ビキニ事件 核廃絶訴える焼津市民集会 2016年6月30日

  • 8 年前
核廃絶訴える焼津市民集会

62年前に起きたビキニ事件を語り継ぎ、核兵器の廃絶を訴えようと、乗組員が被ばくしたマグロ漁船が所属していた焼津市で市民集会が行われました。
この市民集会は、昭和29年にアメリカの水爆実験で焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員23人が被ばくした「ビキニ事件」を後世に伝えるため、焼津市が毎年開いていて、770人が集まりました。
はじめに、乗船中に被ばくして、その後死亡した乗組員に黙とうをささげたあと、中野弘道市長が「事件を語り継ぎ、核兵器廃絶と平和実現に向けて共に力を尽くしましょう」と挨拶しました。
焼津市では、ビキニ事件について小学校で学ぶ機会も設けていて、大井川東小学校6年生の原川友里さんが「私の力は小さいですが、平和な世界になるように、みんなで力を合わせていきたいです」と作文を朗読しました。
最後に、ビキニ事件を語り継ぎ、核兵器の廃絶に向けて行動するという誓いを改めて確認しました。
集会に参加した60歳の女性は「焼津市民として核廃絶を訴えていかないといけないと思った」と話していました。
兄が第五福竜丸の乗組員だった80歳の男性は「今回で32回目だが、もっと多くの人にメッセージが伝わる集会にしていく必要がある」と話していました。
2016年06月30日 19時14分

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