- 4 か月前
カテゴリ
🎥
ショートトランスクリプション
00:00ご視聴ありがとうございました
00:30お父さん、おはようございます
00:38私、あつま音楽大学ピアノ科特大生の編入試験
00:43どんなことをしても突破して
00:46将来必ず天才ピアニスト、あつまゆきひこって言われたお父さんのようになります
00:52天国から応援してください
00:54お母さん、このあつま家の人たちは
01:00誰も私をあつまゆきひこの娘、学長の孫だと認めてくれません
01:05偽物だって決めつけてお手伝いとして使うだけ
01:10だけど、あたし絶対に負けない
01:13いつかきっと本物だって言わせてみせます
01:17お母さん、天国で見守っててね
01:22さあ、やるぞ
01:42お母さん、お母さん、お母さん
01:47お母さん、俺が私はありがとう
01:49お母さん、いろんなものと認めてくれます
01:50スタジア、女の子ラ property
02:03神のピアノじゃなくて本物のピアノ
02:19弾きたい
02:21思いっきり弾いてみたい
02:33ご視聴ありがとうございました
03:03やのみ触らないでピアノから離れてよ
03:21君と
03:25パパママこの子ったら勝手に打ちのピアノを弾いたのよ
03:28こんなに早くどういうこと
03:30ボンドはもしれないで弾くとは
03:32とんない仲間だ
03:33やっぱりあんただったのね
03:36すいません
03:37私本物のピアノ見たら伝わりたくなって
03:41つい
03:42呆れた娘だ
03:44君は19年前に亡くなった
03:47このアズマ家の長男雪草の娘だと言ってるが
03:50何の証拠もない
03:52真っから偽物だよ
03:54いいえ
03:55私は本物です
03:57偽物なんかじゃありません
03:59いや偽物だ
04:00このアズマ家にはね
04:02赤の他人に弾かせるピアノなんか一段もないんだ
04:05うちの人たちはみんなこれを弾いてピアニストになったのよ
04:09その大事なピアノに勝手に触るなんて
04:12ひどいわ
04:13この家の財産は
04:15みんなアズマ家の人間のもの
04:17他人が勝手に使うなんて
04:19絶対許さない
04:20パパ
04:22ママ
04:23ユキちゃんはピアノ科の特大生試験を受けるんだよ
04:26うちにはピアノが3台あんのに
04:28紙のピアノでしか練習できないなんて
04:31かわいそうだよ
04:32うざい
04:32お前は止まってろ
04:34あなた
04:35少しぐらい練習したって
04:36試験に合格するなんて無理だ
04:38試験官はピアノ科の教授の私と
04:41このケイさんだ
04:42二人がダメだって言うんだから
04:45絶対に合格はできないね
04:46あんたは紙のピアノで十分
04:49本物のピアノなんて
04:51いらないわ
04:52あなた
04:53二度とアズマ家のピアノに触らないで
04:56わかった?
04:58わかりました
04:59二度とピアノに触りません
05:02でも特大生試験には
05:06きっと合格してみせない
05:07私
05:09どうしてもピアニストになって
05:11アズマユキと名乗りたいんです
05:14ピアノが欲しい
05:22ピアノが弾きたい
05:24弾きたい
05:26弾きたい
05:27あなたは
05:32そんなにピアノが弾きたいか
05:35もっともっとピアノを弾き込まないと
05:41特大生の試験に合格できないんです
05:43そうか
05:45お母さん
05:48死ぬ前に私に言いました
05:50困ったら
05:51あなたに相談しろって
05:53私
05:55どうしたらいいんです
05:56お手伝いさ
05:58お手伝いさ
05:59お父様がお出かけを
06:01どこにいるのに早くお見送りしなさい
06:03はい
06:04すぐ行きます
06:05おはよう
06:22おはよう
06:23おはよう
06:24おはよう
06:25おはよう
06:26立家室だろ
06:27このバイク
06:28わー
06:29あなた達だったの
06:30ひえー
06:31これが東音楽大学の学長のお屋敷か
06:35やっぱ大したもんだ
06:37すっげーな
06:38ほんま
06:39こっついお屋敷やでー
06:41ねえ
06:42特大生試験のために
06:44大津先生のピアノのレッスン
06:46今日から始まるでしょ
06:47一人でも遅れちゃいけない
06:48みんなそろって
06:49伊勢よくくりこもってことになったんだ
06:51うん
06:52それであんたを迎えに来たんだ
06:53そう
06:54ありがとう
06:55すぐ支度してくる
06:56お
07:01おはよう
07:02おはようございます
07:03おはようございます
07:05おはようございます
07:09おはようございます
07:14おはようございます
07:15おはよう
07:21おはようございます
07:31結城よる気分最高
07:33なかなかなもんでしょ
07:35ああ
07:38おはよう
07:39おはようと思います
07:40おはようございます
07:41応子先生
07:42特大生試験のためのピアノレッスン
07:44よろしくお願いします
07:45よろしくお願いします
07:47よし
07:48悲鳴をあげるな たっぷりしごくぞ
07:52はい!
