兵庫　警察官ら７０人　起訴猶予に　2015年11月30日

警察官ら７０人 起訴猶予に
2015年11月30日　23時43分
交通違反の捜査報告書を作った際に、不適切な処理をしたとして、虚偽有印公文書作成などの疑いで書類送検された兵庫県警の警察官ら７０人について、神戸地方検察庁は、いずれも起訴猶予にしました。
兵庫県警の葺合警察署などで、交通違反の取り締まりにあたっていた警察官や退職した元警察官あわせて７０人は、去年４月までの４年あまりの間に取り締まりの捜査報告書を作った際、現場に立ち合っていない
警察官に署名させたり、印鑑を使用したりしたとして、１０月、虚偽有印公文書作成などの疑いで書類送検されました。
兵庫県警では、取り締まりの客観性を確保するため、違反者が否認している場合、取り締まりをした警察官とは別の警察官が実況見分をするよう独自の指導を行っていましたが、書類送検された警察官らは、
現場で別の警察官を確保できず、同僚に署名などを依頼していたということです。
これについて、神戸地方検察庁は、「取り締まり自体は適正に実施され、うその記載は認められない。
現場の警察官不足という実情に照らすと、指導は現実的でなかった」などとして、１１月３０日付けで、７０人全員を起訴猶予にしました。
この問題を受けて、兵庫県警は、取り締まりをした警察官も捜査報告書を作れるように指導を見直しています。




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