杣川知香 ネットアイドル 遠雷 ~遠くにある明かり~/HIGH and MIGHTY COLOR

  • 9 年前
杣川知香 ネットアイドル(ネトア):珠洲風 箕古都(すずかぜ みこと) ◎大学生時代:私立大学の文学部に1年遅れて入学することになったsuirinは、当時非常にキツいと言われていた、「教職課程」を柱に片っ端から単位を取っていく。1年生の時点で、すでに異例の62単位を取得しており、さまざまな先生と知り合うことになる。また、2年次の夏休みには、インターンシップの希望を県庁に出願するが落選し、たまたま募集がかかっていた家の近所にある公民館(ちなみに前述の小学校時代通っていた図書館は、この公民館に併設されている図書室である)へ2度目の出願をする。結果、管轄の市役所への挨拶と公民館に2週間のインターンシップを経験、そこで、公務員の待遇の現実を知ることになる。学科内でも2年前期の時点で90単位近くを取っていたため、「公民館に行ったのは公務員になりたいから?」と同級生や職員から問われるが、「一番近所にあったからだ」と苦笑いしながら答えている。

しかし一方でその1年半は発作が頻発した時期でもあり、両親は悩んだ挙句、半ば強制的にsuirinを医療保護入院させることを実行。母方の祖父も当初、「単純に病院に連れて行くだけだと思った」と驚いており、牢屋にぶち込まれるかの地獄を味わう。もちろん、両親がsuirinを思ってのことだったが、suirinはこの頃からショックで病院内でもただ「勉強して、私立大学でもいいから、母校の高校に教育実習に行きたい」と、勉強ができないつらさを痛感する。

しかし、のちに病院側の、検査結果が、別の病院で「異常がないのに異常があると誤診をした」上、当初の担当の精神科医がそれを知って猛抗議したsuirinのカルテに「異常人格(人格障害)」とまで書いて、次の医者に回すという前代未聞の事態が発生する。2度目に担当した医師は薬の調合が判らなかった上、その病院には「外科医がいない」という理由で、指定病院にもかかわらず緊急時の搬送受入れを拒否し、病院をたらい回しにされたりする事態も発生。怒ったsuirinの母親が、病院を前の病院に戻す、という前代未聞の事態が発生した。大学の教員たちも優秀なsuirinのこの事態に当然怒り、中でも臨床心理学の担当教授と、情報科学の教授は「訴えてもいいレベルだ」と後に退院後のsuirinに話していた。

また、3か月の短期入院だったのだが、大学側が休学ではなく欠席扱いとしていたため、出席日数の関係上、結果的に2年の後期の全履修予定だった単位科目を全て再履修するという悲しい現実が待っていた。