07:53大津くん 君は暴走族を特待生としてこの音楽大学に入れる気か
07:59暴走族? この子たちが?
08:02バイクに乗ってるだけで暴走族だなんて 遅れすぎだよおじさまは
08:06あたたちがバイクに乗るのはさ 電車賃と時間を少しでも節約するためなんだよ
08:11そうや うちらはお金持ちのお嬢さんなんかと違って 貧乏やもんな
08:16とにかくオートマイを学校に乗りつけるなんて 柄が悪すぎる
08:20そうよ
08:21こんな連中を伝統と格式のある 東音楽大学に入れるわけにいかない
08:26上品でおとなしい羊の群れの中に 乱暴な狼を放り込むようなもんだ
08:31特待生編入試験なんて言うともいい
08:34その通り わたし大学の経営を預かる理事長として言うけど
08:39こんなガサツで品のない連中に 授業料ただでピアノを教えて
08:43ただで学生料の生活をさせるなんて 大学のお金の無駄遣い
08:47もってのほかよ
08:48いや この子たちのように素質や才能がありながら
08:52家が貧しいために大学へ行けない そういう連中に音楽を学ぶチャンスを与え
08:58本物の音楽家を育てる それが本当の音楽大学ってもんでしょ
09:03オートバイで通学 結構じゃないですか
09:07ハメを外すくらい活発で異性の良い方が ピアノも元気があっていい
09:12そう思いますがね
09:14おつか
09:16特待生編入試験のための ピアノのレッスン早く始めろ
09:21ええ やります
09:23君たちの試験館は私がやる 私がつける点は辛くて厳しいぞ
09:32しっかりレッスンを受けろ
09:34はい
09:36よーし 面白くなってきたぞ
09:39せーの
09:40エイエイオー エイエイオー エイエイオー エイエイエイオー
09:47こんな品の悪い人たちと一緒に 勉強するなんてとても我慢できないわ
09:51私たちのお下車で あなたたちを養うことになるんでしょ
09:55だから少しはおとなしくして 私たちを見習ってほしいわね
09:59見習う?
10:00あんたたちお金があるだけで 才能なんか全然ないって話やん
10:04いったい何を見習うのさ
10:06そやそや
10:07うちらが特待生として入学したらやで
10:10ピアノ科の学生の水準が上がって 大学の評判も高まるんやで
10:14見習うのはそっちのほんとちゃうか?
