右翼街宣車が「鳩山由紀夫」元総理を包囲した神田小川町の攻防戦

  • 9 年前
右翼街宣車が「鳩山由紀夫」元総理を包囲した神田小川町の攻防戦
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参考)http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151028-00010007-shincho-cn
右翼街宣車が「鳩山由紀夫」元総理を包囲した神田小川町の攻防戦

「神田祭」は「山王祭」、「深川祭」と並ぶ、「江戸三大祭」の一つ。例年、半被(はっぴ)を纏った男女が神輿を担いで練り歩く千代田区・神田小川町の交差点で“事件”は起こった。10月4日の夕方、鳩山由紀夫元総理(68)が乗った高級車が、複数の右翼団体の街宣車に包囲されたのだ。警察と右翼が繰り広げた攻防戦の顛末とは。

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「夕方の4時半頃かな、騒々しいと思って外に出たら、交差点の真ん中で黒塗りのフーガが6台ほどのワンボックスやRVタイプの街宣車に取り囲まれていてね。聞いたところでは、追走していたSPの車も別の街宣車によって止められていたそうです。その間も大きなスピーカーからは大音量の軍歌が鳴り響くし、そこにダミ声でがなり立てるもんだから、何を言ってるのか分かりゃしない。でも、時折り“ハトヤマ~!”と言うのは何とか聞き取れました」

 と、振り返るのは小川町交差点近くの商店主だ。

「近づいて行くと、窓ガラス越しにチラッと由紀夫さんの顔が見えた。それで、総理大臣をやったお兄さんの方だと分かったんです」

 近くの飲食店に勤務する女性は興奮気味。

「街宣車から降りて来た屈強な男性が、鳩山さんが座っている後部座席のドアを開けると、中に向かって何やら叫び始めたんです。するとすぐにスーツ姿の警察官が覆面パトカーから飛び出して、男性を引き離しました。その聞もパトカーが続々到着して、5~6台が拡声器で“車を動かしなさい!”、“速やかに退去しなさい!”と怒声混じりに呼びかけていましたね」

 歩道には野次馬が集まり、車道は完全にストップした。渋滞に苛立つ一般車は右翼団体に抗議をするようにクラクションを鳴らし続け、周囲はしばらく騒然とした空気に包まれたという。もちろん、その間も街宣車は軍歌を垂れ流し、加えて、

「日本の恥さらし!」

「売国奴!」

「日本から出て行け!」

 などと、元総理を悪しざまに罵り続けたのである。