映画『リンドグレーン』予告編

  • 5 年前
映画『リンドグレーン』予告編
「長くつ下のピッピ」「やかまし村の子どもたち」「ロッタちゃん」シリーズの著者でスウェーデンを代表する児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンの若き日々を描いた伝記映画『リンドグレーン』。

母国スウェーデンのみならず日本を含め世界中で愛され、読み継がれている児童文学作家、アストリッド・リンドグレーン。数々の著作は、全世界100か国以上で翻訳され、世界中の子どもたちに大いなる影響を与え続けてきた。本国スウェーデンでは紙幣になるほどの存在だが、実のところ、リンドグレーンの若き日々を知る人は少ない。

どんな経験や環境が、あれほどの名作の数々を生み出す力と才能を花開かせたのか、リンドグレーンの人生で最も激動といえる若かりし日々を描いたのが本作である。監督・脚本は、長編監督デビュー作『ASOAP』(06)が、ベルリン国際映画祭で銀熊賞、及び最優秀新人作品賞に輝いたペアニレ・フィシャー・クリステンセン。敬愛するリンドグレーンを“私を形作った人”と呼ぶほどのあくなき探求心で描いた。

このたび解禁された予告編は、「ピッピ」のようなおさげ髪のアストリッドが、力いっぱいに叫び、躍っている姿が印象的で、彼女の著作に登場する元気いっぱいなキャラクターたちを彷彿とさせる。しかし、執筆の才能を開花させた矢先、あまりにも過酷な運命が彼女を待ち受けていた…。

田舎町でのびのびと育ったおてんばな少女から、息子のために奮闘するシングルマザーへと見事な変身を演じ切ったのは巨匠ビレ・アウグスト監督の娘で、本作での演技が絶賛された新星アルバ・アウグスト。その他にも、『ヴェラの祈り』(14)のマリア・ボネヴィーや、『未来を生きる君たちへ』(10)などのトリーネ・ディアホム、『テルマ』(18)のヘンリク・ラファエルセンなど、日本でも馴染みのある名俳優たちが顔を揃える。

そして、予告編のラストは“作家リンドグレーン”誕生の予感を残して締めくくられる。なぜ、アストリッドは最も革新的で影響力のある作家になりえたのか…。
2019年12月7日公開