00:00我就是死神
00:30ヤバい
00:31ヤバいヤバい
00:32おはよう
00:33おはようございます
00:34本当にいる
00:35朝食適当に食べてもらってもいいですか?
00:39パンとか冷蔵庫にあるもの好きに食べてもらって構いま…
00:42分かった
00:43パンとか冷蔵庫にあるもの好きに食べてもらって構いませんから
00:46分かった
00:47お父さん行ってきます
00:49ナイキ
00:50行ってらっしゃい
00:51行ってきます
00:52美味しい
00:53人生は有限だ
00:55それを忘れるな
00:56私は…
00:58幸せの味を知らない
00:59出てるね
01:01もわもわ
01:02出てません
01:03お祓いしてあげようか
01:05私のお祓い結構評判いいんだよ
01:07どこでの評判ですか?
01:09あ、そうだ
01:10後で伊勢さんから呼び出しあるかもしれないけど
01:13私は了承したから
01:15あとは餅月さん次第ですから
01:18例えば
01:19俺が死ぬ日って見えるんですか?
01:20四季が近くならないと見ることはできない
01:23もちろん姉ちゃんも大丈夫ですよね
01:25ナユキは
01:2712月25日に死ぬ
01:29そいつは本当に死神なの?
01:31人の死を一回当てたぐらいじゃ
01:33偶然ってこともあるだろ
01:35本人は死神じゃないって言ってる
01:37死神みたいな存在だけど
01:39本来名前も実態もないんだって
01:41で?
01:42どうなんだよ
01:43死神を殺す方法
01:45カルト関係詳しいんだろ?
01:48早くなんとかしないとこのままだと姉ちゃんが…
01:50ないね
01:51なんで?
01:52だって死神だよ
01:54死神は死という概念そのものだ
01:56それをどうやって殺すんだよ
01:58これよ
01:59死神の死は唯一
02:01死神自身が死を否定した場合のみ訪れると言われている
02:05人間がどうこうできるもんねじゃないよ
02:08しっかりしろよ
02:10全部そいつが本当の死神だったらって話だろ?
02:13俺だったら信じないね
02:14人間の体をした死神…
02:16でもそいつ…
02:17俺だったら信じないね
02:18人間の体をした死神とか…
02:21でもそいつ妙に堂々としててさ
02:24冗談で言ってるようには思えないんだよね
02:26そうだ
02:27俺録音したんだお前に聞かせようと思って
02:30え?
02:31なにこれこれ電波障害
02:33とにかく一回会ってみて
02:35やー
02:36頼む
02:37やだよ
02:38俺一人じゃこんなん抱えきれないよ
02:40どうかされましたか?
02:42客たちが皆楽しそうにくつろいでいる
02:45料理は美味しく
02:47接客も行き届いた店なんだろう
02:50ありがとうございます
02:52よかったら中に入って確かめてみませんか?
02:55今日はやめておこう
02:57腹は減ってないし
02:58この地ではお金がないと何もできない
03:02では社長ごゆっくり
03:04パフェバー
03:05うちの人
03:06パフェバーどうだ?
03:07うちの人気メニューだ
03:10いただこう
03:12パフェを一つと私にはホット
03:14かしこまりました
03:16少々お待ちください
03:17この店にはグラタンがないんだな
03:19ああ
03:20なぜだ?
03:21そんなにグラタンが好きか?
03:23好きだ
03:24どうして?
03:25幸せの味だから
03:26幸せの味か
03:28興味深い意見だ
03:30私が納得いくものができないからだよ
03:35私が認めるグラタンを作れた唯一の男は
03:3810年前にこの世を去ってしまった
03:41なるほど
03:42命に限りがあるというのは不便なものだな
03:45ところで君の仕事は?
03:47アメリカで企業コンサルタントをしている
03:50休暇で日本に?
03:52そんなとこだ
03:54君の意見をもっと聞いてみたいな
03:56お待たせいたしました
03:58おいしい
03:59開発チームのメンバーを考えてみました
04:01餅月さんには今回
04:03予算管理をお願いしようと思っています
04:05お前の好きにやりなさい
04:07わかりました
04:08それで…
04:09あの…
04:10その人は…
04:11誰ですか?