10:17あなたたちに大学の評判を高めてもらう 必要なんかないわ
10:21私たちには才能豊かなプリンセスがいるんだから
10:24ピアノ科主任教授のお嬢さんで
10:26学長のお孫さんの東美津子さん
10:29私たちピアノ科学生のスター
10:31東音楽大学のプリンセスよ
10:33へー こっちだってプリンセスはいるよ
10:39亡くなった東音楽大学学長の長男の娘
10:42学長さんの孫 アズマユキ
10:46あたいたち特待生受験組のプリンセスだよ
10:58私とキエさんが特待生編入試験の試験館をやって
11:02あの野良猫ども一人残らず叩き落としてやるつもりだったのに
11:06学長が試験館になるとはねえ
11:09お父様って本当に大津先生には甘いんだから
11:12大津構造のやつ
11:14うまく学長を丸め込んで
11:16自分の自由になる特待生をどんどん入学させる気だ
11:20そしていずれはこの大学を乗っ取るつもりだろう
11:24つまり学園学校狙ってるのさ
11:26冗談じゃないわ
11:27この大学は私たちアズマ一足のものよ
11:30大津先生なんて他人じゃないの
11:32あんな人に渡せるもんですか
11:34でもお父様が特待生制度に賛成なさったのは
11:37あのユキっていう娘が原因でしょ
11:40もしあの子が試験に合格したら
11:43ああそれこそ大変なことになるねえ
11:46もしも学長がだ
11:49野川ユキって娘には才能がある
11:52やっぱりわしの長男ユキヒコの娘かもしれない
11:56なんて言い出したらことだ
11:59学長の財産の3分の1はあの娘に持っていかれるねえ
12:03グツグツしてられないわ
12:06特待生の試験が始まる前に
12:08あの娘を偽物だと決めつけて
12:10アズマ家から放り出さないと
12:20やあ、あんたか
12:22まあまあそう喚きなさんな
12:25こっちお尻に火がついてきたんですからね
12:27あの娘が偽物だという証拠
12:29早く掴んでよ
12:31私鬼刑事のあんたの腕を見込んで
12:33私立探偵の10倍
12:3410倍もお礼を出したんですからね
12:36あの小娘の
12:38化けの顔を引っ張らす証拠の一つや二つ
12:41とっくに手に入れてるよ
12:43任しとけって
12:45また調子のいいこと言って
12:47頼んだわよ
12:48あの野川ユキって子本当に我慢できないわ
12:54ママ聞いてよ
12:56あの子ったら自分こそ
12:57東音楽大学のプリンセスだって
12:59どういうこと?
13:01プリンセスはあなたしかいないのに
13:04いいわ
13:06どっちが本当のプリンセスか
13:08はっきり見せつけてやるか
13:10ここ?
13:12ここの動きが難しいんだよ
13:15うーん
13:17完全にやらんたかんな
13:20ここに
13:22今度の特大生編入試験の課題曲
13:25モーツァルトのトルコ行進曲ですって
13:27私小学校2,3年の頃ならってちょっと忘れたけど
13:32思い出しながら弾いてみるわね
13:35いいわね
14:05これがプリンセスのピアノよ
14:22お分かりになって
14:24私より下手な演奏なら特大生の試験みんな楽題ね
14:28行きましょ
14:30あーまいったまいった
14:35完璧だよ
14:36私なんかとてもあんな風に弾けないね
14:38さすが名門のアズマケに生まれた
14:41子供の時からピアノを叩き込まれたサラブレッド
14:44ほんま大したもんやで
14:46あー半端じゃないね
14:48プリンセスって言われるだけのことあるよ
14:50あのくらい弾かないと特大生試験に受からないって本当かもね
14:54みんな黙って
14:56もう何にも言わないで
14:58あの人のピアノは上手で私のピアノは下手
15:02そんなこと分かってるの
15:04分かってる
15:05分かってるんだ
15:07さあレッスン始めるぞ
15:15みんなどうした
15:21野川由紀
15:22特大生編入試験の課題曲
15:25モータルトのトルコ行進曲
15:27お前から弾いてみろ
15:29どうして弾かないんだ
15:31お前が答えないんだら俺が言ってやる
15:36お前はミツコ君のピアノを聴いておじけづいた
15:39自信を失ったんだそうだろ
15:42お前たちもそうか
15:45そうなんだな
15:47情けない連中だ
15:51そんなことでおじけづいたり自信を失う奴は俺からピアノを習う資格はない
15:57とっととこの教室から出て行け
16:01お前の家は煎餅屋だ
16:02帰って煎餅を焼け
16:06また町に戻って突っ張りになれ
16:11さっさと大阪へ帰れ
16:15OLになってお茶組でもしろ
16:18お前も飛んだ偽物だ
16:22偽物?
