“ポスト”に託された命 ~赤ちゃん100人のその後~
  • 9 年前
“ポスト”に託された命 ~赤ちゃん100人のその後~

熊本の病院が8年前に開設した「赤ちゃんポスト」に、これまでに全国から預けられた子どもたちは100人を超えた。多くの命が救われた一方で、その後の「養育」の責任を誰が持つのか、フォロー態勢は十分に整っていない。今回、NHKでは「ポスト」に預けられた子どもたちの“その後”を追跡取材。その結果、預けた後に親が子どもを再び引き取るケースも見られ、十分な支援も得られないまま、のちに母子心中した親子までいることが初めて明らかになった。親の都合で預けられた子どもの尊厳を、どう守るのか。日本に先駆け全国100か所余りで「ポスト」を運用しているドイツでは、子どもの福祉を最優先に考え、一定期間を経たのちに親権を剥奪し引き取りを認めないなど、様々なルールを設けている。これまで「ポスト」の存在を事実上“黙認”し、その責任を現場に委ねてきた日本。今後の運用をどうすべきか、あらためて考える。
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