04:12ああ…
04:13私は片岡咲也
04:15今日付けで社長の相談役となった
04:17相談役?
04:19珍しいですね
04:20父さんが誰かに相談なんて
04:22迷いを見せないのは優れた経営者の証だが
04:25だからといって迷いがないというわけではない
04:28そもそも迷いのない人間など存在しない
04:31まあ…
04:32そういうことだ
04:33社内を見学してくる
04:35いって…いってらっしゃい
04:36ねえキー
04:37え?
04:38なんで?
04:39今日からこの会社で社長の相談役として働くことになった
04:44伊勢社長の?
04:46今日からこの会社で社長の相談役として働くことになった
04:51伊勢社長の?
04:53って…私に何か?
04:56何もない
04:57ただ見学しているだけだ
04:59料理している時よりつまらなそうだな
05:02仕事だから…
05:05仕事とはつまらないものなのか
05:08そうじゃないけど…
05:10今日の夕飯は何だ?
05:11まだ決めてません
05:12何でもいい
05:13君のご飯は何でもおいしい
05:15なゆき…
05:17あれ…ここにいたんですか?
05:19あの…
05:20片岡さん…
05:21私の父のお店の…お客さん…
05:24ああ…
05:25そうだったの?
05:26はい
05:27じゃあななゆき…
05:28今日の夕飯も楽しみにしてるぞ
05:30夕飯…
05:32私が特別メニューの開発チームに…
05:35メニュー全体の…
05:37予算管理を担当して欲しいと思ってる
05:39なゆきがチームに参加してくれれば…
05:41すごく心強い…
05:42興味ないかな?
05:44興味はあります
05:46でもこれから年末小生で忙しい時期だし…
05:49私にできるか…
05:51その辺を配慮してもらえるよう…
05:52寺岡さんにもお願いしてやる…
05:54それでも…
05:55経理部と兼務になるから…
05:57今よりは忙しくなるとは思うけど…
05:59入社の時…
06:00リクの面倒を見るために…
06:02あえて定時で帰れる経理部を希望したことは知ってる…
06:05でも…
06:06リクももう大学生だろ…
06:08そろそろ自分自身のことを考えてみてもいいんじゃないかな…
06:11自分自身のこと…
06:13メニュー開発に携わることは…
06:15なゆきにとっても視野が広がるいい機会になるかなって思うんだ…
06:19俺にとっても今回は…
06:21父さんに認めてもらえるチャンスだし…
06:23できれば万全の体制で挑みたい…
06:26興味があるなら…
06:27考えてみてくれないかな…
06:28伊勢さん、ちょっといいですか?
06:30うん、よろしくね…
06:32ちょっと確認してもらいたいものがありますね…
06:34私自身のことか…
06:36何でも言うけどさ…
06:38死神はあくまでも吸血鬼でもないから…
06:41こんなことやっても無駄だと思うよ…
06:43とにかく思いついたこと全部やってみなきゃ…
06:46ただいま…
06:47さくやさん…お帰りなさい…
06:49ダメか…
06:50当然だろ…
06:51この人は…亀山…
06:53ちょっと歳いってるけど…
06:54あの…俺の美大の同級生です…
06:56どうも…亀山でーす…
06:58じゃあ…俺帰るわ…
07:00え?もう?
07:01じゃあな…
07:02お邪魔しました…
07:03ただいま…
07:04お帰り…
07:05なにこれ…
07:06ちょっと課題のアレでさ…
07:08あれって何…
07:09お、ニンニク!
07:10ちょうど良かった…買い忘れてたんだよね…
07:13ラッキー…
07:15いい匂いだよね、ニンニクって…
07:17いい匂い…
07:19いい匂いだ…
07:20なんだろ、この敗北感…
07:22いただきます…
07:23いただきます…
07:24いただ…
07:25いただきます…
07:26おいしい…
07:27よかった…
07:28そうださくやさん…
07:29私の家に椅子をおろしてるってこと…
07:31会社の人には絶対言わないでね…
07:33伊勢社長にも…
07:34なぜだ?
