーレッツゴー!
12:20みんなのアイドルラッキーボーイ!
12:22せーの! カールくん!
12:25わたしてもう一度!
12:27せーの! カールくん!
12:31カールくん!
12:33うー!
12:39手のひらに転がした ルミ色のリアリング
12:48唇に押し当てて 瞼を閉じた
12:56冷たい男なんて 臆病なだけなのさ
13:07窓ガラス叩いてる 雨が笑ってる
13:16again again again
13:21さよならから再び
13:25again again again
13:30大事なことは何して気が付くなさ
13:35いけないことだけど
13:39もう一度だけ 始めたいこのレザー
13:44me
14:00皆さん 今日は本当にありがとうございました
14:04皆さんは
14:09僕が今までの事務所から独立したことを もうご存知だと思います
14:15そのことで マスコミにいろいろ書き立てられ
14:18避難を受けました
14:20あえて弁解しようとは思いません
14:22ただこれからの僕は 作られたアイドルではなく
14:27本当の歌詞を目指して 地道に一歩一歩を踏みしめていきたいと
14:31考えています その意味でも僕は今夜このステージに
14:35立てたことを誇りに思っています
14:47それでは この次のリサイタルでお会いできる日を楽しみ
14:50今夜はこれでお別れです
14:54皆さん 本当にありがとうございました
14:57ご視聴ありがとうございました
15:14ご視聴ありがとうございました
15:16はい
15:29あら東洞さん
15:31そう
15:36大成功だったの
15:40いや大成功というほどじゃありませんが
15:43どうやら今までの死ねた以外にも
15:45不安をつかみそうな様子でした
15:48逃した魚は大きいわね
15:50笑い事じゃありませんよ
15:53これで今度のリサイタルで成功したら
15:55それこそこっちにとっちゃ取り返しのつかないことになってしまいます
15:59それで
16:01私何をしろとおっしゃるの
16:04勝built
16:11敏,敏,敏,敏!敏!敏!敏!敏!敏!敏!敏!敏!敏!
16:22ああああああ
16:25ああああ
16:28ああああ
16:31ああああ
16:38ああああ
16:41光さん
16:43君はミサコさん
16:46光月さん早く行ってください
16:49二人も必ず行きますから
16:52どうもありがとう
16:54それじゃあまた
16:57ミサコが光との再会の喜びに包まれている頃
17:02千代は状況第一夜を孤独の中で迎えようとしていた
17:09確かに10万円以上財布を洗面所に置いといたのか
17:13お黙り
17:16帰っていったらあなたの顔なんて二度と見たくないんだよ
17:22帰らないわ
17:24一人前のデザイナーになるまで絶対サドウェイは帰らないわ
17:46いらっしゃいませ
17:50いらっしゃいませ
17:52いらっしゃいませ
17:54ゆりさんいるかしら
17:56どちら様で
17:58藤崎昭恵が会いに来たと伝えてちょうだい
18:02はい
18:04いらっしゃいませ
18:06いらっしゃいませ
18:07ゆりさんいるかしら
18:09どちら様で
18:11藤崎昭恵が会いに来たと伝えてちょうだい
18:15はい
18:17先生
18:21お久しぶり
18:23お元気そうね
18:25おかげさまで
18:27先生もおかわりなく
18:29誰か先生にお椅子を
18:31結構よ
18:33なかなかいい趣味じゃないの
18:35商売繁盛ってとこかしら
18:37いいえそれほどでも
18:39転損することないわよ
18:41ゆりあさみといえば今や超一流の売れっ子ですものね
18:45注文がさばききれなくて困ってるんじゃない
18:49でもいくら売れっ子だからって
18:51他人の仕事を無断で横取りするような真似はしてもらいたくないわね
18:57横取り
18:59どういうことでしょうか
19:01歌手の光月光は
19:03どういうことでしょうか
19:05歌手の光月光が
19:07リサイタルの衣装をこちらに発注したそうね
19:11彼の衣装は今までいつも私のところに発注が来ていたの
19:17そのことはご存知ね
19:19先生
19:21知らなかったの?まあそれはいいが
19:23問題はなぜ急に光月光が私のところではなく
19:27あなたのところにオーダーしたかということなの
19:31私にはどうしてもがてんがいかないのお分かり?
19:35いずれにしてもこの私から仕事を奪おうとするってことは
19:41デザ委員会における私
19:43藤崎昭恵への挑戦と受け取ってよろしいのかしら?
