20140611確定検査受けずに2人が中絶 新しい出生前診断

  • 10 年前
妊婦の血液を分析して胎児に染色体の病気があるかどうか判定する、新しい出生前検査を受けた妊婦2人が、診断を確定させる検査を受けないまま中絶していたことがわかりました。
日本医学会は「あってはならないことで再発防止に努めたい」としています。
去年4月から国内で始まった新しい出生前検査は、妊婦の血液を分析して胎児にダウン症など3つの染色体の病気があるかどうか判定するものですが、この検査で「陽性」と判定されても、例えばダウン症では35歳で15%ほど胎児が病気でない可能性があります。
このため「陽性」と判定された妊婦は、羊水をとるなど別の検査を受けて診断を確定させることになっていますが、全国の産婦人科医のグループが調べたところ、これまでに陽性と判定された妊婦141人のうち2人が、こうした検査を受けないまま中絶していたことがわかりました。
日本医学会の福嶋義光委員長は「本来あってはならないことで、医療機関に注意を促すなど再発防止に努めたい。また妊婦の方にも確定診断が必要なことを理解してほしい」と話しています。

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