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  • 10 年前
“災害関連死”で遺族が再申請
東日本大震災のあと、くも膜下出血で亡くなった大船渡市の当時34歳の男性の遺族が、「災害関連死」に認められなかったのは不服だとして、新たに震災と死因との因果関係を認めた医師の意見書を添えて12日、市に再申請しました。
再申請したのは、震災の18日後にくも膜下出血で亡くなった大船渡市の当時34歳の男性の遺族で、代理人の弁護士が、大船渡市役所を訪れ書類を提出しました。
申請書によりますと、男性は津波で半壊した自宅の8畳一間に家族ら7人で寝泊まりする避難生活を余儀なくされ、ガレキ処理による疲労や睡眠不足の中、突然、倒れて亡くなったということです。
男性の遺族は、3年前の平成25年3月に、「災害関連死」の申請を行いましたが、認められず、今回は、新たに主治医の意見書を添えて再申請しました。
意見書では、避難生活での厳しい環境がくも膜下出血の発症に影響したと認められるとして震災との因果関係があるとしています。
男性の父親(67)は「これから結婚して子どもを作るっていう夢もあったし、今は悔しさだけが残っている。災害関連死として認めてもらうことで亡くなったのは震災のせいで息子が悪いんじゃないということをお墓に報告してあげたい」と話しています。
遺族の代理人の在間文康弁護士は「多くの被災者を診断した医師が因果関係があったと認める事実は重い。再申請が認められて、震災がなければ息子は死なずに済んだという思いを持つ遺族が新たな一歩を踏み出すきっかけにできれば」と話しています。
2016年01月12日 12時21分

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