19:47先生、挑戦だなんてとんでもありません
19:50ゆりさん
19:51あなた私のところから独立して何年になるかしら
19:55そろそろ
19:575年になりますけど
19:59そう
20:015年も経つと昔の恩も義理もすっかり忘れ果てるということかしら
20:05そんな
20:07いいのよ別に
20:09私も今更
20:11翔太弟子だって古めかしいことを言うつもりは全くないの
20:15ただ私にも一デザイナーとしての意地があります
20:19有名タレントのオーダーをよそい持っていかれたとあっては
20:24藤崎昭恵の名がすたりますからね
20:27どう?
20:29自由競争ってことにしな
20:31自由競争?
20:34光月光の衣装をあなたのところとあたくしのところで同時に作るの
20:40両方持っていって気に入った方を光月光さんに選んでいただくの
20:45それならいいでしょ?
20:48楽しいものだわ
20:50元の弟子とデザインを競うというのも
21:01光月光に気に入った方を選ばせるなんて言いながら
21:04結局周りから力を加えて自分の方を選ばせるに決まってる
21:07でも先生に逆らうようなことは
21:11確かに下手に逆らったら後でどんなしぺ返しを食うか
21:16でもせっかくのチャンスを
21:18とにかく少し考えさせて
21:28お客様よ
21:30あら
21:32あなた昨日の
21:38先生
21:39私
21:40雪村千代と言います
21:42お願いです
21:43私をここで使ってください
21:44お願いします
21:46気まぐれではありません
21:48私高校を卒業したら
21:50田代香里さんに頼んで先生に紹介してもらうつもりでした
21:53でも
21:54香里はお店を辞めてしまって
21:56お願いです
22:00私何度もやります
22:02どんな仕事でもやります
22:03だから
22:04ちょっとあなた
22:05突然来て何を言い出すの
22:07お願いです
22:08私どうしてもここのお店で働きたいんです
22:10ズーズーしい
22:11ここをどこだと思ってるの
22:13突然来てあんたみたいの子が働けるところじゃないのよ
22:16ズーズーしいのは分かってます
22:18だけど私にはこうしてお願いするしかないんです
22:26お願いします
22:28お願いします
22:29あなたね
22:31君
22:32悪いけど今取り込み中なんだ
22:34何なら後で名刺を渡すから
22:36あなた
22:38要塞の勉強はなさったの
22:40高校で習って
22:43少しならできます
22:45そう
22:46姉さん
22:48今はそれどころじゃないだろう
22:50じゃあちょっといらっしゃい
22:52姉さん
22:53先生
22:56このブラウス製作の途中だけど
22:59仕上げてごらんなさい
23:01これなら高校で習った程度の技術でできるはずよ
23:05はい
23:07ブラウスの仕立て具合を見て
23:09働いてもらうかどうか決めましょう
23:11制限時間は2時間です
23:13いいこと
23:14はい
23:15西山さん
23:16この方にミシンと作業代貸してあげなさい
23:18先生
23:19さ
23:21はい
23:25はい
23:32準備はいい?
23:33それでは始めてください
23:35ください
23:36はい
23:37はい
23:38はい
23:40どうぞ
23:41いや
23:44どうぞ
23:45ご視聴ありがとうございました
24:15ご視聴ありがとうございました
24:45ご視聴ありがとうございました
25:15ご視聴ありがとうございました
25:45ご視聴ありがとうございました
27:45ご視聴ありがとうございました
28:16だから今度は先生自身がチャンスに挑戦なさってください
28:19挑戦?
28:22先生の素晴らしいデザインで光月さんのリサイタルを成功させてください
28:27ちょっと待った
28:28僕のためにユリ先生を説得してくれるのはありがたいが
28:33君は一体ここで何やってるの?
28:36はい、あの私は今ここで就職試験を受けてたんです
28:39就職試験?
28:40そうです
28:42でも今年は落ちちゃったけど
28:44学校はどうしたの?
28:47中退しました
28:48高校中退して東京へ飛び出してきたのか?
