福岡 “医療ミスで後遺症”中2提訴 2016年07月04日

  • 7 年前
“医療ミスで後遺症”中2提訴
岡垣町の中学2年生の男子生徒が「手術中のミスが原因で手足のまひなど重い後遺症が出た」として手術を行った病院を運営する独立行政法人に対し、1億4000万円余りの損害賠償を求める訴えを4日、福岡地方裁判所小倉支部に起こしました。
訴えを起こしたのは、特別支援学校に通う岡垣町の中学2年生の男子生徒(13)です。
訴えによりますと、男子生徒は手のしびれなどを治療するため、おととし3月、飯塚市にある「総合せき損センター」で脊椎の手術を受けましたが、その直後から手足のまひや呼吸困難といった重い後遺症が出たということです。
男子生徒には生まれつき下半身にまひがありましたが、「後遺症は手術中のミスで脊椎を損傷した以外に考えられない」として、病院を運営する独立行政法人労働者健康安全機構に対して1億4400万円余りの損害賠償を求めています。
生徒の代理人を務める弁護士は記者会見を開き、「手術後に病院側から謝罪があり、治療費を負担するという話があったにも関わらず、賠償には応じないというのが納得できない」という両親のことばを紹介しました。
男子生徒は手術の前まで一般の小学校に車いすで通っていましたが、現在は病院から特別支援学校に通学し、器具の補助なしでは呼吸も難しい状態だということです。
一方、被告の病院側は「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。
2016年07月04日 18時46分

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