07:35伊勢さんは…
07:37父の親友で…
07:38未成…
07:39父が死んでからも…
07:40未成年だった私たちの貢献人になってくれた人なんだ…
07:43父が死んでからも…
07:45ずーっと…
07:46この家でリクと二人生活してこれたのは…
07:48全部伊勢さんのおかげ…
07:50だから余計な心配かけたくない…
07:52分かった…
07:53あいつは本物だ…
07:55本物…
07:56唐揚げおかわりあるよ…
07:58本当か…
07:59珍しいなぁ…
08:01リクが残すなんて…
08:03手伝おう…
08:04ありがとう…
08:05大丈夫?
08:06何してんの?
08:07痛い…
08:09そりゃ痛いよ…こんな深く切ったら…
08:13痛い…
08:14なんで笑うの…
08:15メニュー開発の仕事は受けたのか…
08:17社長の部屋でリストを見た…
08:19正直まだ迷ってる…
08:22自分が何をしたいのか…
08:25どうしたいのか分かんなくて…
08:27ずっとリクを一人前にしなきゃって…
08:30そればっかり考えてたから…
08:32気がついたら自分の中が空っぽになってたみたい…
08:36空っぽな人間などいない…
08:38人間はいつも何かを考えている…
08:40結論が出ないのは…
08:41ただ迷っているだけだ…
08:43簡単なことだ…
08:44今やりたいと思ったことをやればいい…
08:47つまらないと思うことに時間を使うのは無意味だ…
08:50私その考え方好きじゃない…
08:53私の母ね…
08:56自分の好きなように行きたいって言って…
08:59ある日突然父と離婚して…
09:02家を出て行ったの…
09:04私が10歳で…
09:07リクはまだ4歳だった…
09:09別にもう何とも思ってないけどね…
09:11ただ私は…
09:13他人を不幸にしてまで…
09:15自分の好きなことをやりたいとは思わない…
09:18君がその仕事を受けると…
09:20誰かを不幸にするのか?
09:22そうじゃないけど…
09:23だったら迷う必要はない…
09:25君の母親は…
09:27あまりいい人間とは言えないのかもしれないが…
09:30やりたいことをやる…
09:32あの…
09:33カズマさん…
09:34昨日いただいたお話なの…
09:36やりたいことをやる…
09:38それ自体は悪ではない…
09:40あの…
09:42カズマさん…
09:43昨日いただいたお話なんですけど…
09:46考えてくれた?
09:47はい!
09:48私で良ければ参加させてください…
09:50本当に?
09:51良かった…
09:52正直断られるんじゃないかと思ってた…
09:54ある人に…
09:55言われて気づいたんです…
09:57リクのこととか色々あって…
10:00いつの間にか自分の好きなことしちゃいけない…
10:02って思ってたかもって…
10:04ある人って…
10:05それは…
10:06あっ…
10:07ごめん…
10:08立ち入ったこと聞いて…
10:09じゃあ…
10:10失礼します…
10:11また日光浴?
10:12風が気持ちいい…
10:14風?
10:15ほんとだ…
10:16気持ちいい…
10:17昨日はありがとう…
10:18メニュー開発の仕事を受けることにした…
10:21なぜ私に礼…
10:22え?覚えてないの?
10:24なーんだ…
10:26さくやさんがやりたいことやれって言ってくれたから決心できたのに…
10:32私の言葉で決心…
10:34そうだけど…
10:36そうか…
10:37私の言葉で…
10:38ねえき…
10:39ありがとう…
10:40なにそれ…
10:41変な人…
10:42片岡咲也という人物について…
10:45調べてほしい…
10:47姉ちゃんの運命変えてみせる…
10:49大丈夫です…
10:50いつごろ…
10:51大丈夫です…
10:52いつごろ日本…
10:53つい最近…
10:54ナイキ…
10:55奇想しよう…
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