20230404【20周年企画 最終章 中国大変貌!巨龍はどこへ・・・】ガイアの夜明け
  • 昨年
ガイアの夜明け
2023年3月24日 放送 第1057回
ガイア20周年企画 第12弾
【20周年企画 最終章 中国大変貌!巨龍はどこへ・・・】

20周年企画の最終章は、番組が放送当初から追いかけ続けてきた中国を特集する。進出する日本企業の奮闘や、中国経済の成長ぶりと抱える矛盾、経済格差の現状を取材。かつて安価で豊富な労働力を誇った"世界の⼯場"中国は、今や人口14億人を抱える巨大な"一大消費地"へと変貌。日本企業は今後、中国とどう向き合っていくのか、最前線を取材した。

今こそ出店攻勢のニトリと「街を作る!」パナソニック
かつて中国で製造し、国内で躍進してきた大手家具チェーンのニトリ。コロナ禍でも中国での新規出店を加速、更なる拡大路線を打ち出している。中国での品揃いは、国内にも負けないレベルで、値段も庶民的。そして今、人気なのは日本で製造した食器類など、かつてとは逆転現象も起きていた。一方、江蘇省ではパナソニックの名が付いた住宅地「雅達・松下社区」が誕生。1170戸のマンションに戸建て住宅や病院も備えた新たな街だ。日本ならではの設計に家電や住宅設備の全てがパナソニック製。ハイテク技術を盛り込みながら、日本で培った技術を使い、中国でも迫り来る高齢化社会に対応している。パナソニックが総力を結集して挑む街の姿を追う。

経済成長を支えた“農民工”はいま
2002年に番組が出会った一人の少女がいた。河南省の貧しい農村で暮らす厳建麗さん(当時18歳)。6人家族の建麗さんは、妹たちの学費を稼ぐため都会の工場へ出稼ぎに出ることを決めた。世界中の生産拠点が集中する中国は、こうした農村から出稼ぎに出た“農民工”によって支えられてきた。ガイアでは10年にわたって建麗さんを取材。就職当初の月収は9,000円だったが、2009年には4万5000円に。結婚し、マンションを購入して豊かになる姿を通して中国の成長を目の当たりにしてきた。そして今、農民工の働き方も大きく変化している。北京市内の料理宅配サービスで配達員として働く男性は、新型コロナの真っ只中に妻と子供を故郷の山西省に残し、出稼ぎにやってきた。収入は朝から晩まで仕事して、ひと月20万円ほど。そのほとんどを家族へ仕送りし、子供の教育費用に充てていた。縮まるどころか、拡大する都市と地方の格差。中国20年の変わらない現状がそこにあった。
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