16:24父親の天才ピアニスト
16:26東雪彦さんの名を継いでピアノ界にデビューしたい
16:29偽物のくせに笑わせるな
16:32私は本物の東雪です
16:35偽物だなんて言ったら先生だって許さないから
16:38うるさい
16:39本物の東雪だったらミツコ君のピアノを聴いただけで自信を失うもんか
16:44お前は偽物だよ
16:48さっさと北海道へ帰れ
16:53お前たちとは今日限りさよならだ
16:56別れるにあたって一曲弾いてやる
17:00よく聞け
17:14お前たちとは
17:16お前たちとは
17:17お前たちとは
17:18お前たちとは
17:19お前たちとは
17:20お前たちとは
17:21お前たちとは
17:22お前たちとは
17:23お前たちとは
17:24どうだ
17:25俺と
17:26みつ子君と
17:27どっちがうまい
17:28それは
17:29男女先生の方が
17:31比べ物にならないや
17:32分かったか
17:36ピアニストってやつは
17:39上には上がいる
17:41みつ子君程度のピアノにビビって自信をなくすようじゃ話にならない
17:46自分より上手いやつをがむしゃらに追いかけて死に物狂いで追いつく
17:52それがお前たち雑草の強さだ
17:54野良猫の根性だ
17:56俺はそんなお前たちをしごいて
17:59みつ子君以上のピアニストに育てるつもりだったが
18:03みんな夢だったな
18:05残念だが
18:07さよならだ
18:08先生
18:10私たちを見捨てないで
18:12私たちをしごいて
18:13みつ子さん以上のピアニストにしてください
18:16お願いします
18:17先生
18:18私たち弱気でした
18:20もう自信なくきません
18:21頑張ります
18:22レッスン始めてください
18:24お願いします
18:26お願いします
18:27お前たち本気か
18:29はい
18:30本気で言ってるのか
18:32はい
18:33そうか
18:35じゃあ野川由紀
18:37元気いっぱいトルコ行進局が弾けるか
18:40弾けます
18:42私どんなことをしても特待生の試験に合格してみせます
18:47そうだ
18:49その息だ
18:54その調子だ
18:58みんな黙って聴いてるな
19:01一緒にリズムをとれ
19:02メロディーを歌え
19:04こちら
19:052
19:07ララララララララララララ
19:08頑張ろう
19:09頑張ろう
19:10特大試験をどんましょう
19:11ララララララララララララララララララララララララララ
19:15ああああああ
19:21水戸くん
19:24君に話があるんだ 先生
19:26私の話であの何か
19:30実は君に頼みがあるんだ 頼み
19:33野川由紀のことだけど
19:37特待生試験が迫ってるのに彼女はピアノの弾き込みが全く足りなくて苦しんでる それで
19:43わずかな時間でもいい アズマ家のピアノが弾けるといいんだが
19:48あらあの子アズマ家のピアノが弾けないって先生に訴えたんですか いや彼女から聞いたんじゃない
19:56とにかくミツコ君 君を心の優しい人と思ってお願いするよ
20:01学長やご両親おばさんに頼んで何とかしてやってくれないか 分かりました
20:08相談してみます ありがとう
20:11頼んだよ
20:18ん
20:19ん
20:21ん
20:23ん
20:24フッターだったたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたわ ちょっと
20:28あああああああ
20:31ん
20:32お兄様大津先生に告げ口したのはお兄様ね つぎ口
20:38私たちが雪って子にアズマ家のピアノを使わせないってそうでしょ まあのそれらしいことはちょっとよくも人に恥かかしてくれたらね
20:47アズマ家の落ちこぼれなら落ちこぼれらしくおとなしくしてくださいよ
20:54あああああああ
21:01あんた
21:03サロンのグランドピアノを弾いてもいいわよ 本当ですか
21:07その代わりお手伝いの仕事が全部済んだ後夜の12時から1時間の間ね
21:14でもそんなに夜遅く引いたら皆さんにご迷惑じゃんいいのよ あの日は防音してあるから
21:22ドアさえきちんと閉めたら何にも聞こえないの わかりましたありがとうございます
21:52ん
21:54ああああああああ
21:57もう12時だ 杉田名シンデレラは魔法が解けてカボチャやネズミと一緒に逃げ出す時間だ
22:04ん 出て行ってください
22:07私1時間しかこのピアノを弾けないんです 特待生試験に合格するために前は練習しないと
22:15お前 自分の戸籍等本を持っていたらそいつを俺に見せろ
22:20お前はこの屋敷の財産を狙って乗り込んできた偽物 詐欺の容疑者だ
22:34札にショッピーたら何日も2箱に放り込んで調べ上げるところだ
22:391時間や2時間が何だ さあ来い
22:44ん
22:47ん
22:48おぜひ等本はどうだ
22:51ん
22:53これが私のご席等分
22:56ん
22:58これからお前を取り調べる 正直に答えろ
23:02ん
23:03話して
23:04ピアノ
23:05ピアノを弾く時間は10日から午前1時まで たったの1時間しかないんです
23:10うるせぇ
23:12野川由紀 お前は何歳
23:15何歳だ