28:51ただの気まぐれだけで東京へ来たわけじゃありません
28:54私が私が私でいるためにはどうしても一人で働いていかなければならないんです
28:59ユリ先生
29:02私が高校を中退していたことを黙っているつもりはなかったんです
29:07でも私は自分で選んだ道を後悔するつもりはないんです
29:11私また来年来ます
29:14高校は卒業できないけど
29:17勉強してこのブラウスきちんと仕上げられるようになってきます
29:20その必要はありません
29:23明日からここで働いてもらいましょう
29:27先生
29:29ちょうど香里さんの後任がいなくて困ってたところなの
29:33そうでしょ、よしよ
29:35ああ
29:35はじめは雑用係です
29:38それでもいいですね
29:39はい、先生ありがとうございます
29:42私何でもやります
29:44光月さん
29:47ステージ衣装の件
29:49改めて私にやらせてください
29:51姉さん
29:52そんなことをしたら藤崎明を敵に回すことになるぞ
29:55それをいつまでも恐れててはいけないのよ
29:58私も今度の仕事にかけてみます
30:02先生
30:03あんた本当運がいいよ
30:14ちょうど一つ部屋空いたの
30:19ここよ
30:21ここは
30:23あんたと同じ年頃の娘さんが入ってたんだけどね
30:27急にいなくなっちゃった
30:29どこへ行ったんですか
30:31そりゃあわかんない
30:33家賃も貯めたまま消えてもったんだもんね
30:36あんたは大丈夫だろうね
30:39え?
30:40香りの疾走に心を痛めながらも
30:59千代の東京における新しい生活が始まっていた
31:03一方
31:05ゆりあさみも
31:07光月光のステージ衣装のデザイン
31:11制作に心血を注いでいた
31:13それはゆりにとっても
31:15デザイナーとしての事故を確立させるための大切なステップであった
31:21そしてその頃
31:23みさこちゃん
31:25お願いだから開けてちょうだい
31:27ねえ
31:29どうしたんだ
31:30あなた
31:31みさこちゃんがどうしても東京へ行きたいって言うんです
31:33東京?
31:34ねえ
31:35ここまで行ってきたばっかりじゃないと
31:36違うんです
31:37うちを出て東京で暮らしたいって言うんです
31:41なんだ冗談じゃないよ
31:43そんなこと絶対に許さんじゃんちょっとお前に
31:45みさこ
31:47いや
31:49それとも私の言うことは聞いてくれなくて
31:52千代にだけは好きなことをさせるって言うの
31:55言うこと聞いてくれないなら
31:56私死んじゃうから
31:58みさこちゃん
32:08ほんと?
32:09ほんとに東京に行ってもいいのね
32:11だって仕方がないでしょ
32:13かわいい一人娘に自殺されちゃかないませんからね
32:17ありがとうママ
32:19ちょっとよ
32:20だからママって大好き
32:22みさこちゃん
32:24学校どうするんだ
32:26新学期も始まってることだし
32:29そう簡単に転校を認めてくれる学校があるとは思えないんだね
32:34明日は7時だからな
32:47どうすんなよ
32:49上がってるよ
32:50お疲れ
32:51お疲れ
33:05お疲れ
33:06ただいま
33:07これが今度建てる新しいビル
33:11ちょっと面白いもんができそうだぞ
33:13そっちがどうだ
33:15リサイタルの準備はうまくいってるのか
33:17うん
33:18まあね
33:19私は今でも反対なんだけど
33:21母さん
33:23何も無理して独立なんかしなくたって
33:25今まで通り東堂さんにお任せしておきゃ
33:28こんな苦労しなくて済んだのに
33:30苦労だなんて思ってないよ
33:31そんなこと言ったって今度のリサイタルで赤字でも出したらどうするの
33:35その時は私は何とかするさ
33:38あなた
33:40男にはね
33:42一生のうちに一度は自分をかけて勝負をする時があるものなんだ
33:47光はちょうどその時期にかかってるんだ
33:50父さん
33:51思い切ってやってみろ
33:53後の始末は私が何とでもつけてやる
33:56ありがとう
33:58でも大丈夫だよ
34:01たとえ赤字を出しても自分の力で蹴りをつけてみせるから
34:05そうか
34:06お前もいつの間にかたくましくなったもんだな
34:10よしてくれよ
34:12俺だってもう一人前の男だぜ
34:14あははそうか
34:16そうだったな
34:17男同士でいっぱいやるか
34:19いいね
34:20お母さん
34:21お母さん
34:22支度してくれ
34:23母さん
34:24分かりましたよ
34:27分かりましたよ
34:36どう?こちらにいらっしゃることになったんですか
34:39来年は東京の大学へやるつもりでしたし
34:44だったら今のうちから都会の生活に慣れさせておいたがよろしいかと存じまして
34:51そうそれは言えますわね
34:54で高校はどちら?
