「熱中症で錯乱」と男性に無罪

神戸市中央区の公園で通行人の男性２人に暴行を加えた男性会社員（３１）に対し、神戸地裁が無罪判決を言い渡した。昨年９月、男性は神戸港でフェリーに乗り遅れ野宿をしていたところ、鞄と現金を盗まれた。その後男性は２日間、神戸市内を徘徊。同月１１日、公園で４０代と７０代の男性を殴るなどして重軽傷を負わせたため、警察に現行犯逮捕され、傷害罪で起訴されていた。しかし、地裁が実施した精神鑑定では、２日間睡眠と食事をとっておらず、犯行当日の気温が２８度で湿度が６０～８０％だったことから「熱中症で精神が錯乱していた」という結果が出たため、「刑事責任能力があったと言えない」と判断し、神戸地裁は男性に無罪を言い渡した。

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