23:1818歳です
23:19税年月日は何年何月何日に生まれた
23:23さえろ
23:25昭和
23:2741年
23:284月2日
23:29生まれた場所は
23:30どこで生まれたんだ
23:32ここで生まれたんだ
23:34ん
23:36ん
23:37ん
23:39ん
23:44ん
23:46午前1時を過ぎたか
23:52今夜はこれで引き上げてやるが
23:55取り調べはまだまだ終わったわけじゃねえ
23:58明日も明後日も夜中の12時から尋問する
24:02覚えとけよ
24:04過ぎたねえシンデレラ
24:16お父さん
24:20お母さん
24:23ピアノの練習が十分にできない
24:25このままじゃきっと試験に落ちてしまうわ
24:29お父さん
24:31どうしたらいい
24:33お母さん
24:35雪を助けて
24:36私
24:41わからない
24:42どうしたらいいか
24:45わからない
24:47どうしようもないの
24:49お父さん
24:51お母さん
24:53俺についてこい
25:09どうしてこい
25:39ピアノだ
25:51夜中の1時から明け方5時まで
25:54毎晩ここに来てピアノを弾け
25:57担任人には話がつけてある
26:00ドアの鍵だ
26:02あなたはどうしてこんな
26:06黙ってピアノを弾け
26:11俺のことは誰にも言うな
26:16佐々木
26:36あの人は
26:41あの人は
26:57ピアノの曲には心がある
27:23作曲家の魂がこもっている
27:25モータルトがこのトルコ行進曲で何を描こうとしたか
27:30そいつを考えるんだ
27:32曲を聴いているとどんな情景を思い浮かべる
27:40行ってみろ
27:41はい
27:41トルコの街を兵隊が行進しています
27:44どんな兵隊だ
27:46かわいいおもちゃの兵隊で
27:48ぴたぴかなブープコンで楽しそうに行進してます
27:51おもちゃの兵隊か
27:53騎馬兵もいるぞ
27:55もう一番を高く上げて戦った兵隊は大威張りだ
27:59ホテキタイム君
28:12すごい重くなった
28:15めっきりミスがなくなったぞ
28:18毎日相当ピアノを弾き込んでるな
28:20はい
28:22ユキって娘
28:39いったいいつどこでピアノ練習してんのかしら
28:41あの子のピアノには何かあるわ
28:43でもまだまだミスタッチだらけよ
28:46あの程度じゃあ明後日の試験に合格できるはずないわ
28:49甘えなケイさん
28:50実の娘のくせにまだ学長の性格は分かってない
28:57学長は静かなものより激しいものの方が好きだ
29:02上品で洗練されたものより野生的で生き生きしてるものの方が好きだ
29:07ユキって娘があの程度を聞けたら学長はきっと合格させるだろ
29:13そうなってから私とケイさんがいくら反対してもダメだ
29:16鶴の一声だからな
29:18じゃあどうやったらあの娘を落とせるの?
29:20お兄様
29:21当日試験の審査に学長が出なきゃいい
29:25学長さえいなければ私とケイさんの自由になる
29:30受験生全員を落第させて
29:33あのバカバカしい特待生制度を叩き潰してやるんだが
29:37お父さん
29:46お母さん
29:48特待生試験いよいよ今日よ
29:51ユキお父さんとお母さんのために精一杯頑張ってきっと合格してみせます
29:59二人とも天国から応援してね
30:03はい
30:08お父様
30:12今主治医の神崎先生から急に電話があって
30:15この間の検査の結果がとっても悪いので
30:18朝のうちに病院に来て精密検査を受けてくださいって
30:21精密検査だと
30:23私たちがお連れしますからしたくなさって
30:26今日は特待生の編入試験がある
30:28私は試験官だ
30:30病院には絶対に行かんぞ
30:33バカなこと言わないで
30:35特待生の試験とご自分の命とどっちが大事なんです
30:38お父様はこの東家と東音楽大学の大黒柱なんですよ
30:43もしものことがあったら私たち
30:46学長
30:46今日の特待生試験は私とケイさんに任せてください
30:51試験官として公明政大に裁定いたします
30:54どうかご安心
30:55あの
31:04こんなに早くどちらへ
31:06よりによって今日おじいさんが病院に入院しちゃうなんて
31:13ゆきちゃんもついてないね
31:15いくら君が課題局うまくいいたって
31:19パパとママは試験官だからね
31:22夢も希望もないよ
31:24パーだよ
31:26なにされてるんだ
31:34先生
31:35学長が今日の試験に出られないんです
31:38なんだって
31:39どういうことだ
31:42今朝急に病院に入院されたんです
31:45入院
31:46誰が試験官だろうと関係ないね
31:49自分の力いっぱいピアノが弾けりゃいいんだよ
31:52そうややるっけないで
31:53やろうぜ
31:54いまぜ
31:56みんなよく聞け
31:58試験官が学長じゃなかったら
32:01お前たちは一人残らず叩き落とされる
32:03いいか
32:04俺が戻るまで
32:06誰が何と言おうと試験場に入るな
32:08分かったな
32:10学長
32:31なんだおつか
32:33学長が入院されたんで
32:35本日の独体制編入試験を延期してきました
32:38延期?
