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  • 2017/5/13
安保法案決裁5月0日、富山の女性がずさん指摘

2016/11/16 16:27

集団的自衛権の行使容認や自衛隊の活動範囲を広げた安全保障関連法、15日政府は南スーダンに派遣する陸上自衛隊に対し、「駆け付け警護」を加えることを閣議決定しました。

その安保法の成立を前に内閣法制局が、審査し決裁した日を「5月0日」と誤って記載していたことが分かりました。

決裁ありきの審査を印象付けるこのミスを見つけたのは、富山市の女性でした。

毎日新聞 トップ記事

「安保法案決裁 5月0日 ずさん記載」

ことし9月26日、毎日新聞が大きく報じた記事。

この事実を新聞社に情報提供したのは、富山市の女性でした。

小林「5月0日を最初に見た時はどう思われました?」

吉田さん「これは何だと担当者に聞きましたよ。そしたらこういうことですっと」

小林「どういうことなんですか?」

KNBラジオで語った富山市の吉田憲子さんです。

吉田さんは、障害者支援に関わる中で国の財政に関心を持ち、2001年ごろから個人で調査活動を行っています。

安全関連法案の是非について国民世論が割れる中、吉田さんは去年秋、法案審査の過程を知ろうと内閣法制局に情報公開請求しました。

そして公開された文書が、去年5月14日の閣議決定前に内閣法制局が憲法などと矛盾がないかを審査した内容を記録したもので、受け付け日は空欄、決裁日はなんと「5月0日」となっていたのです。

不審に思った吉田さんの問い合わせに法制局は後に「事務的ミス」と説明したといいます。

吉田さん「事務的ミスってありえない。ありえない、ありえない」

国の行く末を左右する重要な法案にもかかわらず、内閣法制局はきちんと審査せず、成立を前提に上層部の判断だけで急いで事務手続きを進めたのではないかと吉田さんは推測しています。

吉田さん「怒りと言うか、国の機関が壊れていると思っています」「内閣法制局は法律の番人と言われ、ここは譲れない・・・とか、そういうのも崩れてしまってるんですよ」
「この国を一から作り直さないといけない」

国への情報公開請求は、今やライフワーク。

1か月に2、3回は通うため、交通費が安い高速バスを使い、往復14時間かけて上京しています。

そして今、政務活動費の問題にも関心を持ち、行動を起こしています。

吉田さん「使命感だけでない。いろいろ調べてくると面白い。こうなっているのが分かり、どうすればいいか考えていける」「できるだけ関心があるとこは調べて分からなければ
開示請求することをそれぞれの人が自分の分野で、そうすれば行政が変わりますよ」

吉田さんの好奇心と行動力には頭が下がりますね。

その一方で、「内閣の良心」と言われる内閣法制局が重要法案をずさんと言われても仕方のない形で取り扱っていたことは驚くばかりです。

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