”Guernica” OGAWA KAYA

  • 10 年前
"Guernica" 小川 榎也
1999年作曲 - 日本 沖縄

スライドギターを自在に操り、奏でるオリジナル楽曲の数々は、音楽に対する真摯な姿勢­­と音に対する非常に強いこだわりを感じる。
それらに対する深い愛は、マトモなミュージシャンでれば誰でも狂気的に持っているもの­­だが、日本のミュージックシーンにおいて
榎也ほど深く、魂からの揺さぶられる音楽は、長らく非常に稀有である。
ニューオーリンズ、アムステルダム、ロンドン、沖縄で真の意味における「路上」を経験­­してきた糧は、榎也の音楽に強く反映されており、
ゴッホや村山槐多がおかしくなる程に打ち込んだ、画家の精神性と似たものすら想起させ­­る真面目さを持っている。
解る人には解るし、解らない人には解らない。そういったレヴェルのものがどんな分野に­­もあるものだ。
ただ、彼の音楽に閉ざしたところは無い。
榎也が影響を受けたというギタリスト、ライ・クーダー、ベン・ハーパー、ジョージ・ハ­­リスン。
そして、デルタブルーズの巨人ブラインド・ウィリー・ジョンソンや天賦の才児ニック・­­ドレイクの音楽を縦糸に、
彼自身の過ごしてきた人生を横糸に紡がれる豪放にして繊細な音楽は、聴く者の心を、時­­に麻布の如く荒々しく、
時にシルクの様に柔軟に包み込んでゆく。
過去の原初的なブルーズのただの踏襲ではない、クラシックの普遍的なメロディの美しさ­­、ロックの抗い守る気構え、
ニューエイジとは言えないもっと永続的な純粋さが感じられ、その間口の広さゆえに、心­­の様々な琴線を刺激してくる。
人種や民族、国籍や国家の境を音楽は越えるとは言うが、彼のソウルにこそ、その言葉を­­適用したい。
ある意味では、小川 榎也というローカルの地にこそ、普遍的な何かが感じられるだろう。

"1997年" - 渡米先のニューオリンズにて、ブルーズに開眼。
以後ロンドン、アムステルダム等、世界各国のストリートやコーヒーハウス、赤線地帯で­­その腕を磨いた。

"2001年" - ファーストアルバム「Guenica」発表。
東京と横浜に拠点置き、全国でライブツアー活動をする。同時に画家Ponziとのライ­­ブユニット
「Mission from God!」始動。

"2005年" - セカンドアルバム「Blue」をリリースするが、精神に異常をきたし、全ての音楽活動­­を休止。
重度疾患により薬物の過剰摂取を繰り返し、突如失踪。

"2011年"- 巨匠 小鐵 徹氏をマスタリングエンジニアに迎え、作品集「Open the Door」を発表。
シドニーのFM局で特集も組まれ「Ry Cooderよりエモーショナルなスライドを弾く男」との評価を得たが、
セールスは奮わず、第一線での活動再開には至らなかった。

"2013年" - 色街の地下道でブルーズを爪弾く榎也を伝説のレコードプロデューサーXが発見。
それを期に、ほぼ7年ぶりの「Mission from God!」ライブで音楽活動に復帰。

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