パッヘルベル カノン ニ長調

  • 7 年前
ヨハン・パッヘルベルのカノンは、ドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルがバロック時代中頃の1680年付近に作曲したカノン様式の作品である。
「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」(独: Kanon und Gigue in D-Dur für drei Violinen und Basso Continuo)の第1曲。
この曲は、パッヘルベルのカノンの名で広く親しまれており、パッヘルベルの作品のなかで最も有名な、そして一般に知られている唯一の作品である。
しばしば、クラシック音楽の入門曲として取り上げられる。また、ポピュラー音楽において引用されることも多い。
卒業式や結婚式、離任式のBGMとされることもある。
“カノン”とは「かえるのうた」の輪唱のように、ひとつの旋律を
複数のパートで追っかけながら演奏する形式のことです。
「パッヘルベルのカノン」の場合、3つのヴァイオリンパートが
2小節ずつ遅れて同じ旋律を演奏します。
バックでは通奏低音がひとつの進行をずっと繰り返しています。
この和音(コード)進行は現在のJ-POPなどにも多用され
“黄金のコード進行(カノン進行)”などとも言われています。
以前、テレビでカノンのコード進行について触れる番組がありました。
パッヘルベルは“元祖一発屋”だという考察もあり面白かったのですが、せっかくですので、ここで“カノン進行”のヒット曲をいくつか挙げてみます。
ほんとうは星の数ほどありますが、きりがないのでごく一部です。
(番組で登場した曲も含みます。コード進行は C-G-Am-Em-F-C-F-G です。)

J-POPの代表曲

守ってあげたい/ 松任谷由美
YaYa(あの時代を忘れない)/ サザン・オールスターズ
青春の影/ チューリップ
負けないで/ ZARD
夢をあきらめないで/ 岡村孝子
大阪で生まれた女/ BORO
遠くで汽笛を聞きながら/ アリス
想い出がいっぱい/ H2O
Tomorrow/ 岡本真夜
愛は勝つ/ KAN
それが大事/ 大事マン・ブラザーズバンド
恋におちて/ 小林明子

その他・バリエーション
HOWEVER/ GLAY
my graduation/ SPEED
Seasons/ 浜崎あゆみ
終わりなき旅/ Mr.Children
Best Friend/ Kiroro
明日/ 平原綾香
LOVE BRACE/ 華原朋美
Endless Rain/ X Japan
Over and Over/ Every Little Thing

ベース音は総じて C-B-A-G-F と下降させるのが特徴です。

更に…
クラシックではJ.S.バッハがこの進行を基本形として多用しています。

G線上のアリア
アリオソ(ピアノ協奏曲第5番 第2楽章)
羊は安らかに草を食み
ゴールドベルク変奏曲 2.アリア など。

また、チャイコフスキー:交響曲第5番 第2楽章(第2主題)などは一際、印象的です。
洋楽でも60年代頃からカノン進行は多用されています。