32:39学長が試験官として出席されないなら
32:42試験をやっても仕方がないんです
32:44どうしてだ
32:45東久幸
32:47木江の両先生は
32:49独体制制度に反対ですからね
32:51受験生たちを片っ端から脅すでしょ
32:54試験をやっても無駄ですよ
32:57そんなバカな
32:59僕は残念です
33:00残念でたまらない
33:02一番残念なのは野川由紀でしょ
33:07野川由紀?
33:11あの子は
33:12今日の試験に自分の人生を
33:14いや
33:15命を懸けてた
33:17それはそうでしょ
33:18独体制になってピアノの腕を磨く
33:22将来は一流ピアニスト
33:25東由紀になって
33:26亡くなったお父さん
33:28お母さんの夢を叶える
33:30これがあの娘の一生の願いですからね
33:34学長
33:35学長だって
33:37野川由紀をピアニストに育てるチャンスを失って
33:40きっと後悔しますよ
33:42あの子には
33:44あなたの血が流れているかもしれないんだから
33:47大塚
33:49車を呼べ
33:50大学へ行こう
33:52ペコでもここ動きません
33:54絶対動きません
33:55君たち
33:57試験場に入れと言ってんのがわからんのか
33:59大津先生が来るまで入りません
34:01絶対入りません
34:02何も言われても入りません
34:03大津先生試験を受けない受験生たちは
34:05みんな不合格にする
34:07何?
34:08何?
34:09何?
34:10何?
34:11何?
34:12何?
34:13大津先生
34:14ごめんなさい
34:15先生
34:16先生
34:17大津先生
34:18学長を連れしたぞ
34:19試験を始める
34:20はい
34:21ああ
34:22ああ
34:24ああ
34:25ああ
34:26ああ
34:27ああ
34:28ああ
34:29ああ
34:29ああ
34:31ああ
34:32ああ
34:33ああ
34:35ああ
34:40ああ
34:40ああ
34:41ああ
34:4412番
34:46ローラーゆき
34:47はい
34:48休憩
34:48落ち着いて
34:49頑張ってね 大丈夫だよ
34:50学長さん 私のピアノ聴いてください
35:06私が本当に東幸彦の娘か それとも偽物か
35:12ああじっくり聴いてやる 聴きなさい
35:17はい
35:47この娘 幸彦の血を引い取るか教えんだ
36:10これから特待生編入試験の 合格者を発表する
36:17これから特待生編入試験の 合格者を発表する
36:32おめでとう
36:35おめでとう
36:39おめでとう
36:46おめでとう
36:54おめでとう
36:56おめでとう
36:57ゆき
36:58ありがとう
36:59やった
37:00おめでとう
37:02先生
37:03ありがとうございました
37:05私
37:06私
37:07私
37:08喜んでる場合じゃねぇぞ
37:09残念ながらお前は 東幸彦の娘じゃねえ
37:25偽物だよ
37:26よ 冒頭その証拠を掴んだ
37:44じゃあ始めるか お前小学校で習ったろ人間の子供は母親が妊娠してから何か月生まれるんだ
37:52どうしてそんなこといいから黙って答えろ何ヶ月だ 10ヶ月
37:5910ヶ月で14ヶ月も経って生まれることはあるか いいえじゃあやっぱりお前は偽物だ
38:07偽物 どうして
38:12こっちの戸籍当本にはお前が父親と言い張るこのうちの長男 東雪彦氏の死亡年月日は書いてある
38:21昭和40年2月2日だ
38:25俺はお前の戸籍当本だ お前が生まれたのは昭和41年4月2日
38:31引き算してみろ
38:3514ヶ月 そうだ
38:3814ヶ月間違いない 東雪彦さんが死んでからお前は14ヶ月たって生まれたんだ
