豊前市女児殺害事件で控訴
2016年10月13日　19時10分
去年１月福岡県豊前市で顔見知りだった小学５年生の女の子を殺害した罪などで４７歳の被告に無期懲役が言い渡された裁判について被告本人と検察の双方が判決の内容を
不服として１３日までに福岡高等裁判所に控訴しました。
福岡県豊前市の土建業、内間利幸被告（４７）は去年１月、豊前市で、顔見知りだった小学５年生の１０歳の女の子を首を絞めて殺害したなどとして殺人と死体遺棄などの罪に
問われ、福岡地方裁判所小倉支部は今月３日、無期懲役の判決を言い渡しました。
裁判で▽検察は死刑を求刑し、▽弁護士は無期懲役よりも軽い刑にするよう求めていましたが、判決では、「犯行は極めて悪質で立ち直りは困難と言わざるを得ない」とする一方、
「突出した残虐性があるとまでは言えない」として双方の主張を認めない結果となっていました。
裁判所によりますと内間被告本人は１２日福岡地方検察庁小倉支部は１３日いずれも１審判決の内容を不服として福岡高等裁判所に控訴しました。
控訴について、被害者の両親が代理人の弁護士を通してコメントを出しました。
この中で、「控訴審では、娘の死後の状況だけではなく、娘が生前に受けた苦しみ、痛み、恐怖を改めて考えていただき、被告人に死刑判決が下されることを切に願います」
と極刑を求める心情をつづっています。
また、「もう二度と、被告人から被害を受ける女性や子どもを出してはいけないと思います。また、このような犯罪に対して厳しい社会、再犯を防止する社会となるよう、
私たちも裁判を通じて努力していきたいと思います」と決意を示しています。


石橋美羽

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