34:56それがいざとなりますと娘を安心してお預けできるようなところがなかなか
35:05清少女子学園なんかどうかしら
35:08清少女子学園?
35:10私の母校ですわ
35:12理事長さんとは親しい間柄ですし
35:15よろしければ紹介して差し上げますわよ
35:18あの奥様本当にご紹介いただけますでしょうか
35:23光の命を助けていただいたご恩がございますもの
35:28それぐらいお安い御用ですわ
35:31ありがとうございます
35:33ぜひよろしくお願いいたします
35:36いさこちゃん
35:37はいよろしくお願いします
35:39ええ
35:41あのー光さんは今日は?
35:43リサイタルの準備で飛び回っておりますの
35:46そうだわ
35:48よろしかったら当日ご一緒に参りません?
35:51はい
35:52はい
36:02手のひらに転がした
36:07類を飲みやり
36:10苦しむ
36:13ちょっと
36:14ちょっと
36:16もうちょっとだ
36:17ガンガン
36:18行くわ
36:19行くわ
36:20行くわ
36:21じゃあ歌った
36:25手のひらに転がした
36:28ルリ色の居やり行く
36:33苦しみるに押し当てて
36:38まぶたを閉じた
36:41冷たい男なんて
36:46臆病なだけなのさ
36:51気をつけてね
37:01糸がつらないように
37:07千代ちゃん糸取って
37:08はい
37:09何色ですか?
37:11何色ですか?
37:12死ぬなんよ
37:13はい
37:14雪村さん
37:15はい
37:16車子取ってくれる?
37:17はい
37:19ちょっと
37:21はい
37:22気がつかないわね
37:23こうやって一個だけ取ってちょうだ
37:25はい
37:26すいません
37:27どうしても逆らうつもりなのね
37:37面白いわ
37:39やってもらいましょう
37:41オーケーオーケー
37:56オーケーオーケー
38:01それじゃあボーカルインで
38:06それじゃあボーカルインで
38:19手のひらに転がした
38:23ルリ色の居やり
38:31トレミングはまだできてないの?
38:47はい
38:48なるべく急いでね
39:02エサー
39:03間に合うのか?
39:04本当に間に合うのか?
39:06間に合わせてみせるわ
39:08絶対に
39:09なんで
39:10お茶が入りました
39:12ちょうだい
39:13はい
39:31ちょうど
39:34こぎつけたな
39:36ああ
39:38だが本当の勝負はこれからだ
39:41できたわ
39:43これが光月さんのフィナーレを飾る衣装よ
39:47エサー
39:48素晴らしいよ
39:49素晴らしい出来だよ
39:52先生
39:53おめでとうございます
39:54ありがとう
39:56みんな
39:57本当によく頑張ってくれたわ
40:00ありがとう
40:02本当にありがとう
40:06ありがとう
40:09ありがとう
40:10先生
40:12ありがとう
40:15ありがとう
40:17さあみなさん
40:18もう一度衣装のチェックしましょう
40:20ゆきみなさん
40:21これアイロン室へ運んで
40:22はい
40:23それからアイロンのスイッチを入れて
40:25温度が上がったら教えてちょうだい
40:27分かりました
40:28いいね
40:30ご視聴ありがとうございました
40:31ご視聴ありがとうございました
41:01カードガラス叩いてる 雨が笑ってる
41:08ゲイン アゲイン アゲイン
41:14サヨナラ カララ
41:17雪村さん 雪村さん
41:19はい
41:21はい
41:23何でしょうか
41:25何よこの記事の置き方は
41:27言った通りちゃんとやってくれなくちゃ困るじゃないの
41:29すいません
41:30すいませんじゃないわ 全部やり直して
41:32はい
41:33はい
41:34はい
41:35はい
41:36はい
41:37はい
41:38はい
41:39はい
41:40はい
41:41はい
41:42はい
41:43はい
41:44はい
41:45はい
41:46はい
41:47はい
41:49はい
41:50ご視聴ありがとうございました
42:20ご視聴ありがとうございました
42:50悪魔の手が運命の時を待つ光月光に
42:58そして雪村千代の上に
43:03残酷な運命の鉄椎を下そうとしていた