38:46ははは 14ヶ月前に死んだ東雪彦さんはお前の父親じゃないお前の本当の父親は他にいるんだ
38:54そうだろう
39:00お前は誰の娘なんだ
39:02お母さん なぜ どうしてなの
39:13お父さんが死んでから どうして14ヶ月も経って私が生まれたの
39:20でも 私はやっぱり
39:23東雪彦 お父さんの子供でしょ
39:27下手な姉妹はよせ
39:30お前の母親は他の男と関係してお前を産んだくせに
39:35東雪の財産を狙って
39:38お前を雪彦さんの子供にしたであれだ
39:41お前もそれを承知でこの屋敷に乗り込んできたんだろうが
39:44怖いわ
39:46お父様 これではっきり偽物だって分かったわけね
39:50すぐ追い出しましょう
39:51お父様の財産を狙おうと
39:53母親がこの子に知恵をつけたのよ
39:56あんたのお母さん
39:59そら恐ろしい詐欺しめ
40:01黙らお前
40:04私のお母さんそんな汚い人じゃね
40:07お母さんの悪口言ったら
40:09みんなぶったばってやる
40:11ぶったばってやる
40:13ぶったばってやる
40:15ぶったばってやる
40:21しっかりしろ
40:23しっかりするんだ
40:25お前は一体誰の子だ
40:27答えろ
40:30東雪彦
40:32もう一度言ってみろ
40:34誰の子だ
40:36東雪彦の娘
40:41もう一度
40:42誰の子だ
40:46誰の子だ
40:49東雪彦の娘
40:52東雪彦の娘です
40:56そうか
40:57東雪彦の娘か
40:59学長
41:01僕はこの娘の言うことを信じます
41:04人を騙すような人間には思えない
41:08学長はどうです
41:10わしには分からん
41:13何かの事情で出生届が3ヶ月や4ヶ月遅れることはよくあります
41:18こんな戸籍等を二つ並べただけでこの娘を偽物と決めつけるのは随分難坊な話だ
41:26刑事さん
41:29この娘が東雪彦さんの子供じゃないって言うなら
41:33もっとはっきりした証拠を持ってきたらどうです
41:36ああもっとすごい証拠を見してやるよ
41:40こんな戸籍はほんの女の口だ
41:43この次こそアップ言わしてやる
41:45覚悟しそうけよ
41:47この薄ぎ種シンデレラ
41:49先生
41:53私が特大生の試験に受かったのは
41:56私の体に
41:57東雪彦の血が流れているからでしょ
42:00そうなんでしょ
42:01ああそうだ
42:03そう思うしかない
42:05そう思わなきゃ私
42:07生きていけない
42:08そうだしょ先生
42:10そう思わなきゃ
42:12そう思わなきゃ
42:21そう思わなきゃ
42:25という名前は
42:26そう思わなきゃ
42:28薄い
42:30その準備が
42:34用意した
42:36そう思わなきゃ
42:37あなたに会いたかったんです
42:46ここへ来ればきっとあなたに会えると思って
42:50お母さん死ぬ前に私に言ったわ
42:55困ったことがあったらあなたを頼れ
42:59何でもあなたに相談しろって
43:01あなた私のことなら何でも知ってるんでしょ
43:07戸籍の上ではお父さんが死んで
43:1214ヶ月も経ってから私が生まれてるけど
43:15それはお母さんが出生届を出すの忘れたからなんでしょ
43:20そうなんでしょ
43:22お願いだから教えてください
43:26過去は探るな
43:29何が何でも前へ進むんだ
43:32必ず
43:34あずまゆきになれ
43:36学長の孫になろう
43:38分かったか
43:41戸籍なんかどうだっていい
43:47私にはピアノがある
43:49ピアノで勝負して
43:51私はあずまゆきひこの娘
43:54あずまゆきだって証明してやるから
43:56どうだって証明してやるから
44:02そうだよ
44:09ご視聴ありがとうございました