AV撮影した旅館購入で裁判に

渋谷区が区民保養所に使用するために購入した旅館（静岡県河津町）が、アダルトビデオ（AV）の撮影現場に使われていた問題で、堀切稔仁区議が9月24日、「保養所には不適切」として、購入費用や回収費用など計約1億8千万円を区長らに請求するよう区側に求める訴訟を東京地裁に起こした。訴状などによると区は4月に旅館を購入。しかしこの旅館は2006年以降、複数回AVの撮影に使われていたという。このため区議側が「区民が安らぐ保養所にはならない」と主張。撮影の過去や建物の老朽化などを評価せず、不当に高い代金で購入したとして、「違法な支出」と主張している。区議側は7月に契約解除を求め、住民監査請求をしたが棄却されたため提訴したという。区は保養所を10月にオープンする予定。

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